今の水平統合型の仕事では、そうした垂直型の会社に技術を売って、売り上げを立てている。
というわけで、日本企業は大事なお得意様なのである。
早速、何社か訪問する機会を得た。
日本にいる間に、出来るだけクライアントを訪問してこいということだ。
都内のある会社に行った。
フロア中が作業エリアとなっていて、PCや色々な機材が所狭しと置かれている。担当エンジニアや、派遣社員がそこでひしめき合って作業をしている。
自分の席やパーティションなどない。
マシンのせいで異常に室温が高い。
おっさんばかりで、やけに汗くさい。
なのに、皆スーツを着たままだ。
そんな環境に誰も文句もないように、黙々と画面に向かって作業をしている。
いくつかの画面にはアニメのキャラクターがでかでかと映し出されている。
うーむ。熱い。くさい。早く出たい。
別の会社は、古い工場だった。
全員古めかしい灰色の作業服を着ている。壁は黄ばんでいるし、作業机も昔の職員室のようで、タイムスリップしたような錯覚さえ覚える。
この会社の方々は、皆にこやかで、素朴な印象だった。
自分たちの製品に誇りを持っている。自分の会社がすごく好きなようだ。
こんな世界がまだ残っていたのか、という驚きがあった。
なんか面白い。
カナダの会社に勤めることで、色々な日本の会社の様子を垣間見られるなんて。
今までにない経験が出来そうだ。
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