2006年11月28日

こちら側企業の最後のあがき商品

梅田望夫氏がどこかで、

コンテンツをこちら側に溜め込みたい世代と、あちら側から探し出す世代で分かれる

というようなことを書いていたが、最近これを強く実感するようになった。

YouTubeに対抗してか、Biglobeがこんなサービスを始めている。

家事で手が離せないときなど、子供に見せておくのによい。
(勿論、出来ればテレビに子守はさせたくないが)
古いアニメなどが、テレビのように連続して流しておけるからだ。

古くなったノートPC(PenIII 800MHz, 256MB)をワイヤレスでつなぎ、テレビの横に設置。

I-O DATA TVC-XGA2 UXGA対応ダウンスキャンコンバータ
B0000ADYQL

それをこういうダウンスキャンコンバーターでつないでおけば、普通にテレビのように見れる。
さすがにこのスペックのPCだと絵がドロップするが、子供たちは気にせず楽しんでいる。

このサービスは冒頭にCMが入る。(短いクリップでも必ず冒頭に二本入るのはちょっとうっとうしい。)

YouTubeって何がすごいの?という人も周りに結構いる。
YouTubeは面白いが、確かにそんなに儲かるのかなーと思っていたが、今回Biglobeのサービスを利用して、納得がいった。

YouTube自体のビジネスが成功するかは不明だが、コンテンツ供給サイドのことを考えると、このストリーミング文化の流れは思ったより早く進むのでは、と思ったからだ。


1984年のソニー・ベータマックス訴訟というのがある。ソニーの家庭用VTRが著作権を侵害する可能性をユニバーサルとディズニーが指摘した件である。
最高裁はソニー側の言い分を認めたため、現在の録画文化が存在している。

録画されたコンテンツにいくら広告が残っていても、金にはならない。コンテンツサイドにしてみれば、録画文化はなくなって欲しいに違いない。
とすれば、テレビで放送されるドラマやアニメは、
1. テレビ放送
2. DVD等のパッケージ販売・レンタル(高画質)
3. 広告付きストリーミング(低画質)

という流れをすばやく展開するようにしておけば、常に金が流れるようになる。
録画するなんて面倒、という文化にしてしまったほうがいいのである。

そう考えると、ソニーのロケーションフリー(テレビ)の仕組みというのは一見新しいようで、こちら側蓄積文化の最後のあがき商品なのである。

電機屋がだんだん儲からない方向で進んでいる。

録画機器で儲けるというのは、元々コンテンツに対してただ乗りしていた部分もあるのだから、当然か。


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2006年11月24日

捨てられる街

アメリカに出張すると思うことがある。

ラスベガスは言うまでも無く、サンノゼ近辺の上空から見た住宅街は異様だ。
砂漠の中に無理やり造られた街並み。
大きな家々はプールを併設させ、水をなみなみと湛えている。

この国は、多くの借金をしているが、砂漠に人工的に水を撒いて街を維持している。
一方で、日本は、100兆円を超えるアメリカ国債を保有して、米ドル、米経済を維持しようとしてきた。(まとめサイト

通勤ラッシュと狭い家でがんばるサラリーマンの税金で、砂漠に水を撒いてプールで泳いでいるのかと。

主従関係というか、奴隷だな、こりゃ。
敗戦国の本当の意味はこういうことなのかもしれない。

戦争で勝って、収奪する基本は昔も今も変わらないということか。
方法が昔より巧妙になっているだけのことだ。


昔読んだ司馬遼太郎の「アメリカ素描」というのにこういう記述がある。

アメリカにきておどろいたことのひとつは、機能を失った都市を、平然と廃品同然にしていることだった。
フィラデルフィア市を見てそう思った。
{中略}
(都市の使いすてというのが、あるのか)
{中略}
しかし資本というものの性格のきつさが、日本とくらべものにならないということもある。この社会では資本はその論理でのみ考え、うごき、他の感情を持たない。労働者も労働を商品としてのみ考え、その論理で動く。捨てたのである。凄みがある。
{中略}
「十九世紀的な工業はすべて儲からない時代になった。だからやめる」
という露骨さがアメリカ経済の伝統的な”単純さ”であるとすれば、その象徴が、すでに鉄工業の墓地になったフィラデルフィア市ではあるまいか。

サンノゼ近辺の不動産は一般のサラリーマンには高い。数億ぐらい平気でする。それでも皆家を買う。アメリカの元ボスもマウンテンビューに家を買っていた。

ITは儲からないという時代が何十年か先にやってきたときに、あそこは街として捨てられるのだろうか。

そして砂漠に戻っていくのだろうか。


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2006年11月22日

ハンバーガー比較

日本人的にはアメリカ人は偏食だというようなことを書いたが、彼らの主食たるハンバーガーは、主食だけあって、うまい店もある。

kirks.jpg

例えばここは時々行くことがあった。

チェーン店ではない、こういうクラシックなところのハンバーガーは、一つで6-7ドルぐらいして、日本の値段と比べると結構高い。
だが、ボリュームもすごくて、日本の二個分以上ある。

一度チリビーンバーガーというのを頼んだら、バスケット一杯に溢れるチリビーンに、肉から下がどっぷり浸かった状態で出てきた。
どうやって食べるんだ、という代物であった。

なぜこんなことを言い出しているかというと、かの「グラタンコロッケバーガー」とやらを見たときに、思い出した。

どう考えても、グラタンコロッケバーガーというのは純度の高い小麦粉を食べているに過ぎない。
焼そばパンみたいなものか。

これはアメリカ人はハンバーガーとは認めないだろうなあ、と思った次第。

これに対抗して、ライスヌードルをお粥で煮込んで、煎餅のように揚げて、おにぎりで包んだ、米純度の高いおにぎりというのはどうだろうか。


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2006年11月17日

同期の集い

同期で集まって飲もうというお誘いがあった。
勿論、行かない。

この歳になるとさすがに集まる回数は減っているようだが、長らくこの手の会には行っていない。
いまだにお誘いをくれる人がいるのも不思議だ。

入社したころはかなり同期の集まりというのがあった。
最初は結構参加するようにしていた。

入社当初から、この同期というものに違和感があった。

自分がいかにすごい仕事を任されているか自慢しまくる人。
まわりの同期が自分より先に出世するんじゃないかということばかり気にしている人。
同期で集まって安心感を得ている人。

不思議と、学歴が違っていて、年齢が違っていても、入社年度というのが一番の基準となっている。
何期入社、というレッテルである。

なので、

入社年度 > 年齢 > 学歴

という順に重きが置かれる。

入社してすぐ、隣の課に一年前に入社した学卒の人がいた。
私は院卒なので、勿論歳は私が上だ。

だが、この人にとっては期が私のほうが下なのであり、自分が先輩なのだ。
よって威張りまくっていた。

特に女性のいる飲み会なんかでは、フルパワーで威張っていた。
最初は、言うことを聞いて、下手に出ていたが、いい加減面倒くさくなって、無視することにした。

その後、それでご機嫌を損ねたので、一生懸命周りに私の悪口を言うようになった。
あんまり気にしていなかった。

他にも何人かこういうタイプがいたが、ことごとく嫌われた。
さすがにこういうタイプは最近は見かけないが。

そんなわけで、同期だと仲間、みたいな発想がいまだによく分からない。
会いたい人には個人的に会う。

期が上だと威張る、という昔の体育会系みたいなのりも理解できない。
だから自分も若手に威張るようなことはしない。

最初から、私は日本の企業には向いてなかったのであった。


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2006年11月16日

クリスマスイルミネーション

アメリカの家では、地域によっては、クリスマスのイルミネーションをこれでもか、というぐらい飾り付ける。

そのアメリカの影響なのか、うちの近所も11月も終わりのころから、イルミネーションを飾りつける家が多い。

去年はうちも近くのトイザラスで買ったLEDをいくつか飾ってみた。

春ごろにはNZの2社からジョブオファーを貰っていたので、もう数ヶ月でNZに移住だ!と張り切っていた。
引越し荷物をなるべく少なくしよう、ということで近所にどんどんものをあげてしまった。

暖房器具やイルミネーションもだ。
で、結局クリスマスは日本で過ごすことになりそうだったりする。

あのイルミネーションは今年は他の家を飾ることになるのであった。

何事も焦ってはいけない。


娘がサンタさんに書いた手紙が二通あった。

さんたさんへ
いっぱい
ちっちゃい
ぶろっく
ありますか

ブロックとは、レゴのことらしい。

さんたさんへ
ちとせあめをほしいです
さんたさん
もっていませんか

千歳飴は持ってないかもなー。
疑問文なのが奥ゆかしい。

きっと持ってきてくれるよ。


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2006年11月10日

マネージャーの決断力

その後、グレッグと若手のエンジニアが来日してきた。

デモしてもらった製品は二人で作ったのだという。

「優秀なソフトウェアエンジニアの生産性は、普通のソフトウェアエンジニアの100倍以上」
とビルゲイツが言ったというが、まさにそんな感じだ。

かといって、日本の若手エンジニアのスキルが劣っているというわけではない。
いなくなった前任者から引き継がれた巨大なスパゲティコードのおかげだ。

そこに新規機能を追加しろという話が次々来るので、どんどん肥大化しているというわけだ。
開発効率は勢い悪くなる。

グレッグたちは何をしに来たかというと、
自分たちで積極的にツール、ソフトを作って顧客に展開したいので協力してほしい、
ということだった。

「御社でうちの製品と同等のものを作ろうってことですか」
と私は聞いてみる。

「いえいえ、決してそうではないです。
御社のソフトは大変すばらしい。
すばらしくて、機能が満載です。
我々が相手をする顧客には十分すぎるのです。
そのため、シンプルなソフトを作りたいのです。
御社のマーケットを損なうのではなく、より幅広い顧客に対応できるようになります。」

すばらしい回答だ。

マネージャーたちは、

「いいね、うちのハードとかシステムも新しいマーケットに広がる可能性がある」

と納得している。
サポートしていく方向で話がきまった。

だが実際のところ、うちのソフトは肥大化していて、カスタマイズが難しく、対応が遅い。
扱いにくいので手を切りたいのが本音だろう。

正しい判断である。

本来ならば、いつまでも古臭いアーキテクチャのコードを引きずって、こんな状態になる前に、見直しが必要であったのだ。
若手のエンジニアは皆わかっていた。

だが、若手エンジニアは残業、休出の日々である。
自らの仕事がさらに増えるようなことを進んで言い出す訳がない。
やっつけ仕事で済ませようとする。

リリースタイミングを交渉してでも、マネージャーが積極的にアーキテクチャの見直しを働きかけていく必要があった。
しかし、管理業務中心のマネージャーにその判断は出来ない。

ソフトウェア開発がボトムアップだけでは限界があるのは、このあたりを見ても明らかだ。

そこはグレッグはさすがである。


マネージャーはこうありたいものだ。


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2006年11月09日

文化の違い

ヨーロッパのパートナー企業が、あるソフトを作ったということでデモを見る機会があった。

この会社、うちの製品を担いで売ってくれているわけだが、顧客のニーズに応えるため、色々とカスタマイズの要求を言ってくる。

世界中の販売サイドからの要求は多いが、それに対する日本側は対応は「常に」遅い。

よって、この会社は自分たちで不足分を開発して、顧客に対応したりもしている。
こうした素早い対応のお陰でか、結構いい成績を上げているらしい。


その製品のデモであった。

非常にシンプルで、わかりやすいソフトであった。

「なにやら、このクライアントソフトはSVP(執行役員)のグレッグ(仮名)が造ったらしいですよ」

「何だって?」

「いくら人手が足りないからといって、そりゃないだろう、ははは」

「しっかりマネジメントしてくれよ」

「がはははは」

すっかり、嘲笑である。

自社の製品を使ったこともなければ、インストールも出来ない部門長とは大違いである。

思わず私、

「本来、それぐらいのことが出来る資質の人が、設計のマネジメントをやるべきなんですよ。」

固まる場の空気。

しまった。口が滑った。

「え、まあコーディングするのはやり過ぎですよねー。ははは..」

笑って誤魔化す。
そして、どうでもいい質問をして、その場をしのいだ。

うーん。
気をつけねば。

文化の違いを改めて認識した次第である。


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2006年11月08日

組織の文化

隣の設計課は、とある海外のソフトウェアベンダーからOEM供給してもらっている。

課長さんは、近頃お怒りである。

というのも、そのベンダーの品質レベルが低いのだと。

「わが社の品質レベル、機能レベルから考えて4割程度の完成度しかない」

と怒っている。

本当にレベルが低いなら、そんなソフトに投資しないで、自分たちで一から作ればいいのでは、と思ったりもするが、そこは突っ込んだりはしない。

この課長さん、徹底的な工程管理命の人である。
海外のベンダーがそれに合わないのは想像に難くないが、課長さんは大変ご立腹である。

課員「うちのライブラリをC#で出せといってきてるんですよ。C++V6以来、プログラミングなんかしてないから困ってるんです。ははは。」

課長「C#って何?」

課員「... マイクロソフトのJavaみたいなもんです。」

課長「ああ、Javaね。」


いいのか。それで。

部長や、営業ならともかく、設計の課長がこうである。
さらに言うと、知らないことが恥ずかしいとは思っていない。

なぜなら管理が彼の仕事だからだ。

これぞ組織の文化としかいいようがない。
シリコンバレーではまったく理解されないが、日本ではまかり通る。(うちだけかもしれないが)

昨日は老害みたいに書いたが、トップの老人が変われば、企業が変わる、というほど物事は単純ではないのだ。

このOEM供給してもらっている会社との契約を見ると、投資して、品質改善して、販路を作って、というタイミングで、独占供給が終わるようになっている。

この課長のやり方が、正しいとか、間違っているかはわからない。
わからないが、自分がこの人の部下だったら、今ほど長続きはしなかっただろう。

今の上司に感謝である。



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2006年11月07日

若者はなぜ3年で辞めるのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
城 繁幸

光文社 2006-09-15
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本屋のベストセラー棚にあったので流し読んでみた。
元富士通人事の人が書いた本である。

新人は一生下働きであることを悟って、夢が描けず、3年で3割は辞める。

座っているだけの上司、年配者を食わせるためだけに、くたくたになる若者たち。


同じだ。
去り行く人材でも書いたが、どこも同じだ。

大企業は変われない。
決断する人が、老人だからだ。

彼らの成功体験を元に出来た仕組みで、彼らのポジションを守るように、物事が進むからである。

中国シフトもそのいい例だ。

自分が、老人の立場だったら、当然彼らと同じようにするであろう。
それを何とかしろといっても、土台無理な話だ。

老舗企業は、何回改革をやっても、はてなやグーグルにはならない。
新しい企業文化は新しい企業でないと創れない。

冒頭に、

30代以降はかつての幻想を信じ続けていて、ポジションが上がるのを前提に、ローンを組んで家を買う、

という話が出てくる。

これには笑った。

確かに、そういう人は案外多い。



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2006年11月02日

治安悪化

この半年ほどの間に、家の外に駐輪した自転車の付属品が数々盗まれた。

まずはレインコート。2万円ぐらいのGoreTexのやつ。気に入っていたので、残念。

しばらくして、2000円のLEDライト。比較的簡単に取り外せる。

それから、据付した点滅式のLEDライト。100円ショップで買ったもの。
ご丁寧にもぎ取っていかれた。

他に、玄関先においてあった、壊れたチェーン。
それ持っていってどうするんだ?

普段は帰宅時に全ての備品を取り外し、朝付けなおしているが、たまに忘れることがある。
そういうときに、ちゃんと無くなっているのだ。

最初は、ガキのいたずらかなとか思っていたが、ここまでやるか?

と思っていると、最近、隣の家では、自転車が盗まれたらしい。
数万円ぐらいの普通の自転車だ。

さすがに中古の4000円自転車は持っていかない。
ぼろ自転車の勝利!

しかし、駅あたりで、中高生が足代わりに盗むっていうならありうるが、こんな山の麓で自転車盗むやつってなんだ?

ホームレスでもうろついているのか、などと思っていた。

最近では、近所に空き巣が入った話もよく聞く。
パトカーがよく巡回している。


先日、通勤途中に公園を通ったとき、パトカー数台がとまっていた。
公衆トイレの周りには、黄色いテープ。

事件か。

渋い顔をした警官が7-8人回りをうろつく。

トイレを通りすぎる、ちょうど、そのとき、シートに包まれた遺体らしきものが運び出されていた。

うーむ。

その後、ニュースなどはない。

なんとも、、、


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2006年10月31日

鉄道の未来

妻が妊娠していたときのことだ。

そのときは彼女もまだ電車で通勤していた。

気分が良くなかったので、グリーン車の空いている座席に座った。
車掌が来たので、お金を払おうとすると、

「グリーン券をお持ちの方が優先ですので、普通車両に移ってください。」

と言われたという。
車掌の後ろにはグリーン券をお持ちのおっさんが立っていた。

仕方ないので、次の駅に着いたら移ろうと乗車口に立っていたら、今すぐに移れと高圧的に言われたという。
気分が悪いと言っても、デッキに立たせてもらうことも許されなかったという。
身動きも出来ないような車両へ移らざるを得なかった。

さすがにこれには腹が立って、後でクレームしたが、平謝り担当が謝るだけで終わった。

この一件以来、徹底的にオフピーク通勤をしようということになった。
座っていける時間を求めて、30分ずつ早起きしては試してみた。

最終的にたどり着いた時間は、5時出社であった。

豆腐屋か。


2003年のレポート(pdf)だが、鉄道各社の収益力は年々落ちてきているのだという。
固定費の増加と、人口減少による、輸送人員数の減少が、資産効率を悪化させているのだという。

このレポートの結論は、

大幅な値上げ
サービス水準の意図的な引き下げ(列車運転本数の削減、車両の短編成化)

が必要になりうるとなっている。
これ以上電車の本数を減らすと、一体どうなるんだろうか。

インドみたいに、屋根にでも乗っとれということか。

indian_train.jpg

益々、弱者に厳しい乗り物になりそうだ。


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2006年10月30日

自転車通勤の理由

自転車で通勤していることを以前も書いた。1 2 3

そこで書いたとおり、健康の理由もあるし、通勤時間の短縮化という面もある。

もっというと、電車に乗るのが嫌いなのである。
おっさんと触れ合うのが嫌なのである。
風邪を伝染されるのがいやなのである。

ピーク時の通勤電車の乗車率というのは異常だ。
異常だと誰もが思うことなのに、いつまでも変わらない。

これにたいして、鉄道会社は、ピーク時の鉄道輸送量が限界なのだという説明をするだろう。

しかし、これはうそである。

理由は簡単だ。
鉄道会社がオフピーク通勤を推進している。
推進しつつ、オフピークになると、電車の本数を激減させるのだ。

なので、結局、大して空いていない。

全車両2階建てにしてもいいはずだが、それもない。

つまり、死なない程度の乗車率200%とかを目標にダイヤを組んでいるに他ならない。

かつて「普通鉄道構造規則」というのがあって、「乗客定員は、座席定員+立席定員を超えてはいけない」と書かれていたらしい。

それが、2001年に「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」というのに変わって、定員という文字は無くなったというのだ。

訴えられる前にロビー活動して、改正されたくさいではないか。

死なない程度に詰め込めれば、利益率が高い。誰でも簡単に思いつく話だ。
豚か、奴隷を運ぶのと同じ発想。

女性専用車両というのは、女性のために鉄道会社が作ったと考えるのは大間違いである。
この異常な混雑こそが問題だということから、目をそむけるために作ったものに違いない。
十分な距離感が保てる電車では、痴漢する人間は減るだろうが、それはコストがかかるのでしないだけだ。

海外で女性専用車両が取り入れられているのは、Wikipediaによると
韓国、台湾、フィリピン、タイ、インド、パキスタン、インドネシア、イラン、ロシア、ブラジル。

宗教上の理由とか、いかにもラッシュのひどそうな発展途上国だけに見える。

日本人は我慢強い。



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2006年10月26日

雇用形態 その2

以前、派遣社員でJavaのプログラミングが出来る人をお願いしようとした。


社内には、外部の人材の活用を促すような部署もあったりする。
主には中国やインドとの橋渡し、派遣会社との橋渡しをやっている。

そこの担当者と話をした。
私は前々から、興味のあった首都圏コンピュータ技術者共同組合を使ってみたいと提案した。

この共同組合は、契約料の殆どがエンジニア本人に渡るような明快な会計を行っているそうだ。
きっと登録者のモチベーションも高く、スキルも高いだろうと思ったからだ。
日本にこのままいるなら、自分が登録してみたいぐらいだ。

担当者は、

「ああいう個人事業主が相手だと、色々面倒なことがあるんです。」

とか、よくわからない難癖をつけて認めてくれない。

「必要な人材の条件を出していただければ、いつも使っている派遣会社からちゃんと紹介させますよ」

一月ほど経って紹介状が届いた。

「javascript経験あり」

そのJavaじゃないって。

他にも全然関係ない人を数人紹介した後、

「該当する技術者は紹介できません」

なめとんか。


そのときはもう間に合わなかったので、別の方法で手を打った。

このあたりにも既得権益とか癒着が見え隠れするのであった。



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2006年10月25日

雇用形態

偽装請負というのが問題になっている。

請負契約者、業務委託契約者を派遣社員のように働かせるという話だ。

正社員の雇用が減り、派遣社員が増えている。
さらに、派遣社員より都合よく入れ替えできて扱いやすいということで、請負労働者を派遣社員的に使うということが横行していた、という。

偽装請負にならないように、各部署で気をつけましょう、というお達しがあった。
さらに、派遣社員が3年を超えて働いている場合は、正社員として雇用するか確認をしましょうと。

アメリカの人事を考えると、日本的な正社員という概念自体が存在しない。
社員は、個人事業主の派遣社員の集まりみたいなものだ。
間で搾取する第三者は存在しない。

日本では、正社員は高いから、派遣社員を使い、さらに請負労働者を派遣社員のように使う。


以前、社員の年齢構成は富士山型だという話をした。
実際のところ、右側の裾野(減少分)を補っているのは、派遣社員、請負契約である。

派遣社員で、正社員より技能が高い人もいる。
だが、基本的には雑用を依頼することが多い。
派遣会社に対しては、一人あたり月100万以上の金額が支払われることもあるが、本人の手元に渡るのはほんのわずかだろう。

最近、課で歓迎会があった。
3ヶ月契約の派遣社員の。

雇用形態が、根本的に、だいぶ歪だ。



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2006年10月24日

中国赴任者決定

課からでる赴任者が決まった。
リーダー一人と、若手二人だ。

私は、免れた。

課長は、雑用系の仕事を中国に振る、というアイディアであった。
それだと、ここのところ雑用ばかりやっている私はやばい、と思っていたのだ。

上の人間としては、お荷物(コストかかりすぎ)な部署はなるべく中国に移管したいという思惑がある。

その折衷案で、ことが進むことになった。
中国には、ある程度の重要部分を担当してもらうが、コアの部分は日本が設計するということで落ち着いた。

課長曰く、

「雑用ばかり振ると、彼らのモチベーションを維持できないかもしれない」

だそうだ。

それじゃあ、雑用ばかりやっている私のモチベーションはっ!?
などとは、つっこんだりしない。


そんなわけで、エース級のエンジニアを投入することとなった。

これで中国の組織が立ち上がるのはいいが、残った日本のコア部分を面倒みれる人間がますます減ってしまった。

さすがにこうなってくると、私も雑用ばかりでお茶を濁すわけにはいかなくなりそうだ。

昨日も、ちょっと質問された内容を、私が知ってたばっかりに、フルパワーで解説してしまった。

エンジニアってのは、すぐ知ったかぶりしてしまうのだ。
それでまた、仕事が回ってくる羽目になるかもしれないのに。

もっと腑抜けのあほ、でいかねば。

気をつけよう。



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2006年10月17日

異動する人、残る人

身近な人が異動することになった。

一人は、同じ課の若手エンジニア。
大変優秀な人で、製品のもっとも重要な部分の開発にあたっていた。

上のやり方に納得できなかったため、スキルが伸ばせてやり甲斐が持てそうな部署を探していた。
希望が適ってよかった。

勿論、当課としては大変な痛手である。

さらに、隣の部のマネージャーも異動する。
この人も優秀な人で、異動先の上司から是非とも来てくれとラブコールを送られていた。
ポジションも上がるらしい。めでたい。

我が部門長なんかには、会議のたびに、ぼろくそに言われていたようなので、えらい違いである。

異動を考えている、と部門長に言ってから、怒られなくなったという。
なんとも稚拙なマネジメントで笑える。

だが、もう遅い。

この人がいなくなるのも痛手だ。

移住計画がうまくいかなかったら、自分のところに来いと言ってくれている。
温かい言葉がうれしい。

優秀で敏感な人は、沈み行く小船にいつまでも同乗(同情?)してはくれないということか。

さて、当課の、とりあえず何でも人のせいにするこの人なんかは、どうか。
異動する気配はまるでない。

中国シフトの臨時ミーティングで、居眠りしていたし。

さすが、大物は違う。

この人がいれば安心だ。


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2006年10月16日

中国シフトの意味

中国シフトについて、ちょっと考えてみた。

課長の主張が通って、外注的存在で中国組織を使う、というのであればいいが、上の考えでは設計業務の移管だけの話に留まらない。

現在のプロジェクトの流れは、本社で設計・開発を行い、世界各地の生産拠点で製造、さらに本社と連携して世界中の販社から販売となっている。

今回、コスト削減の方法として、設計業務を中国に持っていく。
また、世界中の生産拠点を中国に集中し、部材の調達コストの削減も狙うという。
さらにカスタマーサポートも中国へ移管する。

設計コスト・調達コスト・製造コスト・サポートコストを現時点でのミニマムに持っていこうという動きだ。

コストの面だけ見れば、なるほど、という話ではある。

ただ、曲がりなりにも、これまで本社が製造販売の一貫したハブであった。
今後、設計・製造・サポートが中国に行って、本社は上流設計のみ残すという。
製品の最終責任はこれまでどおり、本社だという。

しかし、明らかにハブ的機能からは外れている。
これでは投資会社のほうがイメージが近い。

うちの組織など、小さいものだから、これによる社会的影響など微々たるものだ。
しかし、こういう動きが全社的に進むようであれば、話は違う。

日本の経済構造は、良い悪いは別にして、大企業をピラミッドの頂点にして、多くの中小、零細企業が支えている。

大企業が、ハード、ソフト、製造、サポート業務を全て中国に移すというのはこれらに関わる日本企業への仕事が減ることに他ならない。

これまで製造やサポートまではあったが、設計業務を含めてトータルな移管が進むというのはあまりなかったのではないだろうか。

ハード、ソフトすら100%現地調達を進めるというのだ。

個人的には、これは失敗すると思う。

どうだろうか。


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2006年10月13日

課の方針

課の中国シフトの方針について、課長から説明があった。

「中心となる商品のソースコードは出したくない。」

課長の主張である。

当然であろう。
これを出したら本当に上流設計(パワーポイント)だけしかのこらない。

上の考えでは、設計業務をほとんど持っていってしまいたいようだから、一波乱あるだろう。
しかし、課長としてもこれを譲ってしまうと自分のチームの解体を意味する。
何とか説得を試みることだろう。

とはいえ、何かしら中国を絡めないわけにはいかない。

課長の考えでは、

「本線系ではない、オプションのモジュール郡を中国設計に任せる。」

という。
なるほど。それで、人柱を上納しておけば、落ち着く可能性はある。

「しかし、誰が行かされるんだろう。
若手だけではさすがに難しいから、中堅どころも一人は必要だろうし。」

などと、妻に暢気に話す。

「それってあなたじゃないの?」

何を馬鹿な。

中堅メンバーを思い出す。

消去法で、考えてみよう。

・中国語はおろか、英語も出来ない人を送るわけにもいかない。
・ソースコードをまともに見たこともないような人を送るわけにもいかない。
・本線系のPLを送り出すことはない。

うーむ。
ましてや、周辺モジュール担当とか、移管できそうな雑用とか一杯やっている人間は..

私だ。

やばすぎる。

考えないようにしよう。


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2006年10月12日

面談

上司と面談を行った。
中国赴任についてである。

きっぱりと行きたくない旨を表明しておいた。

勿論、私の場合、移住計画があるから、このタイミングで赴任はありえない。
もし、移住計画が無かったらどうしていたか。

仕事で何度か中国には行っている。
子育てするのにあの環境はどうだろうか。

極端なスピードで進む開発と、それに取り残される貧困な地域と人々。
一つの街の中ですら、その光景がそこここで見られる。
とても歪である。

異常に空気は汚く、交通マナーなどない。
危なくて、車の運転など出来ないから、すべてタクシーか公共の乗り物を使った生活だ。

大きなビジネスチャンスがあるのはわかる。
思い切って、エンジニアの道を捨てて、中国での組織のオペレーション経験を身に着ければ、キャリアとしては面白いかもしれない。

独身だったら考えてもよかっただろう。


上の娘は4歳にして、6箇所も家を移り住んでいる。

さすがに、会社都合の引越しはもう勘弁して欲しいところだ。



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2006年10月11日

中国赴任!?

設計の中国シフトを進めるという話があったが、遂に具体的なアクションが示された。

中国で新たに組織をつくり、そこで設計業務をさせるという。
そして日本では上流設計、あるいは、より付加価値の高い研究開発を行なわせるという。

ついては、現地エンジニアに設計業務を移管するため、かなりの割合のエンジニアを中国に赴任させるらしい。

一人一人面談をして、誰を行かせるかをマネージャーが決める。
勿論、私もエンジニアの端くれであるため、赴任者候補である。

仮に赴任したとして、何年かかけて移管作業を進め、中国で組織を立ち上げたとしよう。
その後のキャリアパスは見えにくい。
第一、戻るところはあるのか。

かと言って残ったとしても、いずれ固定費削減のため、
「他の仕事を探してください」
という整理対象になる可能性が高い。

行くも地獄、残るも地獄か。

ネガティブスパイラルに陥っている組織ってのは苦しい。
目先の売り上げ、固定費削減のためなら、ノウハウ流出の危機とか言ってられない。
そう言いながら、ずるずるとコスト競争に巻き込まれて、競争力を失っていく。
このスパイラルに嵌れば、後戻りは出来ない。

あと5年程度組織が持てば「あがり」、という人々が、組織単位でザックリと決めているのだ。

職場に、希望が持てない重苦しい雰囲気が漂っている。

どうなるか。


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