「アメリカではこうだった。日本はだから駄目なんだ。」
的発言をしているだけでは単なるアメリカかぶれの馬鹿である。だが、アメリカに学ぶべき点があるのも事実で、それを取り入れるべく、周りの人間に働きかけることもしばしばあった。
だが恐らく単なる「アメリカかぶれ」と思われていたに違いない。
結果を出そう。
素直にそう考えて、進めてみようと思った。効果的な結果を出せば、周囲を納得させられるに違いない。
ソフトウェアにおける効果的な結果、とは少ない工数と短い納期で高付加価値な商品を作り上げることであろう。
幸い、ヨーロッパから大規模な案件の依頼が舞い込む。これを絶対ものにするぞ。
開発の方針は大方下記のとおり。
・外注は使わない。自ら設計、開発をする。
・アジャイルで進める。
・ドキュメント生成、テストなどは出来る限り自動化する。
・オープンソースを最大限活用する。
外部のクライアントからの依頼があっても、基本的に受注生産ではない。魅力的なプロダクトを作って、多くのお客さんに使ってもらうのが会社の商品開発の基本にある。このクライアントをパイロットカスタマーとして開発を行う。
であれば、より高付加価値な商品を自ら考え、改良し、作り上げるのが望ましい。自分たちで仕様の大部分を決められるのであれば、アジャイルで進めるのが正しい姿だと信じた。
不思議なことに会社のオフィシャルなソフトウェア研修というのは外注管理方法だの、CMMだのと、管理手法ばかりである。そんなんで魅力的な商品が生まれるのか甚だ疑問である。
このプロジェクトを二人で進めることになった。もう一人は新人みたいなもんで、色々教えながらのスタートだ。
まずはアーキテクチャレビューまでにプロトタイプ作成だ!

