ドラえもんの出す道具の一つの特徴として、「空間」があるのだ。
つまり野比家ような狭い東京の一戸建て(といっても東京では十分広いが)で育つ子供にとってはうれしいであろう、地下のスタジオとか、亜空間の砂漠とか。秘密の隠れ家とか。
そこで大喜びして遊ぶ子供たち。
日本にいるときは何の違和感もなく見ていたものだ。
オタワに来て見ると、それは不思議な感じである。
人間の感覚から言うと、ほぼ無限に広がる平地がある。
車で何時間も途方もなく何もない平原を走った後で、地図で確認してみると、地図上の恐ろしく狭い範囲であることに愕然とする。
こちらの子供たちには、空間自体に対する憧れはないのかもしれない。
今更ながら思うのは、日本人の緻密な物造り、パッケージングへのこだわりはこの空間への憧れがあるからであろう。
もし日本人全員がカナダに丸ごと移住していたら、今の日本製品は存在し得ないのだ。
日本人の多くががギュウギュウ詰めの東京をはじめとする都市に住んでいるからこそ、日本製品はあるのだなあ、という実感である。
とすれば、東京がよりギュウギュウになっていっている今こそ、日本製品の未来は明るいのかもしれない。
人口密度では北京や上海やソウルに負けてはいけないのだ。
他方、面白いのはカナダの不動産を安いうちに買って、デベロッパーに高く売り抜けるという話が日本人資産家もターゲットとなっている。
昨今のバイオエタノールの話も絡んで、とうもろこしを育てれば儲かるので、いずれデベロッパーが高く買いますよ、という話らしい。
ちょっと聞くと昔北海道あたりであったビジネスモデルかと思ってしまう。
これも空間への憧れが強いほど、納得できる。
なのでギュウギュウが普通の感覚の人には、不動産を買う前にその周辺を数時間ドライブしてみることをお勧めしたいところである。
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信号もほとんどいらないですね。。。