2008年03月19日

いいところを伸ばす教育

上の娘の小学校での順応力には驚くものがある。

日本の幼稚園では、人の後から付いて行くようなタイプで、何か聞かれてももじもじしていて、頼りない感じであった。
しっかりものの同級生の友達に、子分のようにあしらわれていた。

これを見ていて、「うーむ。どこにでもいそうな頼りないオットリした人間に育ちそうだなあ。」
と思っていた。

そんなタイプなので、英語も出来ない環境に放り込まれて、「学校に行くのはいや」、とか言い出すのではないかという心配もあった。

しかし、娘の話を聞いていると、言葉も通じないのにどんどん積極的に手を上げて色々挑戦しているらしい。

朝礼なんかで一人がカナダの国旗をもって、周りで生徒がカナダ国歌を歌うというようなときも、自分からやらせて貰っているらしい。

そんな恥ずかしいこと、俺にはとても出来ないぜ..
彼女はそんなことできるタイプじゃなかったのだが。

そんな彼女が春休みには、近所の子供向けの料理教室に参加したいというので、入れてみた。
毎日違う料理を持って帰ってきてくれて、嬉しそうに話を聞かせてくれる。

全然知らない子供ばかりなのに

「またたくさん友達できたよ!」

と嬉しそうだ。

cooking.jpg
真ん中でえらそうに日本の国旗を持って座っているし。

すっかり物怖じしないタイプである。

こちらで子育てしている日本人のお母さんに聞いた話だと、
学校では徹底的に、その子のいいところを探し出して、それを伸ばそうとする
という教育方針があるらしい。

そのおかげで彼女も自信をつけていったのかもしれない。言葉もろくにしゃべれない人間にたった半年ほどで、自信をつけさて、やる気にさせるというのは何気にすごいことであろう。

勿論どんな教育方法でもうまく行かない場合もあるだろうし、もう少し大きくなると、差別やいじめなんかも出てくるかもしれないので、手放しには喜べないが、なんと言うか、今後の世の中で必要な人材をどうやって育てるのか、という観点で考えると、これは思っていたよりずっと彼女にとっていい経験かもしれない、と思うようになってきた。

今後の展開が楽しみである。
posted by りもじろう at 11:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

教科書がないカナダの小学校 その2

日本で言ういろいろな科目が一緒くたのカナダの小学校の授業であるが、理科と工作も一緒に学ぶようである。

「自宅で使った缶やパッケージを子供に持たせてください。どういうものが浮いて、どういうものが沈むのかを実験させます。」

というレターが学校から来た。
空き缶やら、シリアルの空き箱、ペットボトルなど、を持たせた。

一通り、実験をしてから、子供たちに船を作れという。
勿論船を浮かせたい子供たちは、それぞれの実験で浮いた材料をおのおの工夫して、船を作る、という流れである。

P3050022.JPG

なるほど。単純に実験するだけでなくて、そこで得た知識を元に、ものを作らせるというのは、能動的である。

家に持って帰ってきた娘は嬉しそうに説明してくれた。

娘「このね、楽天号に旗を立てたんだよ!」

(また渋い名前をつけるな、娘よ)

私「この船、楽天号っていうのか?」

娘「違うよ、ラクテンゴーだよ。」

私「楽天号だろ?」

妻「Rectangle。レクタングルでしょ。」

私「...... こ、こら、家では日本語で話しなさい。長方形だろ!(逆切れ気味)」

うーむ。どういう脳内変換してるんだ、俺。

Rectangleの発音は楽天号ってことで覚えておきましょう。(涙)



posted by りもじろう at 11:20 | Comment(3) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

教科書がないカナダの小学校

カナダの小学校の低学年では教科書が無い。
どんな風に授業を進めているのかというと、こういうプリントを配って課題をこなしているようである。
20080227_01.JPG

興味深いのは、日本で言う時間割というものが曖昧ということである。
今から、国語、算数、図工、というように単位ごとに区分けされているわけではないようだ。

先のプリントを見ると、まず英文を読ませているが、出てくる単語の数をカウントさせている。
で、話の内容を絵に描かせている。なるほど、文章の読解力も絵を見れば、ある程度わかるというものだ。

子供にしてみれば、単に文章を読む、という授業は考えただけでウンザリであるが、絵を描く、となると俄然張り切る、ということなのであろう。

ほかにも、足し算の結果で色を塗り分けたり、
20080227_05.JPG
紙の雪だるまを実際に作りながら、その作り方を書いていくなどである。
20080227_04.JPG
こうした教材も、それぞれの先生の工夫なのである。
一クラス20人程度までで、アシスタントの先生も付くという。

なかなか興味深い。


posted by りもじろう at 11:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

ビルゲイツ、アメリカのITエンジニア不足を訴える

ニュースによるとカナダ名門のWaterloo大学にビルゲイツがきたらしい。ITエンジニアが不足するアメリカにぜひ来てと訴えていった。
billgatesInWaterloo.jpg
数ヶ月前にも自分の財団から同大学の特にレベルの高い数学、コンピュータの教育機関へ$12.5 millionの寄付をしていた。

今の会社にもここ出身のエンジニアがいるが、確かに優秀な人だ。

日本の大学には寄付してくれないんでしょうなあ。

エンジニア不足の今なら、日本の情報系の学生にとってもアメリカで働くチャンスなのかも。

海外で働くといえば、カナダ人にも辛い日本の労働環境にいただいたコメントについて。
カナダには人種差別や偏見はあまり無いのでしょうか・・?
カナダ全体ではどうかわかりませんが、これまでの経験ではオタワは少ないですね。今まで行った国、地域の中でもかなり少ないと感じます。
アメリカよりも。北欧並みな感じです。
・そんなリスクをとるなんて馬鹿じゃない?給与どう考えても減るだろ?
普通にいくと、給料は上がると思います。エンジニアの待遇は日本よりは上かと。
・日本みたいにインフラが整ってる国海外じゃないぞ?不便でなにもできないぞ?(保険とか特に!)
インフラもいろいろありますが、慢性的な満員の通勤電車とか車の渋滞とか、有料の道路、駐車場はどうなんでしょうね。住宅も断然安いですし。医療保険も問題ないです。
そんなわけで個人的には、こちらのインフラのほうが快適です。
・空気読めないやつ一人で相当イライラしてるのに、その巣窟にいきたいってのか?
全員空気読めないので問題ないです。
というか、そういう共通の”空気”が存在しないので期待しません。ちゃんと話し合うしかない世界ってことでしょうか。
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2008年02月16日

お偉いさんからの呼び出し

今日会社のお偉いさんに呼ばれた。

お偉いさん「仕事のほうはどう?移住してきて新しいことばっかりで大変だろうけどね。」

私「おかげさまで、だいぶこっちの環境とか仕事のやり方にも慣れてきました。」

お偉いさん「君の上司とはうまく行っている?」

私「ええ。まあ、仕事上どうしてもフラストレーションがたまることもありますけど、それはどんな職場でもありますしね。彼のやり方もわかってきたし、大丈夫です。」

てな感じで、ああ、なんだ現状確認か、と思って引き上げようとしたときだ。

お偉いさん「ああ、それでね、君にストックオプションを追加しようと思ってね。これ読んで問題なかったらサインして人事に渡しておいて」

私「え?..ああ、そうですか。ありがとうございます。じゃあ書類読んでおきます。」

うーむ。
ストックオプション自体会社の業績によって紙くずにもなりうるから、単純に大喜び出来るものでもないが、こちらに来てからの仕事をある程度評価してもらえているということがわかったののは嬉しかった。

出入りの激しいベンチャーならではの人の引きとめ方法なのであるなあ。

永住権取れるまでは辞めませんけどね。
posted by りもじろう at 10:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

残業代は出さない

部のミーティングでのことだ。
中国人の同僚が上司に提案があるという。

この中国人どういう人かというと、初対面の私にいきなり

「給料いくらだ?」

と聞いてきた。
さらに

「家の写真みせて」

とかいってきた。
奥さんを会社に連れてきたときに、

同僚「今度家に招待してよ。」

奥さん「ええ、私日本食大好きなの」

すまんが、招待する気は無い。なぜ人のプロパティをそこまで気にする。普通自分の家に招待するのが先だろうとか思うが。

そんな彼から上司に提案である。

「仕事が忙しくなると、遅くまでかかることがあるんですよ。だから残業代とか出してもらえませんか。あるいはストックオプションを追加とか出来ないんですか」

上司「そうだなあ。そういうことをすると恒常的に残業することが普通になってしまうことになりかねない。残業は短期的に必要に応じてやるのならいいが、常にやるようなことになると逆に効率悪くなると思うからな。残業代は出さない。」

すいません。日本ではその効率が悪いのが普通です。

ちなみに、この中国人恒常的に残業したいのであった。
なぜなら香港の不動産で失敗して、今は移住してきた親の家に夫婦でパラサイトさせてもらっているからだ。
正月でも働く中国人気質の彼としては恒常的な残業代はほしいのであろう。

上司「残業代を出すようになると、プロジェクトのバジェットの見積もりも出来ないし」

これが本音であろう。

だが、この上司の意見には賛成である。
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2008年02月08日

カナダ人のノリ?

最近また人の出入りが賑やかだ。

まず私を採用した人事部長が辞めた。
日ごろ働かされすぎ(といってもほとんど残業はしてない)で不満が溜まっていたところに、社長が夜自宅につまらない仕事で押しかけてきたのが許せなかったという。非常識にも程があるとか。

そんなんじゃ日本で働けないぞ!(働かんて)

後任の人事部長は大企業からの転職で、大企業風を吹かせているのが鼻につくタイプ。
(私もそう思われてたりして)

その後、私を採用した開発の部長があっさりとクビになった。どうも会社の成長分野への対応が甘いということらしい。

うーむ。これで私を採用した人たちが居なくなった。
不安が募るぜ!

こちらの後任の部長、着任後、颯爽と一ヶ月の休暇に突入。

「結婚15周年なもので、ギリシャに行ってきます。」

ということを入社時の契約に入れ込んでいたという。

すぐにでも居なくなった部長の変わりのデシジョンが必要で部署が混乱しているときにである。

メールが届く。

「みんな、ギリシャ最高だよ!」

...

もう、このノリは一生理解できそうに無いのであった。
(さすがにこれはカナダ人にも不評だった)


posted by りもじろう at 12:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

境界線はほどほどに

境界線ははっきりするべきだが、し過ぎるとそれはまた問題である。

日本のある企業から見積もり依頼があったときのことである。

上司からこういわれた。
「あの会社は前回見積もりするのにかなり工数がかかった。今回の詳細の見積もりが必要なら費用請求しよう。」

「前回の分から考えて、今回の見積もりにかかる費用は2万ドルだ。ここはコマーシャルの部分だからお前は絡まなくていいぞ。後はセールスに任せろ。」

うーむ。見積もりのために約200万円請求しろと?

担当の営業と話をする。

営業「200万円請求しろだって?」

私「そうです。私もそんなの無理だと説明しましたが営業に任せろと。」

営業「....。そうなんだよな。前の外資で働いてたときも、本社はすぐそういうこと言い出すんだよ。日本でそんなもん通るわけないだろ。前の会社でも散々客ともめてものすごい険悪になったよ。これ言ったら終わるよ。」

営業「だから外資って嫌いなんだよ。」

お前がいうな。


私「ですよねー。外資って馬鹿ですよねー。」

お前もいうな。

そんなわけで、勿論費用請求の話は客にはしない。

この辺からして、もう感覚的な溝は10万光年ぐらい広がっているのであった。

どうやってこの溝を埋めろと?
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2008年01月22日

境界線ははっきりと

日本式の受注・発注の関係というのはやはりこちらの会社のそれとは違うのだなあ、という話を書いた。

この仕組みは阿吽の呼吸というか、同じ背景を共有できている場合にはうまく機能してきた。

たとえば、曖昧な責任・業務範囲なんかも、下請けは、発注元の要求をうまく汲み取っていくことで、範囲外の業務をこなして信頼関係を形成していく。それによって次のプロジェクトでも自動的に受注を得られるような関係を築いてく。

勿論こちらの人々にはそんなストーリーは理解されない。予定に無い仕様変更があったのなら、費用請求するのが普通なのである。なので、同僚のエンジニアも自分だけが無理難題を押し付けられているかのように思って怒っている。

「どうして、彼らの曖昧な仕様と彼らのバグとドキュメント不足ために、こんな手戻りを自分が何回もやらなければならないだっ!」

というわけで、こちらのエンジニアにはまったく理解されない。

考えてみると、日本の曖昧な境界線のなかで下請けが奉公することで仕事を受注する関係というのは、会社間にとってはいいのかもしれないが、エンジニアには大いに危険が伴うのだ。

どういう危険かというと発注元の要求が肥大化したときに抑えられない。そしてその要求はどこに行くかというと、営業とかプロジェクトマネージャーではなくて、末端のエンジニアやその下請けのエンジニアなのである。

そして、不景気や過剰な競争になると、受注することがすべてになっていくので仕事は選べず、発注元の要求もひたすら受けなければならない悪循環に嵌っていく。

かくして、境界線の無い日本の末端エンジニアはデスマーチに突入していく、という筋書きなのであるなあ。

こちらのエンジニアがこの線引きに激しくこだわるのは、当然このネガティブスパイラルを認めたくないからであろう。

同僚に

「今の日本じゃ、ソフトウェアエンジニアは給料も安くて、残業も多いから、人気の無い職業なんだよ。」

というと、非常に驚いていた。

「そうなのか!?じゃあ、どの分野のエンジニアは人気があるんだ?」

うーん。わからん。



posted by りもじろう at 11:17 | Comment(3) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

日本企業はやっぱり違う

今の仕事では、アメリカ・ヨーロッパのプロジェクトもあれば、日本のプロジェクトも関わる。

やはり日本の顧客は特徴的で面白い。

・要求仕様があいまい
・業務分担があいまい
・契約があいまい
・パートナーといいながら、下請け
・発注主は殿様。下請け間でよきに計らえ

である。

私も、前職で海外の企業との取引に関わったことがあるので、両方の言い分がよくわかる。

こちらのエンジニアと話をすると、フラストレーションたまりまくりである。

「なぜ契約書を無視するんだ?」
「なぜ仕様が勝手にころころ変わるのに、いちいち対応しないといけないんだ?請求しろ」
「なぜ彼らのライブラリのデバッグを我々がしないといけないのだ?」
「発注主がなんでちゃんとプロジェクトマネジメントしないんだ?」

という具合である。

一方で日本企業の立場でいると

「なぜプロジェクトが遅れているのに、のんきに休んでやがるんだ。」
「いちいちドキュメントとかいう。いままでの経験でうまく処理できないのか。技術力が低いのではないのか。あいつらは使えん。」
「なぜいちいち細かい契約の話を持ち出すのか。一蓮托生で成功させようと気が無いのか。」
「こんなこと一々説明しないでも常識でやってこいよ。」

というわけだ。

もう、いくら説明しても全然埋まらない溝だ。
同僚には「お前はどっちの味方なんだ」とかいって怒られるほどだ。
いや、プロジェクトを成功させたいだけなんだが。

やはり日本企業には欧米とは全然違うカルチャーが存在している。
まあ、これは一方的に悪いことばかりではないと思うのだが、その違いがどうして生じているのかは、お互いあまり考えていないようである。
posted by りもじろう at 13:17 | Comment(4) | TrackBack(4) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

カナダアーム

学生のころ、付き合いのあったカナダ人をからかったことがあった。

私「カナダって何が主な産業なんだ?何か作っているのか?」
(明らかにメーカーの多い日本のほうが進んでいるという学生らしい稚拙な発想があったのは言うまでも無い)

友人「うーん。石油とか木材の輸出とか(笑)
あ、そうそう。スペースシャトルのロボットアームあるだろ。あれカナダアームっていうんだぞ。」

私「知らんがな」(また細かいところを取り上げてきたなー。そんなんしかないんか)

それがこちら。
Canada_arm.jpg
しっかりCanadaって書いてるし。

最近こちらのニュース

「カナダアームがアメリカの企業に売却」

という話でテレビニュースでも取り上げられていた。

インタビューに答えたマネージャー曰く、

「アメリカは、国が予算を出して、宇宙開発を進めて、スピンアウトを民間のプロダクトにして、利益を生み出す構造がある。カナダには予算をとって研究開発まではできるが、コマーシャルベースで採算を取る構造がない。なので残念ながら売却することになった。」

うーむ。
30年近くやってて今頃気付いたんか!

しかし、これがニュースになるってことはやはりカナダ人にとってはちょっとしたステータスシンボルだったんでしょうなあ。

このページとかどうするんだろう。
canadarmからusarmか?

posted by りもじろう at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月10日

交渉決裂

昇給も交渉次第と、カナダ版正規労働者?のようなエントリーで書いたように、従業員と会社の関係というのは、日本のように主従関係ではなく対等な駆け引きなのだなあと考えさせられる。

さて、最近身近な人が会社を辞めることになった。
非常に優秀で、寡黙なタイプの彼。数学科卒で、実は弁護士の資格を持っていて、親が大学の教授。

個人的には好きな人だった。

別の会社の彼の友人が、たまたま空きが出来たポストに彼を誘った。
給料も今よりいい。

そこで彼は、そのネタをもって上司と話をしたのだという。

「もしこの給料と同じにしてくれたら、今のまま、ここで働こうと思っているんですが。」

上司「うん。それは無理だな。新しい職場でがんばりたまえ。」

以上。この上司、他の人に相談するとか無く即決だったらしい。

個人的には、ええ!この人切るの?という感想である。
交渉ごとはそう単純ではないのである。

まあ、確かに、これで誰でも給料が上がるなら、皆同じことをやるに決まっているのでそんな甘いものではない。

まあ、こんなやり取りが普通に行われていれば自立心もつくというものでろう。



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2008年01月04日

北米仕様の冷蔵庫

リノベーションの一貫で、冷蔵庫も買い換えた。

こちらでは基本的に冷蔵庫や食洗器、オーブンなどはキッチンの一部であり、引っ越すときに持っていったり、持ち込んだりというのはないようだ。

なので、かなり古くなっていたのでこの機会に買い換えた。

冷蔵庫.JPG

フロントドアに氷と冷水の取り出し口があるのも一般的だ。

製氷機.JPG

氷も死ぬほど作られる。
氷.JPG

この冷蔵庫で約640Lである。
日本のだと、大きくても535Lぐらいまでが一般的なようなので、やはりでかい。

こちらの人は更に巨大な冷凍庫なんかも地下に置いていたりする。

さぞかし、こちらの冷蔵庫は消費電力も多くて無駄にエネルギーをつかっていることだろうと思って調べた。

年間消費電力で、618kWh/Year

松下の525Lのモデルで580KWh/Year
三菱の685Lのモデルで630kWh/Year

うーむ。大差なし。
白物家電は韓国勢は結構売っているが、日本製は殆どない。
省エネモデルで売り出せばいけるんじゃないかと思っていたが、少々拍子抜けであった。

こんな感じでドアの高さとかずれているのは当然だったりする。
展示品も大抵こんな感じだ。

冷蔵庫ドア.JPG

というわけで大雑把なのは間違いない。
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2008年01月03日

リノベーション

年末は忙しかった。

何が忙しかったかというとリノベーションである。
キッチン周りのリフォームをやった。

このキッチンが
キッチン

こんな感じでリフォーム。
イートイン用のテーブルと椅子も置いた。

NewKitchen.JPG

タイルやシンクもである。

NewSink.JPG

そして、ここには「匠の技」など、一切活きていない。

そう。それはDIYの世界である。
(カウンタートップはさすがに業者に加工・設置してもらったが)

シンク設置もシンク下の配管も冷蔵庫の氷用の配管、クックトップとダクトの設置まで。
バランスは妻の手縫いである。
バックスプラッシュの細かいタイルも妻が根性で張り詰めた。

うーむ。ソフトウェアエンジニアがだめなら、夫婦でこれで食っていくか。

興味深いのは、規格である。HomeDepotにいけば、大抵一つしか規格がないので、迷いは無い。
メーカー毎、モデル毎に変わるどこかの国の規格とちがって大昔から同じ規格である。

なので、誰でもパーツと工具を買ってくれば何とかなるのだ。

まあ、言うまでも無くPC-9801とDOS/Vパソコンの文化の違いということであろう。

そうなると後は値段勝負になるので、安くなるのは当然である。
モデルごとに色んな機能をつけて、違う規格で売り出してくるビジネスモデルとは対極にあるのだ。

とりあえず、規格だけは合わせておけ、その上で機能追加で差別化していこう、という文化なのである。

世界の標準規格で日本の規格が最近うまく行っていないのは、このあたりの統一規格を策定する進め方の慣れみたいなものが影響しているのかもしれない。

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2007年12月20日

Out and about

娘が小学校から絵本を借りてきた。

読んでというので、読んで解説していたときのことだ。

この絵で固まった。

OutAndAbout.JPG

Out and about

昔、家庭教師をしていたときを思い出した。
答えがすぐに分からない問題を質問された場合に、与えられた問題や背景をすばやく判断をしながら、必死に何とか答えを見つけ出して解説して、体裁を繕う、あれだ。

がしかし、分からないぞ!

熊が暢気に歩いているのがOutで、寝ているのがAboutか!?
うーむ。意味不明だ。

幸い家庭教師でなく、自分の娘だったので、そこは適当に誤魔化す。

「『散歩して気持ちいいなあ』ってことだよ。」

次の日会社で同僚に聞いてみる。

「ああ。それは『外をぶらぶらする』って感じかな。なんかの表現の略なのかな。確かに変な文だよな。」

ほほー。

とりあえず小学校一年生からやり直せってことだけは確かだ。(涙)

そして文部省の英語教育に逆恨みしていきたい。

posted by りもじろう at 12:30 | Comment(4) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

カナダ版正規労働者?

今の職場には昇給も交渉次第で書いたロシア人よりもっと上手のカナダ人がいた。

彼は、二十代後半で若いのだが、とあるプロジェクトで顧客と何年にも渡って仕事をしてきた。
このプロジェクトに必要とする技術は、いまではすっかり古臭いものになってしまった。
で、担当者も少しづつ減っていて、社内で彼を含む二人ぐらいしか分かる人がいない、という状態までなったのだ。

とはいえ、顧客はまだこの技術を使い続けており、売り上げに貢献している。

さて、そんな状態になって、彼は自分の会社を興した。

「これからは会社からコントラクトとして契約させてもらいます。」

といって契約ベースで仕事を請けることにしたのだ。

一般的に社員より対会社で契約したほうが、収入はよい。
会社なので必要経費も色々処理できるというわけである。

「正社員って言ったって、どうせいつクビになるか分からないからな。会社にとって重要な技術を掴めば、契約でもそう簡単に終わりにできないし、こっちのほうが効率的だろ。」

若いのに非常に戦略家である。

池田信夫氏のフリーターを「正規雇用」にの中の

『不安定雇用という虚像』という調査も示すように、フリーター自身は必ずしも自由な雇用形態を不安定とは思っていない。IT化・グローバル化した現代のビジネスでは、Dan氏のような自由労働者が「正規労働者」で、終身雇用のサラリーマンが「非正規」なのである。

とある。この彼こそ正規労働者というところか。

この彼、優秀でやり手でありながら、残念なことにこれまでのところ、あまり女性にもてないらしい。こちらのほうの戦略は手薄のようである。




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2007年12月13日

カナダの家のガス暖房

クマデジタルさんに対抗してカナダの家で使われている家電製品を紹介してみよう。

まずはガス暖房である。(いきなりデジタルじゃないが)
地下のファシリティルームに置かれている。
暖房.JPG
これだけ見ても、よくわからない。

ダクト.JPG
スパイ映画にでも使えそうなダクトが伸びる。
右奥のタンクは給湯器だ。勿論瞬間湯沸しなどではない。


これのおかげで朝晩まったく寒さを感じない。よく、日本の家のほうが寒いという話は聞いていたが、そのとおりであった。
窓ガラスは3重になっており、機密性もよいようだ。

日本で住んでいたマンションや一戸建てのミ○ワホームなんかでは常に結露でビショビショであり、カビ生えまくりで困ったが、こちらではそんな心配も無い。

さらに空気清浄器もこんな感じで巨大なのであった。
空気清浄機.JPG

これでも電気代・ガス代が日本にいたときと比べて飛びぬけて高いというわけでもないので不思議である。

そんなわけでこちらの人の環境への意識も日本人とは違ってくるのでしょうなあ。
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2007年12月12日

カナダ人の何気ない一言

職場のカナダ人と他愛無い会話をしていたときのことである。

彼はパフォーマンスが悪いということで一度レイオフになった経験がある。
その後、別の部署で手が足りないというので再雇用された。

このあたり、日本人的には世間体とか、プライドとか考えてしまうので再雇用されること自体ありえない気がする。
まさにこういう恥も外聞もない生き方が人間ではなく人なのか?
ちょっと真似できない。

そんな彼との会話である。

「もうカナダに来て4ヶ月以上経つだろう。どうだい今までのところは?」

私「ああ。職場も、住環境も非常に快適だよ。妻も近所で友達も出来たし、子どもも学校とか楽しいみたいだし。」

「仕事もリラックスして出来るからいいだろう?
日本じゃ、毎日残業残業で大変なんだろう?」

私「ああ。そういう意味じゃ、こちらの生活はちゃんとメリハリがあって過ごしやすいよ。
ただ日本は残業は大変なんだけど、正社員はクビになることはないんだよ。」

「え、そうなのか。じゃあパフォーマンスの悪いやつはどうするんだ?」

お前が言うな。

私「うーん。自分からやめるようにつまらない仕事をやらせるとかかな。会社が積極的にはクビにはできないんだ。」

「へー。そうなのか。」

私「日本で働きたくなった?」

「Never. Because we work to live. We don't live to work.
(ありえんよ。だって人は生きるために働くのであって、働くために生きてるわけじゃないからな。)」

うーむ。そりゃそうなんだが。


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2007年12月11日

渡辺千賀さんからのコメント!

はしゃぎすぎなタイトルすいません。

千賀さん、はじめまして。

夫婦で愛読させていただいております。
シリコンバレーにいた頃は、ニジヤでばったり会わないかとか夢見ておりました(笑)。

そして、昨日たまたま妻がこちらのビーフシチューを作ってくれたところでした。

コメントありがとうございました。

さて、私はカリフォルニア住まいで、ダンナはアメリカ生まれの中国系二世です。彼の親は大学院で中国からやってきた人たちゆえ、激しくなまってます。何言っているかわからないので生返事でごまかすことも結構アリ。ちゃんと英語で親と対話が成立するだんなに感嘆します。さて、ダンナは5歳まで中国語で育ち、突然
「英語が上手くならないと学校で落ちこぼれる!」
とあせった親が、家庭内会話も全て英語に切り替えた、というバックグランド。むちゃくちゃな発音を聞いて育ったわけです。が、結果としては、ダンナ本人は、残念ながら殆ど中国語はできませんが、英語は完全・完璧・十二分にネイティブです。


うーむ。この割りきりができるかである。
昔グアムで日本人母とチャモロ人父の息子の家に世話になったことがあった。
このお母さん殆ど英語が出来ないが、息子は英語しか出来なかった。
そんな親子もあるのかーとショックしたものだ。ここの場合、夫婦の関係が成り立つのもある意味すごいのだが。

個人的には娘たちとは日本語で会話したいし、日本人としての帰属意識も持っていて欲しいと思っている。


しかし、言語力というのは、個人差が相当あるようで、人によっては全ての言語がどっちつかずになるようですね。完璧に操れる言語が無い状態な知り合いもたくさんいます。。。。難しいですね。

(私の知り合いで、やはりアメリカ人と結婚している日本人の人がおり、長女は普通に英語・日本語バイリンガルなのに、次女はどちらもちょっとイマイチなので専門家に見せたところ、「聞いた音を反復する能力が劣っているので、2言語は無理かもしれないから英語に集中した方がよい」と言われたそうです。個人差、ですね・・。)

中島氏の本にもこうある。
現地校で学ぶ海外子女が一応会話が出来るようになるのに、約2年はかかるといわれていますが、それには大変な個人差があります。ある学者の説によると、約2年から5年ぐらいの個人差があるそうです。
ちなみに、私自信が調べたトロント補習校児童の会話力の伸びを見てみると、(中略)4-5年経っても、思うように伸びない子どもがいるのがわかります。


となると、両言語を発達させる大成功パターンか、両言語とも未発達のパターンのハイリスクハイリターンであるともいえる。

中島氏の結論としては、本の読み聞かせや、一対一のコミュニケーションを十分とるなど、年齢相応の対応を親が母語でしっかりしてやることで二言語習得は難しくないのだという。

両言語とも未熟な場合は、母語が十分に発達しないままの状況で第二言語に触れて、言語の根づくりに失敗しているためだという。
千賀さんの旦那さんやお知り合いのお嬢さんのように、親の母語を捨てて、英語で根づくりをする、という思い切った決断が出来ない場合に起こるのだろう。

一方で3ヶ国、4ヶ国語を自由に操る人も知り合いも大勢いる。韓国人の友達とそのお嬢さんもそうだ。

娘二人にはまずはハイリターンで挑んでみたいところだ。
(娘で実験すんな)


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2007年12月07日

日本人と英語の関わり方 その3

二言語の到達度と帰属意識には面白い相関関係があるという。

この調査はカナダ育ちの高校生・大学生(日本からの移住者子女)を対象に、語学力と帰属意識との関係を調べたものです。
語学力テストの結果、
(一)英語も日本語も強い(両言語高度発達型)
(二)英語の方が強い(英語ドミナント型)
(三)日本語の方が強い(日本語ドミナント型)
(四)英語も日本語も弱い(両言語低迷型)
という四つのグループに分かれたのですが、特記すべきは両言語が高度に発達した(一)の「両言語高度発達型」の若者たちでした。彼らは違和感なく二つの言語が使いこなせるばかりでなく、「日本人」とか「カナダ人」とかの枠を超えた新しい「国際人」と言えるような、新統合型の帰属意識をもっていました。
早くから外国語に触れて育つと、二つの文化を比較することが可能になって、@高度の異文化理解が可能だし、A社会的態度においても柔軟性を持つようになるし、またB他の文化・民族グループに対して寛容な態度をとるようになると言われていますが、このようなプラス面も、語学力がかなり高度にならないと現れないようです。スポーツにしても、ピアノやバレーの稽古事でも同じことですが、根の深いスキルほど子どもの人間形成には影響を与えるわけです。


最近ではOECD学力調査の結果を受けて、ゆとり教育の失敗が取りざたされている。

日本より授業時間が少ないフィンランドが前回に続き、最高位を獲得しているとはいえ、現状では授業時間の回復しか打つ手がないのが現状だ。


うーむ。意味がわからん。そこが一番気になるところだろう。
授業時間の回復で、詰め込み教育を復活させれば元に戻るのか。
なぜフィンランドが成功しているのかをちゃんと検証しようとしないのだろうか、このニュース記事書いた人。

おそらくフィンランドでは家族が一体となって子供の教育に取り組んでいるからだろう。
そういう社会的構造の問題点なども検証していくべきではないのか。

授業時間だけ増減しても本質的な問題は改善しないと思う。中島氏の言うような人材育成を国や地方自治体で率先して進められれば、これからもリーダーシップをとれる国として日本は存続できるのではないのだろうか。

以前TOEIC関係のエントリーで「TOEICのスコアは他国はエリートだけが受けていて、日本はレベルの低い人も大勢受けているから、点数が低いのは仕方がない」、というコメントも多くいただいた。そのとおりだが、日本は総体として、そういう他国のエリートと戦っても勝ってこれたからこそ、これまでの繁栄があったのではないのかとか思う。
それをあっさり、それは仕方がない、というのでいいのかなあ。

などと、えらそうなことをいいながら自分の娘たちもろくに育てられなかったら冗談にもならない。肝に銘じる意味で、このエントリーを書いておこう。

娘たちが大きくなったときにこのエントリーを見てどう思うかな。





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