2010年01月14日

引越荷物梱包

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ようやく 4. 引っ越し荷物梱包、コンテナ積み込み、出荷 である。

カナダからニュージーランドへ引越荷物について、数社から見積もりをとった。
日本からカナダに引っ越したときは、いろいろ荷物を減らしてもざっくり150万円ほどかかった。

今回はまた荷物も増えているし、何といってもオタワからは地球の裏側のニュージーランドまでである。見積もり額も覚悟していたが、荷物を全部20フィートコンテナに積んで運んでも7,000ドルほどで済むとのこと。
日本での人件費とか日本の港・船の使用料が実はかなり高いのだろうか。
日本からニュージーランドに引っ越す場合の見積もりは200万円だったから、日本->オタワ->ニュージーランドで送っても日本->ニュージーランドとほとんど変わらなかったというオチ。

家の引渡しと休日の関係で、梱包と荷出しは別の日にしてもらった。
梱包当日、寝具やテーブル、一部の食器など直前まで使うものを除いて、手際よくパッキングしてくれた。
荷物が片付いてしまうと、家の中はすっかりがらんとしてしまった。2年間だけでも愛着の持てるいい家だった。

と家族でしみじみ話していると、サンルームの窓が割れていることに気が付いた。留守中に裏のゴルフ場から飛んできたボールが当たっていた。
ぐおー!引越前日に何というタイミングの悪さ!
この2年間、ガラスが割れるようなことは一度もなかったのに。
不動産屋に確認したところ、修理は間に合わなくてもいいので、修理の手配はこちらでしておく必要があるとのこと。

仕方がないので翌朝、まさに荷出し当日、近所のガラス屋に朝イチで来てもらって見積もりをとり、支払いだけ済ませることにした。幸い割れたのは二重窓の外側だけなので、雨が降っても屋内に吹き込んだりはしない。しかし、また余計な出費だ。

そして朝8時に来るはずの引越業者が到着したのは11時すぎ。荷出しだけだと甘く見ていたようだが、未梱包の荷物があると知って「聞いてない!」と逆切れ。
梱包チームとの連絡がうまくいっていなかったようだ。梱包材もないし、引継ぎに必要な書類もない。ということでまた待たされて、午前中に終わるはずの作業が夕方までかかってしまった。
幸い次のオーナーが来たのも遅くて、引越し作業もなかったので事なきを得た。

家の引渡し手続きもあったので、名残り惜しむ間もなく、スーツケース4個を車に詰めて慌てて家を後にした。
ちょうど急に豪雨になって、びしょ濡れで裏のゴルフ場のレストランに駆け込み、おいしいカナダ牛をいただきやっと一息つけた。
2年間住んだ我が家が雨に霞んで見えた。

そして、プリンスエドワード島に向けてゴツいアメ車(レンタカー)で東部旅行に出発したのだった。
タグ:引越
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2009年12月23日

車売却

車も同じように個人売買のサイトを利用した。車専用の AutoTrader というサイトもある。

最初は価格を高めに設定して様子見で出してみたところ、すぐにおばさんから連絡があった。

「気に入ったので、是非買いたい。銀行に行ってローン組めるか聞いてみるから。」

と言って、デポジットをしわくちゃの現金で置いていった。まぁ中古車の分くらいローンも問題なかろうと思っていたら、翌日おばさんから連絡があった。

「銀行でローンが組めなかった。残念だけど諦める。」

との返事。デポジットは返すと言うと、残念そうに取りに来た。
中古車のローンも組めない状況で、買い替えようとするな。

向かいのおじさんも興味があるとのことで、見せてくれとガレージの中に入ってきた。
早速乗り込む。でかい体で大丈夫かなと思っていると、どかっ!っと壁が削れるぐらい豪快にドアを開けてやがるし。こらー!

次に来た夫婦は「ちょっとハイウェイで運転してみたいがいいか。」という。
出てから、30分ぐらいも帰ってこない。こっちが心配になったころに帰ってきて、

「エアバッグがサイドに付いてないし、思ったより小さいから要らない。」

運転せんでもわかるやろ。ガソリン代返せ。

次にきた公務員夫婦はカナダでは考えられないぐらい細かい人だった。塗装のはがれからタイヤの減りまで細かくチェック。値段を厳しく値切る。

結局、この夫婦に売ることにした。あんまり乗り気にのしない値段だったが、心配性の妻は決まるまで毎日はらはらしていて落ち着かないので、決めてしまった。

まあ、これでもディーラーで売るよりはだいぶいい値段なので、こういう手間も仕方がない。

とりあえず、カナダを出国する前にせっかくなのでレンタカーで東部旅行することにして計画を立てた。最終目的地は、プリンスエドワード島だ。赤毛のアンを毎晩家族で見て予習して、娘たちも気分は盛り上がっていた。
赤毛のアン DVDメモリアルボックス
B0016GISMO
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2009年12月22日

カナダのムービングセール

無事に家が売れたので、次は 3. 家具、車売却 の家具である。

不要な家具や電化製品を処分するわけだが、特に電化製品はカナダとニュージーランドでは電圧が違うので、持って行くことはできない。
アメリカ帰任時と同様、妻がさっさとムービングセール用のサイトを作り、売りさばいていった。
日本からカナダに引っ越したときは、大きなものを個人売買する時間的余裕もなく、結局業者に引き取ってもらったのだが、2年ほどしか使っていない冷蔵庫すら二束三文にしかならなかった。乾燥機なんか、仕方なく廃棄してきたのだった。

それに比べると、北米では大抵のものはムービングセールであっという間に買い手がつく。個人売買のサイトもいくつもあるし。例えば、

UsedCanada.com
Kijiji
Craigslist

オタワ在住の日本人向け情報サイト Jottawa の掲示板もある。

個人売買のサイトをちょっとのぞいてみるとわかるが、日本人的感覚では「こんなの売れるのか?」という物でも堂々と売っている。そして、売れている。
おかげで我が家も処分したかったものは、ほとんど片付いた。面白かったのは、上記の個人売買サイトに掲載すると、平日の日中でも職場のメールアドレスを使ってどんどん問い合わせが来たことだ。明らかに官公庁系に勤務する人からの問い合わせも多く、のんびりした仕事振りが伺えた。軍服であらわれた強者もいたし。

あまりに早く芝刈り機を売ってしまって、庭の芝がひどいことになってしまった。
見かねたお隣さんが、

「シャッター開けておくから、芝刈り機いつでも使っていいわよ。」

と申し出てくれた。ご近所さんには本当に恵まれた家だった。
posted by りもじろう at 08:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

家の売り方

さて、NZへ引っ越すにあたって、次にやることは2.カナダの家の売却である。

まずはエージェント選びが重要である。
不動産のエージェントの広告は地方紙から、看板から色々なところで目に付く。口コミ情報も重要である。
なので、適当に6人ほど連絡を取って、家を見てもらって査定してもらい、販売戦略について説明してもらった。
どのエージェントも基本的にかかる料金は同じである。売却価格の5%をとられる。
ダブルヘッド(売り手と買い手のエージェントが両方自分)である場合だけ4.25%になる、というエージェントはいた。

エージェント毎に戦略は色々であるが大きく分けると以下の3パターン。

1. 広告で売るタイプ
ネット、新聞で、やたらと広告をうつ。金はかけるが手間はかけないタイプ。もっとも多いタイプ。
これだと自分でできそうなので、何のためにエージェントに頼むのかちょっと理解しにくい。
そのため、エージェントに頼まないでプライベートで売る人もいる。
早く売るために査定価格は低め。

2. 自分の名前で売るタイプ
車から町中の看板広告、新聞、テレビで、家よりも自分の名前で売っていくタイプ。こちらも手間はかけないタイプ。
オープンハウス(週末に家を2時間ほど公開する)などもやらず、リクエストに応じて見せるというエージェントもいた。
最初だけは出て来るががあとは部下にやらせるようだ。こちらも早く売るために査定価格は低め。

3. 口コミ、オープンハウス重視タイプ
毎週でも、オープンハウスをして地道にバイヤーに見てもらうタイプ。広告も出すが、少なめ。
エージェント本人の知名度は低い。地域の住宅にチラシを入れたりもする。

オタワはこの不景気にも関わらず、不動産は上昇し続けており、幸い購入価格より10%ほど高い査定価格をつけることができた。
査定価格も一番高く、丁寧な対応であった3.タイプのサラという女性のエージェントに頼むことにした。

この人にやってもらってよかったのは、家のステージングである。
自分の家から家具やタオルや装飾品をどんどん持ってきてくれて、それをうまくつかって、なるべく生活感のないようにステージングしてくれたのである。
さらに、メインのバスルームがなぜかカーペットだったのだが、それでは売りにくいといって自腹で全面タイルにしなおしてくれた。
おっさんエージェントにはないきめ細やかさであった。

ただし、毎週末のようにオープンハウスをするので寒い日でも2時間ほど外に出かけなければならないし、オープンハウスのたびに大掃除をしなければならないのは疲れた。
労力をかけてなるべく高く売るのか、少しぐらい安くても、さっさと売りたいかでこのあたりは戦略が変わってくる。

買いたいという人が出てくると、カウンターオファーを出してくる。こちらからもカウンターを出して最終的な落としどころを探る。
バイヤーの連れてきたインスペクターが鋭い指摘をしていったため、壁、暖炉の煙突など家の修理に数千ドルかかってしまった。やはり家を買うときにはインスペクターを入れるのは重要である。

弁護士を通して、お金と鍵のやり取りをして、完了。

ちなみにこちらが家を買ったときのエントリー。

こちらが家売却時につかった写真。
9.jpg8.jpg7.jpg15.jpg6.jpg5.jpg4.jpg3.jpg2.jpg1.jpg11.jpg10.jpg14.jpg13.jpg12.jpg
これでも写っている部分は半分ぐらい。この家に2年住んでみての反省としては、あまり家が大きすぎると、使わないスペースも多いし、掃除も大変。家具も買えない。
まあ、エージェントにはカナダではミドルサイズって言われたが。

NZではどんな家を買うかな。
posted by りもじろう at 18:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月07日

「会社の辞め方」へのコメント

会社の辞め方 その3」で、shiroさんから非常に含蓄のあるコメントをいただきました。

「会社が可哀想」とか「詐欺」といってる人は、このエピソードから「取れるところからは取ってやれ」、みたいなニュアンスを感じちゃったのでしょうか。日本だと退職にあたって就業規定をこまかく見て弁護士を立てて…なんていうのは珍しいでしょうからそう思われちゃうのかもしれませんね。

でも、感謝することと負担の境界をはっきりさせることは別の話です。時には、感謝している相手に対しても、対等な立場で交渉して線を引く必要があり、そしてまっとうな会社に対して個人が対等な立場に立つには専門家(弁護士)の力を借りることも必要です。ここらへんの区別が、日本社会ではなあなあにされることが良くあるなあと思います。

仕事をしてゆくなかで、「とりあえず」で手続きを曖昧にしたまま物事を進めることは良くありますが、物事が順調に行かなくなった時には前提に戻ってはっきり線を引き直す、という覚悟が重要です。そこをなんとなく流すと、たとえどちらも善意で行動していたとしても、力を持たないものの方が不利になりがちなんですね。

「会社が搾取」と聞くと、会社がまるで悪意を持っているかのように取る人がいますが、搾取というのは善意悪意の有無にかかわらず構造的に生じるものなんで、感情とは切り離して理性的に対応しないとだめです。感情に流されて構造的な問題を放置することは、その構造に間接的に加担していることになります。

ちょっと面白おかしく書いたので、ネガティブに捉える人もいたのかと思う。

組織に頼れず、個人として生きていくしかないことが明確な社会では、日々の生活の中で(訴えるまで行かなくても)この線引きを曖昧にすると、損するのは結局自分なのだ。これを早い段階で見切るべきなのだなあ、ということを今回の経験で感じた。
損というのは、金銭的な意味だけではなくて、自分の生きたいように生きられないことも含めて。

一方、組織ありきの社会では、我慢は美徳になったりもするので、その我慢の継続度は高いのだろう。なので、会社に申し訳ないと感じて、その個人の権利を自ら放棄することも本人の自由だとは思う。

shiroさん、ありがとうございました。
posted by りもじろう at 18:48 | Comment(10) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

会社と社員の関係(会社の辞め方 総括)

以前アメリカで2年働いた経験があるが、カナダのベンチャー企業で2年ほど働いてみて、これはまた色々と学ぶことがあった。

カナダの会社ではリストラで1/3の社員のクビを切るというのも大変な経験であった。それまで行け行けで来ただけに、一生懸命がんばっている社員をばっさり切る様子は信じ難いものであった。
(株式公開してキャッシュは十分にあったのに、である。なんと、その後シリコンバレーのベンチャーを買収する余裕があった。)
リストラを受けた辛そう社員たちの表情がしばらく頭から離れなかったが、直後にオフィス近くの寿司屋でCEOとCTOが楽しそうに寿司を(当然経費で)食っているのを目撃したときには、会社への忠誠心は完全に無くなった。

日本のある営業担当は、非常に成績がよかったが、口が悪く本社に対してずけずけとものを言うタイプであった。会社のためを思っての発言ではあったので、みんな言うことを聞いていたが、本社からは実は嫌われていた。
この人は結果を出していたのだが、このリストラであっさりクビになった。

日本のあるセールスエンジニアはすごい働きっぷりだった。朝から夜中まで、週末も含めて何年もまったく休みなく働いていた(勿論残業代や休日手当てなどない)。おかげで日本のクライアントからは非常に好評であった。
ここまで会社のためにがんばるって凄いと私も思っていた。彼はそのリストラは乗り越えたが、その後本社のマネージャーと喧嘩になった後、日本の売り上げ低下の理由にされてクビになった。

これらの経験は私にとっても相当ショックであった。あそこまで必死に働いてくれる人間をこうも簡単にクビにするのかと。
日本市場での失敗は本社の判断ミスにあったわけで、彼らの必死の提言をもっとちゃんと汲んでやるべきだったという思いが私にもあった。こうなってくると会社への猜疑心は深まるばかりだ。

勿論、ここはCEOやCTOが作った会社であり、彼らの集めた金であるためそれを自由に使うのは彼らの権利であろう。雇われ社員はいくら騒いでも駒にすぎないことを実感した。(これはまあ、日本も北米も同じか。)

そういう状況で、日本関係の残務処理をすべて押し付けられた私としては、辞めるときに一矢報いてやれて本当にうれしかった。

そこで改めて思うのは、会社も社員も非常にドライな関係であるということだ。
家族を犠牲にして、自分を殺してまで会社のために尽くす人はほとんど見たことがないし、いても前述の日本人たちのように、だめと見なされるとあっけなくクビとなる。

会社は必要な人材を必要なときに集めて使う。要らなくなったら切る。それだけだ。切るときのために、契約書は会社に有利な内容になっている。それを目くじら立てていると採用されないだけである。
カナダの社員は、会社のそういうアプローチを知っているので、普段から会社からの要求以上のことに深入りしないし、会社に人生を預けたりしない。
そこにあるのは給料、ストックオプション、プロモーションへの期待である。出世すれば次の会社でいいポジションに着きやすいというだけだ。

Javaの有名なフレームワークにSpring Framework(JBoss Seamも)というのがある。オブジェクト間の結合関係を弱くして、変更、追加を容易にするデザインパターンがベースにある。

1. 以前のJavaのコードでは必要な機能を、その機能を使いたい人が、呼び出して、利用するという流れが普通だった。
conventional.jpg
2. SpringによってDI(Dependency Injection)が可能になり、必要な機能を必要に応じて変更、追加して注入することが可能になったのである。
injection.jpg
(Spring in Actionより)

ここで思ったのは、日本企業の雇用スタイルは今でも1が主流であり、北米企業は2が主流になっているのだ。

1では社員オブジェクトの実装手順やロジックを作り上げるのも会社オブジェクトの仕事なのである。依存関係は深くなり、取替えは難しくなる。そのため全然違う機能を無理やり追加実装して、スパゲティコードになるリスクもある。ユニットテスト(評価)もしにくい。

2の雇用関係では会社と社員の間にあるのはインターフェース(契約書)だけということになる。社員クラスのインターフェースには
createProduct()
sellProduct()
などのメソッドがあるだけで、その実装自体は使う側は気にすることはない。テストもしやすい。

2の仕組みはまだまだ日本では受け入れにくいだろうが、北米ではうまく回っているし、滅私奉公によって死ぬような思い(を強制されること)にもならない。
個人は自分のインターフェース(=スペシャルティ)がはっきりしているので、他の会社オブジェクトからも使いやすい(転職しやすい)。

一方で1の会社オブジェクトべったりの社員オブジェクトは機能も不明確であり、会社特有の機能に依存していたりしているため、再利用は難しくなる。精々35歳以下という会社依存性の高い実装が少ない場合だけ、再利用可能となる。

会社の業績がいいとき(ソフトウェアが要求仕様を満たしているとき)は、1も2も大して変わらないが、業績が傾く(仕様変更が必要になる)と1は硬直化していて動きがとれなくなる。そのしわ寄せが社員オブジェクトへかかるのである。(エンジニアに営業とか。)
2は会社にとっても社員(と家族)の幸せのためにも、柔軟で対応しやすい仕組みだと言える。

そのためにはインターフェースの定義(契約書、ジョブディスクリプション)とその正しい運用(誤用されたら辞める、訴える)が重要であることは言うまでもないし、社員オブジェクト側も会社オブジェクトに対して、対等に独立したオブジェクト(POJO)として振舞うことが重要なのである。そこで、会社と対等にやりあう手段が弁護士だったりする。(会社側は当然弁護士を雇っていて、解雇に関して不利にならないように条件をつけている。)

成熟した社会においては、このLoose Couplingがベースになっていることを理解し、振舞うことが重要なのかもしれない。ソフトも就職も。

Spring in Action

1933988134
Spring2.0入門 Java・オープンソース・Web開発自由自在

4774130001
JBoss徹底活用ガイド ーJava・オープンソース・JBoss Seam・JBoss AS

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posted by りもじろう at 03:25 | Comment(3) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

会社の辞め方 その3

すぐにグラハムに面会にいった。

私「クビになってきました。これで移住費用も返さなくていいし、退職金も出たしよかったです。」

グラハム「うん。それは当たり前だ。さて、この契約には問題がある。」

私「一般的な雇用契約書だと思いますが。」

グラハム「まず前も話したとおり、会社側はカナダの退職金に関する規定を君にちゃんと説明していない。」

私「でも、サインしたら理解しているという意味じゃ?」

グラハム「会社側は説明責任がある。理解していないものにサインをさせても無効にできる場合がある。」

私「なるほど。」

グラハム「さらに、彼らにとって最大の失敗は、その日付だ。」

私「ええっと、私がカナダに来て最初に出社した日ですね。」

グラハム「君は、日本にいるときに、本社に雇用されて、会社都合で移住しているね。」

私「はい。まあ、私の希望で移住したんですけど。」

グラハム「会社が費用をもっているんだから会社都合だ。」

私「それが問題ですか?」

グラハム「このドキュメントにサインしているのがカナダに来てからということは、カナダにくるまで解雇条件を知らされていなかったことになる。」

私「そうなりますね。」

グラハム「それまで作り上げた人間関係を切り、子供たちは学校をやめて、荷物を全部送り出して、わざわざ会社都合で移住させられた。
もし解雇条件、ここではカナダの最低基準である給与の2週間分しか保証されないことが事前にわかっていたとしたら、果たしてカナダまで来ただろうか。
法廷でそう話せば、この契約は間違いなく無効とみなされる。」

私「おー。なるほど!しかし法廷でって、大げさな」

グラハム「まあ、法廷で争うことはほとんどなくて、相手が妥協案を出してくるだろう。
通常カナダの慣例では数ヶ月の給与分を退職金として請求できる。君の場合は帰りの引越し費用やその他の経費もだ。」

出された請求書を見ると、さらになんだかよくわからない費用も一杯請求項目に入っている。

私「すばらしい。じゃあ、それでお願いします。」

ちなみに弁護士費用は、かかった時間で時給計算で勝ち負けに関係なく支払う方法と、勝った場合にのみ何割かを弁護士がとっていく方法がある。
私は後者を選んだ。そのほうが弁護士ががんばってくれそうな気がしたからだ。

1週間後、

グラハム「会社が、退職金と規定の引越し費用の上限額を払うと言ってきた。」

私「おお!ありがとうございます!」

グラハム「それで、これ以上の負担は飲めないといってきた。こちらの請求額を全額要求するなら、法廷まで行く可能性があるので、一年ぐらいかかるだろう。」

私「それだけ出るなら十分です。一年も会社が持たないかも知れないので。」

グラハム「まあ、これに家族全員の帰国の旅費相当額ぐらいは追加請求できるだろう。」

私「そうですか。では、お願いします。」

グラハム「確かに会社の経営が厳しいようだから、そのぐらいで受けるのがいいだろう。」

後日、会社側は家族の旅費分も認めるといってきた。
というわけで、移住費用を返すどころか帰りの費用を規定の全額出してもらえることになった。
費用返せという条項がなければ起こらなかったまさかの展開。いやーありがたい。

それにしても、グラハムは顧客ごとに異なる状況で持ち込まれる案件を、的確にかつ、瞬時に(あの、つまらない雇用契約書を見て!)勝敗を判断したのだ。
弁護士業ってすごい。これぞ知的労働という感じである。

グラハム「おめでとう。Good Luck!」

ほれたぜグラハム。





posted by りもじろう at 08:44 | Comment(8) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月02日

会社の辞め方 その2

グラハム「ただし、自分から辞めてはだめだ。解雇される必要がある。」

私「クビになったら移住費用は払わなくていいんですか。」

グラハム「勿論だ。」

当たり前である。会社都合の解雇なんだから、会社が更に費用を請求できるわけはない。
それだけの話か!?

グラハム「解雇されたらもう一度来なさい。ただし、雇用契約が不履行になるような不正行為はしないように。」

うーむ。
まあ文句言い続けてだらだらやってみよう。
幸い日本向けの大口のプロジェクトが佳境であり、文句をいってだらけるのにいいタイミングだ。インパクトが大きいだろう。

早速次の日から上司に文句を言いまくる。要約すると、以下の調子だ。

私「いい加減、開発業務に戻れるようになりませんか。」
上司「今は新しいプロジェクトが少なくて、開発案件が少ないんだ。今の君の担当プロジェクトは会社にとって非常に重要なんだ。サポートとドキュメント業務も大切だろう。」
私「翻訳は業者に出すべきでしょう。サポートは本来サポート部隊の仕事ですし。」
上司「会社の経営状況は非常に厳しい。なるべくキャッシュアウトを抑えないといけないのはわかっているだろう。サポートは人が足りないんだ。」
私「デベロッパをそういうのに使うことこそコストの無駄じゃないんですか。サポートが少ないのは人を減らしすぎたからでしょう。そんなにコスト抑えたいなら私をクビにでもして、業者使えばいいでしょう!」
上司「...」
どんな提案だ。

そんな調子で、二週間ほどやりあった。
このころ、前職からもらっている委託開発業が忙しく、さらに顧客の要求仕様が大きくなって来ており、早く辞めたくて仕方がなかった。
おかげで自然と会社に来る時間は遅くなり、早く帰るようになった。会社の仕事なんてしてる場合じゃなかった。
個人的にはすごく忙しいのだが、ぐだぐだモード全開である。そのうち客先からクレームが来るようになった。ああ、これは心苦しい。早くクビにしてくれ!

そしてついに会議室に呼び出される。
上司の顔が引きつっている。いやな緊迫感。人をクビにするのってやっぱり嫌なものなんだろう。

上司「君が今の仕事に満足していないのはよくわかっている。残念ながら君に合う仕事を見つけることはできない。今日限りで辞めてもらいたい。」

私(きたー!)「な、なんですって!」

そこへ人事のおばちゃん登場。
人事「10分で自分の持ち物を整理してください。PCに触ることは許されません。」

私(うーむ。映画のような展開。いつでも辞めれるように個人的なデータは整理済みだ。)「そんな、すぐですか。」

人事「契約のとおり、解雇にあたって2週間分の給与が支払われます。ビザコンサルタントに1時間相談する費用も特別に会社が持ちます。」

たった1時間分かい。もう永住権とれてるから関係ないって。
ダンボールに私物を放り込む。(あー映画みたい)

人事「あなたはバス通勤でしたね。今日はタクシーで帰ってもらってかまいませんので、このチケットを使ってください。」

確かに、ダンボール抱えてバスで帰るのは惨め過ぎるわな。
他の人に知られないように会社を出て行こうとすると、前々から今回の作戦を相談していた仲のいいエンジニアがこっちを見てニヤニヤと笑って小さく手を振っている。

こっちも笑いそうになる。
こら、迫真の演技がばれるやろ。

つづく(感動のファイナルへ)

タグ:会社 解雇 雇用
posted by りもじろう at 11:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月30日

会社の辞め方 その1

さて、NZへ引越しを決断したので、まずはカナダの会社を辞めなければならない。
ここで私が入社したときの契約に問題があった。
契約書には、3年以内に自己都合でやめた場合、日本からの移住にかかった費用(引越し、渡航費、ビザ関係費用)を返さなければならないという項目があることである。

こちらとしては永住権取れるまで辞めるつもりもなかったし、2年で会社がここまでだめになるとも思っていなかっため、軽くサインしていたのだ。
会社の業績が悪化して、日本向けのサポートチームをどんどんクビ切りしてしまったため、サポート、ドキュメント翻訳、プリセールスなどでほとんど忙殺される毎日であった。
デベロッパとして採用されたのに、これではあんまりだというのが、こちらの不満である。これは、サポート業務やドキュメント業務を軽視しているわけではなく、自分のスキルを活かせない仕事に不満があった。

そんな状況のため、辞めたからといって費用を返せといわれるのは納得できない。
さっさと先に辞めてしまった、ロシア系カナダ人の友人に愚痴ってみた。すると彼からの反応は、

「いい弁護士を紹介してやるよ。その弁護士は、自分の友達がクビになったときに会社から退職金を何か月分も多く取ってくれたんだ。」

私「え、弁護士?弁護士費用って高いんじゃないの?」

「会社からとるから問題ないよ。勝てない勝負はしないらしいし。」

私「なるほど。それは面白い。」

というわけで、早速その弁護士、グラハムにアポイントメントをとって会いに行った。
痩身にびしっと黒のスーツをきめて、うっすらとあごひげをはやした、渋いおやじであった。

私「シニアデベロッパの肩書きで採用されているのに開発以外の仕事ばかりをやらされていて。これは契約違反じゃないですか?辞めたいんですが。」

グラハム「契約の資料を見せてくれるか。」

私「これです。費用を返せというのがあって。」

グラハム「仕事内容については訴えられない。それは会社の権利だから。それに自分で辞めたら、やはり移住の費用は返さないといけないな。」

私「ああ。やっぱりそうですが。」

グラハム「この会社都合でクビになった場合の条項について説明は受けたか?」

私「いえ。ドキュメントにサインしとろ言われただけで。」

グラハム「サインしたときに、カナダの解雇条件のこの項目の内容について知っていたか。」

私「いえ、知りませんでした。」

グラハム「ふーむ。」 
ここでグラハムにやりとニヒルな笑み。

グラハム「勝てるな。やろう。」

まじか。やけに渋いぞグラハム!

つづく
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2009年11月24日

引っ越し決断

まずは0. 引っ越しを決断した。
行き先は当初から考えているNZである。

カナダの生活は非常に快適であったし、近所付き合いもよくしてもらった。子供たちも先生や友達ともうまくいっていた。

なのでここでまた移住するというのは大変難しい選択であった。もうこのままオタワで永住するのでもいいかなという考えもあった。
とはいえ、予てからの夢であったNZ移住を果さずして、このまま落ち着いてしまっていいのだろうか、という思いは消えなかった。

選択肢があるうちに一回はNZで生活してみるのもいいだろう。幸いカナダの永住権も取れているので、だめなら戻ってくることも出来る。

それなりに安定した生活をしていると、きっかけがないとなかなか行動できないものだろうが、これが意外に早くきっかけが訪れた。
1. 会社がやばい。

仕事が激面白くなくなってきた。そもそも会社の存亡すらやばい。こうなると、この仕事に固執する必要はない。そこで転職するとなると、カナダで仕事を探すのとNZで探すのとではほとんど差はない。これが一番大きい理由かもしれない。

2. 家がやばい。

木製の窓枠の老朽化が目立ってきてもう一冬越すのがやばくなってきた。かといって家中の窓を窓枠から変えると相当の費用がかかることが判明。さらにゴルフ場沿いというのも思った以上に危ないことがわかった(遅)。となると、とりあえずこの家から脱出したほうがよかろう。

3. オタワ寒すぎる。

-30℃とか、若いうちはまだいいが、歳をとると多分だいぶ厳しいだろう。さらに魚とかの食材に関しても永住の地としてはちょっと寂しいのが見えてきた。老後を考えると永住の地としては難しいのか。いや、今まで暮らした街のなかではトータルには上位なんだけども。

というわけで、他愛もない理由なのだが、とりあえず念願のNZへ引っ越ししようと決断したのであった。

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2009年07月18日

ベンチャーの末期

2年前に私が入社したカナダの会社は、入社してすぐのころに株式公開した。
そのころは勢いがあった。皆意気揚々としていて、楽しかった。
最初の株価が9ドル。ストックオプションももらった。

それが、2年を経て破竹の勢いで最安値0.25ドルまで下落。
それがこちら。
eStock.jpg

リストラで1/3がクビになったが、その後も毎月のように人が減っていった。他に仕事を見つられる人はどんどん出て行く。私個人の仕事内容も激しく地味になっていった。
課長、部長のように何段もレイヤーがあった組織も直にCEOにレポートすることになってるし。


こちらはリーマンブラザーズのチャート。最後は株価1/20以下に下落。

lehman.jpg
エンジニアはやる気もなくしていて、会社に対する愚痴が増えている。
誰も率先して何かをやろうという気概がなくなっている。いわれたことだけやる。殺伐とした雰囲気。
元いた日本の大企業では常にこの状態だったので、別に驚きもしないが、ベンチャーでは痛い。
この世の中の不景気の中、こっから這い上がる要素はまったく見当たらないのであった。

うーむ。
これはもういよいよだめかも判らん。
 
posted by りもじろう at 22:44 | Comment(5) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

馬鹿を馬鹿として育てる仕組

上の娘が小学校から、成績表をもらって帰ってきた。
幸いまあまあの成績で、英語が不自由な割には、かなりがんばったのではないかと思う。

同じバスの男の子が、成績表を見せてくれたらしい。その子は、普段から授業態度の悪い生徒だったという。

そこには、最低ランクの評価(R)がいくつかあって、驚いたそうだ。
R : The student has not demonstrated the required knowledge and skills. Extensive remediation is required.

小学校なんて、みんな[よくできました◎]の世界じゃないのか!?

さらに興味深いのは、成績表の上部に、
Grade in September : 03

とある。次は3年生ですよ、という意味。あたりまえちゃうんか!?
なんとRが多すぎる子供は同じ学年をやり直すこともあるのだという。
それも制度だけでなくて、実際にいるらしい。

小学校低学年からの留年制度。
一方で、できる子は飛び級もある。

北米では、大学でも入学はしやすいが、ついていけなくなると下のレベルの大学に入りなおすのが一般的、という話はよく聞いていた。

会社に入っても、その本人のスキルと会社の要求があってないとクビになるが、そんな適材適所の文化が小さいうちから徹底されているのであった。

日本で小学校から留年なんてことがあったら、もう一家で夜逃げの勢いだろう。
学校では出来ようが出来まいが、年齢だけを尺度にして同じところにいれて勉強させるし、会社でも年齢ごとの昇給を基本としてきた。
そういや、前職の会社でも「成果主義」をうたって、評価も6段階ぐらいにしても、ほとんど全員真ん中に集中して、せいぜい±1みたいな分布だったし。なるべく穏便にという配慮。

そうした日本のやり方とは正反対にあるのが、小学校の成績表でもわかる。

留年する子供にとっては大変つらいことであろうが、彼らは小さいうちから世の中にある「現実の厳しさ」に正面から向き合わされているのであった。

タグ:教育
posted by りもじろう at 00:08 | Comment(5) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

無趣味のすすめ その2

以前、村上龍氏の「無趣味のすすめ」について書いたことがあった。

光栄なことに、このエントリーについて、幻冬舎の石原正康氏から、「無趣味のすすめ」本の出版にあたり、広告に使わせてもらえないか、というお問い合わせをいただいた。

残念ながら、当方の返事が遅くなってしまって、これは実現しなかった。にもかかわらず、直後に一筆添えてカナダまで一冊送っていただいた。

これほどの立場の人が、私のようなブログの話で、直接メールで問い合わせいただき、本にも一筆添えて、などという細やかさには大変驚いた。
これがプロの仕事なのだなあと、変なところに関心した次第である。
無趣味のすすめ
さて、本を読んだ感想である。
日本にいたころにGOETHEですでに読んでいたエッセイも多かったのだが、改めて読んでみても、やはり非常に現実的な話であり、今でこそ、この金融危機で多くの人が気付かされたことが、随分と早くから指摘されていたのだということに感心するばかりであった。

納得した話の一つに「語学の必要性」というのがある。

「一生安泰な仕事や資格やスキル」という幻想を求める傾向がある。残念ながら、そんなものはないとまず自覚すべきである。」

「語学の習得は、得るものが大きく非常に重要で有用だが、それはその人の人生を「やや有利」にするだけという当たり前の事実に気づくべきである。」

その通りだと思う。自分は十代になって多くの時間を英語(さらに、大学でのドイツ語)に費やした。そしてそれは非常に非効率であったことを認めざるを得ない。
自分の子供たちには、その歳その歳で、もっとも有益なことに時間を使ってもらいたいのだ。

小学校で英語の授業を週に何回かやったり、レベルの低い中学高校の英語教師のもとで英語の勉強をだらだらとやったりするのは明らかに時間の無駄で効率が悪い。

たかが英語のために、そんな無駄な時間は費やしてほしくないという思いがあった。

「後悔のない転職」という話のなかで、

転職が合理的なのは、基本的には、高度専門職、つまりはスペシャリストと、著しい実績を持つ人だけだ。

とある。当たり前である。こちらのエンジニアはそれしか考えていない。日本で今、正規雇用の流動化が叫ばれているが、これに対応できる人は大企業には少ないだろう。
いいにくいが、私のような自ら辞めたエンジニアに前職から今だに開発の仕事をいただけるのは、そんな事情であり、私にとってはありがたいことではある。
本当に大企業がおっさんホワイトカラーのクビ切りを始めたら、すごいことになるだろうなあ、自殺者数とか。
これはもう既得権益を得たと信じていたフランス革命前の貴族みたいなものかな。趣味とか暢気にやってたわけで、最後はクビ切りで終わると。ああ「無趣味のすすめ」。

posted by りもじろう at 11:17 | Comment(11) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

懐の深いカナダの移民政策

永住権があるメリットのひとつとして、英語のクラスを無料で受けられるというのがある。

まず自分の英語のレベルを簡単な試験をうけてアセスメントしてもらって、レベルにあったクラスを受講できるというものだ。

早速、夫婦で試験を受けてみた。

このときにまず感動したのは、試験の担当官の対応であった。
家はどこにあるか、いつなら授業が受けられるのか、車はあるのか、などを丁寧に聞いてくれて、もっとも合う学校を紹介してくれる。
夫婦それぞれ別の担当官だったのだが、二人とも親身になって、相談にのってくれた。

ここですごいのは学校によっては授業の間、子供をデイケアで預かってくれるのだ。その空き状況などもみて学校を探してくれるのだ。

「あなたの英語力なら普通のESLでは物足りないかもしれない。夜でよければ、このITプロフェッショナルのためのコースがあるから、これをお勧めするわ。」

という具合で、授業の内容も幅広い。

日本人的に気になるのは、どのくらいの期間この授業を受けられるのか、ということであった。こちらとしては、ポイント制か何かで、その回数まで受けられるというようなものを想定していた。
が、そんな話は一切出てこない。

結論としては、受けたいだけ受けていていいというのであった。
毎日朝から晩まで受けられるコースもある。それを一年中受けていてもいいらしい。
街のいたるところに色々な学校が用意されている。

どういう太っ腹なんだ。

NZでは、永住権申請の際に、配偶者のIELTSのスコアを出させる。その点数が低い場合は、英語のクラスを受けなければならず、そのために費用を払う必要があるのだ。罰金みたいである。
それが、カナダでは配偶者のIELTSのスコアすら要求しないのだ。

カナダに来て住む以上はちゃんと英語が出来るようになってください。その機会は徹底的に用意いたします、という感じだ。

日本が移民を本格的に受け入れるときに、こういうことが出来るのだろうか。

posted by りもじろう at 12:15 | Comment(3) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月27日

リストラ来た!

夏の強行出張以来すっかり腑抜けの日々が続いてしまっていたのだが、のんびりしていられない事態となった。

もうすぐリストラやるらしいといううわさで、社内は落ち着かない日々が続いていた。

当てにしていた大口顧客が、投資を控えるという話が出てきている。

手持ちのキャッシュがあるということで調子に乗って人を増やしてきたため、固定費はかさんでいるが、収入は減る一方である。

そんな折、ついに来た。

「明日の朝、ホテルでCEOから話がありますので、全員集まってください。」

朝、皆不安は隠せないが、引きつった愛想笑いで冗談をいいあう。

CEO「皆に残念な発表があります。思ったほど顧客からの投資が進まない中、こういう情勢になってしまいました。
今後、当分の間収入増は見込めません。
したがって、大幅に人員を削減せざるを得ません。」

CEO「社員は1/3の方に辞めてもらいます。」

ざわざわと、どよめきが起こる。

CEO「そして、今回の責任をとって、xx氏に辞めていただくことになりました。」

うーむ。そう来たか。

人事「この後、一人ずつ、上司と個別に面談していただきます。残念ながら退社になった方は、速やかに退職手続きを取っていただきます。」

おー。映画にありそうな展開。

各々席でそわそわとして呼び出しを待つ。


後ろの席の中国人が呼ばれる。
数分後、放心状態で、席に戻ってきた。

ああ、クビか。

「クビだって??」

事実を認められないようだ。なんかブツブツ言っている。
あーこれは切ない。

他にもクビを言い渡されて、私のところに挨拶に来た人もいる。
激怒して、飲みかけのコーヒーなんかも放置でそのまま出て行った人も。

思いっきり泣いている人もいる。

うーむ。いくら慣れているカナダ人でもやはりリストラはつらいんですなあ。

そうして、遂に私の番が来た。会議室に呼ばれる。

上司「君には今までのままがんばってもらうから。」

「はあ。」


日本のスタッフも減らされたと聞かされた。マネージャークラスもいる。

1/3も人が減ると、オフィスも異常に静かで、ガランとしてしまう。

一応無事でほっとしたのはしたが、こういう経験をすると愛社精神とか皆無になりますなあ。

そんなわけで、来週からニュージーランドに3週間の休暇だったりする。
帰ってくるところ無くなってたりして。
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2008年11月04日

ハロウィーン

今年のハロウィーンはストームの後だったのでちょっと心配したが、気温も12℃ぐらいまで上がって、恙無くすんだ。

しかし、去年と違って、大人が仮装している人はいなかったし、家々の飾りつけも地味な感じだった。

このご時世じゃ仕方ないか。

P1010020.JPG
娘の通うスケートスクール。

子どもたちは無邪気に楽しそうで良かった。

タグ:カナダ
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2008年10月31日

初雪

夏休みを返せ、とかぶーたれてのんびり過ごしているうちにストームが来た。

P1010007.JPG

10月なのにもう雪。

P1010009.JPG

直径20cmはある楓の枝も折れる勢い。

これから来年の4月までオタワは半年以上冬なんですなあ。
タグ:カナダ
posted by りもじろう at 12:18 | Comment(3) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月24日

日本出張

日本への長期出張が終わり、カナダの夏も終わった。

オタワでは、朝方には霜も下り、5℃とかなっているし。
うーむ。夏を返せ。


それにしても酷い出張であった。
リリース予定から遅れに遅れての火事場である。担当者をクビにした後、私がいきなり投入されたのであった。

当然のように、毎日朝から終電までの日々が続いた。
まあ、とったウィークリーマンションも首都高沿いで、うるさく狭い部屋である。早く戻っても何も楽しくもないのだが。

出張前日、通達があった。

「関係各位、明日の九時に弊社xxに集合してください。」

いわれるがままに集まる。

まず午前中いっぱいは、機材のセッティングだけで終わる。各ベンダーは待っているだけだ。

カナダ人どもは当然驚く。

「なんで事前に用意しとかないんだ?」

昼過ぎになって、やっと会を進めるのかと思いきや、各ベンダーの担当者を作業部屋に詰め込むと、あとは勝手にやれといってクライアントの担当者はいなくなってしまった。

カナダ人どもは当然驚く。

「なんで誰もこの会を進行しないんだ??」

「何のために、皆を集めたんだ??」

私「いや、担当同士でうまく解決しろってことだ。」

「What!!(以下略)」

初日から、こんな調子でだらだらと始まる。夜も9時を過ぎるとカナダ人激怒である。

「All of you are crazy!(以下略)」

独り言でも客の前でいうな。というか、All of you て私も含めていっているのか。

そんな調子で出張は始まったのであった。
タグ:クビ カナダ
posted by りもじろう at 10:35 | Comment(8) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月11日

出張は嫌いです

先日、妻にこんな話をしていた。

妻「日本は36℃とかだって。」

私「いやー、そんな暑い日本から逃れられて、こうやって快適に過ごせるだけでも本当ありがたいよなあ。」

そして、次の日に会社に行くと上司からこういわれた。

上司「急ですまないが、この週末から日本に出張いってほしい。」

うーむ。汗かきの私が一年の中でももっともいやな猛暑の日本に行けと。絶妙のタイミングですな。

私「で、どこに、いつまで?」

上司「オンサイトで○○プロジェクトの開発と顧客サポートをやってもらいたい。5週間は行ってもらいたい。」

そりゃ、いくらなんでも長すぎるぜ。セニョリータ。
娘たちとプールに行く約束もあるんでね。

私「それは、日本のセールスエンジニアのxxさんが行けばいいじゃないですか。」

上司「彼には辞めてもらった。」

まじか!

なんでも顧客の要求をちゃんと本社に伝えていなかったのが問題であったという。

うーーーむ。

そうなると、確かにサポートできる人間は限られてくる。恐ろしく英語が出来ない顧客相手にカナダ人だけを派遣できない。

それにしてもクビにする前に相談しろ。
ちなみに、日本は33℃、湿度70%。溶けそうです。汗)

rokさん、ええ知ってますよ。毎日溶けてますから!

タグ:クビ
posted by りもじろう at 00:51 | Comment(7) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

就労ビザ延長!

そろそろカナダに来て一年がたつのだが、晴れてWork Visaが一年延長できた。
Software Engineerのカテゴリでは毎年申請しなければならない。

これで健康保険なども延長できるようになる。

恐らく、会社に雇用されている場合、却下されることはないだろう。まあ、それにしても1年で帰国させられる可能性もあることはあるのだから、そんなところで家とか買って、子供が学校とか行ってるのって冷静に考えてみると大分無茶な話であった。(今頃気付くな。)

サブプライムローン問題で不動産価格が下落しているアメリカを見ていると、このあたりの不動産もやばいのか、とか思っていたが、年率5-6%で今だ上昇しているというのだから面白い。

バス停で会う近所のおばちゃん曰く、「カナダではローンの審査は厳しいから、アメリカみたいなああいうことはないわよ。昔、19xx年にカルガリーで同じような話があって...(以下略)」

アメリカとカナダってやはり違う国なのである。

そういいつつ、このおばちゃん、最近家を買ったときよりも高値で売って、近所の少し小さい家に引っ越してしまった。なんでも子供が大学にいってしまったので今の家は大きすぎるからということらしい。

まあ、カナダはアメリカ経済の影響をかなり大きくうけることに違いはないので、今後どうなっていくかはまったくわからないが、それを心配していても仕方がない。

来年の今頃はどうしているだろうか。
posted by りもじろう at 10:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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