2006年09月27日

残る人材 その2

どこの部署でも大抵、一人は何やっているのかわからない人がいた。
(今の部署で言うと私がそうだが。)

昔、定年間際のおじさん課長が私の上司だったことがあった。
この人は上の人の計らいで無理やり課長だっただけで、何もしていなかった。
自社の株価だけ気にしていて、ネットサーフィン(死語)だけやって一日暮らしていた。

この課長の同年代は大抵会社の成長に従って偉くなっている。
よほど変でもない限りもう少し上のポジションに上がっている。

この人は大層変な人であった。
自分では何もしないくせに、部下には難題を押し付ける。
例えとしては、一人で発電所のシステム全部受注して、開発しろ、みたいな。
出来ないなら、やめちまえ、となる。

そりゃ成果もでない。

ただ、部署の引越しの時は、力を発揮した。
同年代の知り合いにお偉いさんが多いので、無理が利くのだ。
引越し時の場所の確保などは、張り切っていた。

よって、人は

「引越し隊長」

などと陰で呼んでいた。

私も当時のF課長もこの引越し隊長のことを馬鹿にしていたものだ。


さて、後のF部長、うわさには部下は3人にまで減ったという。

F部長から最後に受け取ったメールには、こうあった。

「xxにコーヒーサーバーを設置しました。皆さんご利用ください」

コーヒー部長か。

100人の部下を抱え、飛ぶ鳥を落とす勢いだったF部長も、仕事がないのか、のんびりやっているようだ。

引越し隊長のことを馬鹿に出来ない。

こういう人も残る人材だ。
部長には違わないから、給料だっていいのだろう。

こういう人間(含む私)を大勢抱えても利益を出さなければならない日本企業って大変だ。
いつまで続くやら。

posted by りもじろう at 09:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

組織には厳しく人には優しい「垣根の無い世界」
Excerpt: 「フラット化」の周辺で微妙に関連しているエントリーで気になるものがいくつかたまったので、若干未整理だけど全部吐き出してしまおうと思う。 目指せ一人前のプログラマ - 30代が新人に与える影響 GoT..
Weblog: アンカテ(Uncategorizable Blog)
Tracked: 2006-09-27 17:59