日本の幼稚園では、人の後から付いて行くようなタイプで、何か聞かれてももじもじしていて、頼りない感じであった。
しっかりものの同級生の友達に、子分のようにあしらわれていた。
これを見ていて、「うーむ。どこにでもいそうな頼りないオットリした人間に育ちそうだなあ。」
と思っていた。
そんなタイプなので、英語も出来ない環境に放り込まれて、「学校に行くのはいや」、とか言い出すのではないかという心配もあった。
しかし、娘の話を聞いていると、言葉も通じないのにどんどん積極的に手を上げて色々挑戦しているらしい。
朝礼なんかで一人がカナダの国旗をもって、周りで生徒がカナダ国歌を歌うというようなときも、自分からやらせて貰っているらしい。
そんな恥ずかしいこと、俺にはとても出来ないぜ..
彼女はそんなことできるタイプじゃなかったのだが。
そんな彼女が春休みには、近所の子供向けの料理教室に参加したいというので、入れてみた。
毎日違う料理を持って帰ってきてくれて、嬉しそうに話を聞かせてくれる。
全然知らない子供ばかりなのに
「またたくさん友達できたよ!」
と嬉しそうだ。

真ん中でえらそうに日本の国旗を持って座っているし。
すっかり物怖じしないタイプである。
こちらで子育てしている日本人のお母さんに聞いた話だと、
学校では徹底的に、その子のいいところを探し出して、それを伸ばそうとするという教育方針があるらしい。
そのおかげで彼女も自信をつけていったのかもしれない。言葉もろくにしゃべれない人間にたった半年ほどで、自信をつけさて、やる気にさせるというのは何気にすごいことであろう。
勿論どんな教育方法でもうまく行かない場合もあるだろうし、もう少し大きくなると、差別やいじめなんかも出てくるかもしれないので、手放しには喜べないが、なんと言うか、今後の世の中で必要な人材をどうやって育てるのか、という観点で考えると、これは思っていたよりずっと彼女にとっていい経験かもしれない、と思うようになってきた。
今後の展開が楽しみである。



