そのためには、親のサポートが欠かせないという。しかし、このサポートを間違ってはいけない。
親の役割として一番大事なのは、家庭で親が自信のあることば(日本語)で年齢相応の話題についての話し合いの場を絶やさないことです。このコミュニケーションのチャネルを保つために、日本語をしっかり保持することは長い目で見て、どの年齢の子どもにも、また海外滞在が何年になっても大切なことです。
親が家で英語を使って子どもの現地校への適応を少しでも早めようとするのは、一時的にはプラスになるかもしれませんが、長期的に見るとマイナスの面が大きいのです。特に親が英語力に自信の無い場合は、なおさらです。
現地校の先生の勧めもあって、家で母親自ら英語を使うようにしたのです。忠君も考君(7歳)も英語で何とか反応するようになったのですが、困ったことになったのです。母親の英語の訛がそっくり身についてしまい、ネイティブには通じない英語だったのです。
英語使用型の忠君の母親のように、英語を家で使うと一見それだけで英語の習得が早いように見えますが、よほどネイティブに近い英語でないと、一度習ったものをまた習いなおすという無駄をすることになります。その上に、英語の習得の基礎となる日本語力を奪ってしまうことになるので、子どもにとっては大変な損失になるわけです。
これは私も経験がある。
娘「シリーってなに?」
私「ああ、それはツリーだよ。ツリー。」
娘「ツリー?ツリーって何?」
私「え、ほら、クリスマスツリーとかいうだろ。」
娘「クリスマスツリー?何それ」
私「おいおい、ほらあれだよ」
娘「Oh! Christmas Tree!」
私「....」(心の叫び:少しは想像力働かせろこの馬鹿娘。後頭部膝蹴りかますぞ!)
私「そっ、そうだよ。Christmas Treeだ。日本語ではツリーっていうんだよ。ていうか日本語では木だ。」
娘「そっか、Christmas Treeはクリスマスツリーなんだ。」
なので、日本人の下手くそな英語は全然違う言語なのである。
英語の自信の無い方は、くれぐれも気をつけましょう。
(しかし、スーパー日本語英語で子どもに話しかけ続けている日本人を私は多く知っている。)


あと、なまじ英語が分かるようになると、逆に「和製英語」に混乱しないのか気になるところです。
時々ぽろりぽろりとお邪魔しています。
さて、私はカリフォルニア住まいで、ダンナはアメリカ生まれの中国系二世です。彼の親は大学院で中国からやってきた人たちゆえ、激しくなまってます。何言っているかわからないので生返事でごまかすことも結構アリ。ちゃんと英語で親と対話が成立するだんなに感嘆します。さて、ダンナは5歳まで中国語で育ち、突然
「英語が上手くならないと学校で落ちこぼれる!」
とあせった親が、家庭内会話も全て英語に切り替えた、というバックグランド。むちゃくちゃな発音を聞いて育ったわけです。が、結果としては、ダンナ本人は、残念ながら殆ど中国語はできませんが、英語は完全・完璧・十二分にネイティブです。
しかし、言語力というのは、個人差が相当あるようで、人によっては全ての言語がどっちつかずになるようですね。完璧に操れる言語が無い状態な知り合いもたくさんいます。。。。難しいですね。
(私の知り合いで、やはりアメリカ人と結婚している日本人の人がおり、長女は普通に英語・日本語バイリンガルなのに、次女はどちらもちょっとイマイチなので専門家に見せたところ、「聞いた音を反復する能力が劣っているので、2言語は無理かもしれないから英語に集中した方がよい」と言われたそうです。個人差、ですね・・。)