彼は、二十代後半で若いのだが、とあるプロジェクトで顧客と何年にも渡って仕事をしてきた。
このプロジェクトに必要とする技術は、いまではすっかり古臭いものになってしまった。
で、担当者も少しづつ減っていて、社内で彼を含む二人ぐらいしか分かる人がいない、という状態までなったのだ。
とはいえ、顧客はまだこの技術を使い続けており、売り上げに貢献している。
さて、そんな状態になって、彼は自分の会社を興した。
「これからは会社からコントラクトとして契約させてもらいます。」
といって契約ベースで仕事を請けることにしたのだ。
一般的に社員より対会社で契約したほうが、収入はよい。
会社なので必要経費も色々処理できるというわけである。
「正社員って言ったって、どうせいつクビになるか分からないからな。会社にとって重要な技術を掴めば、契約でもそう簡単に終わりにできないし、こっちのほうが効率的だろ。」
若いのに非常に戦略家である。
池田信夫氏のフリーターを「正規雇用」にの中の
『不安定雇用という虚像』という調査も示すように、フリーター自身は必ずしも自由な雇用形態を不安定とは思っていない。IT化・グローバル化した現代のビジネスでは、Dan氏のような自由労働者が「正規労働者」で、終身雇用のサラリーマンが「非正規」なのである。
とある。この彼こそ正規労働者というところか。
この彼、優秀でやり手でありながら、残念なことにこれまでのところ、あまり女性にもてないらしい。こちらのほうの戦略は手薄のようである。
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