1. トップダウンプロジェクトだといっても、基本的な大企業的体質は変わらないことは分かっている。このプロジェクトを推進するのに反対する意見も根強いらしいし。無策な既得権益保持命のおっさんの相手をするのは疲れる。
2. 20人集めるといっても固定費を増やせないので、殆ど社内の既存の人々から調達するのであろう。となると実務能力の低いおっさんが集まる可能性が大だ。
3. 20人のリーダーという責任のある立場に置かれたとき、それでも6時帰宅を貫けるのか、更にそれを浸透させられるか、と考えると根本にある日本人気質からして、多分無理であろう。となると労働時間1.8倍である。1.2倍の給料では割に合わん。
4. 必死にやって、プロジェクトがたとえ成功したとして、その2年後にどういうポジティブなイメージが持てるのか。よくてポジションが一つあがるのが関の山だ。まったくなかったことにされる場合もありうる。
というわけで、大企業に残ってもリスクは大きい。
前職で知り合った、C課長と話していたときのことである。
C課長はとある日本企業からアメリカに赴任し、現地のベンチャー企業に転職、そしてまた日本の企業に転職してきた人だ。
この人いわく、
「君の転職はいい経験になると思うよ。
この会社の大半の人は大学を出てから定年するまで同じ会社にずーっといるんだけどね。
殆どの人は、緊張感もまるでなくて、ひどいもんだ。ああなったらお仕舞いだよ。
今まではそれで幸せにゴールできたんだろうけどね。これからはそうは行かない。
これからの厳しい時代に生き残れるような人は殆どいないと思うね。
大体の中高年にはその自覚もないけどね。
私も今やっているプロジェクトにかけてみようと思っている。
後一年で結果が出なかったら、また別の挑戦をしてみるつもりだ。」
うーむ。同感である。
ね、ほんと大企業(日本)だと緊張感がなく、結果自分のスキルを得る「貪欲さ」や、まぁいいかって感じで貴重な年単位の「時間」も、なんとなく浪費してしまい危険ですね。コーディングよりメイリングみたいな、実業とかけ離れた作業に時間を費やしてても平気でしたね。反省。
不景気の頃、MS-office類 やVisio等 使うだけの手伝い仕事も多く。それに年単位の無駄な時間をすごしたことを痛く反省しています。当時は、年単位なんてあっという間でしたけどね。
自分も緊張感のない生活が長すぎて、ぼけているのを今回自覚できました。これ以上経っていたら、もう抜け出せなかったかもしれません。
いいタイミングでの転職だったのではないかと考えています。