平たく言えばアジャイル的で最新技術で開発するのがGoogle(とおそらく欧米の大半の企業)で,いまだに大昔のバリバリのウォーターフォールが生き残っているのが日本企業であるのだと.
「カスタムメイド」というが,この点についてはGoogleの方がカスタムメイドなはずです.日本のはせいぜいレゴのマインドストームを組み立てて「ほら,今までにない画期的なロボットを開発した」と言っているようなものでしかない.逆に言えば,組み立てしかやっていないからこそ,大した技術がなくてもなんとかなるのです.
IT業界のネガティブイメージ
NASAやIBMなんかではウォーターフォールでしっかり開発していて、コーディングに入るまで入念な設計とドキュメント作成を行うと聞いたことがある。
ある程度、業務フローが明確なシステムならばあり得るのだろう。
なので、手法の問題というよりは、日本で問題なのは、無策な担当者が外注丸投げをウォーターフォールでやっているからではないのかと思う。
前職で、サプライチェーンマネジメントのシステムをグループのシステム担当会社が開発した(丸投げで)。
業務系のプロダクト管理用のシステムであり、工場出荷から、ユーザーまで在庫を一元管理できるという触れ込みで多額の資金をつぎ込んで開発された。
さて、運用を開始して暫くしてから、ソフトウェアプロダクトもその在庫管理システムに乗せて管理することとなった。
ソフトウェアプロダクト自体はサイトから自由にダウンロードできるものだ。
さて、ここで大変な事態が発見される。
工場から顧客まで”物”が流通しないとシステムが運用できないことに気付いたのだ。
そう、物理的な物品が動かないといけないのだった。
で、どうしたか。
ライセンス証書なるものを印刷して工場から出荷することにしたのだ。
(システムを改修しようとかは思わない。もう戻れない。)
ワールドワイドに物を売っているため、顧客から発注があって、ライセンス証書を印刷して、出荷して、遠くのお客に届くまでに1-2週間はかかる。
ソフトをすぐにダウンロードできるのに、実際に使えるようになるのに、こっちの都合で1-2週間も待たせるという。(殿様商売)
さらに驚くべきことがあった。
工場から出荷するための適当な入れ物を見つけないといけない。
ちょうどいいサイズのダンボールケースがあったので、それに入れて送ることにしたという。
で、工場の規定により、そのダンボールの強度検査、落下試験などを施したというのだ。
ライセンス証書が、どれくらい壊れたらNGなのかは不明だ。
こういうブレインレスの顧客を相手にシステム開発するというのだから、まあ「大した技術がなくてもなんとかなるのです」ってことでしょうかね。
この話を聞いたときには、眩暈と共に、これは急いで転職せねば、と思ったものですなあ。


