韓国の大学で講師をしていて、自分の研究を学会で発表しにきた。そのついでに我が家に3泊していった。
彼とは学生時代にアメリカの大学で知り合って以来の長い付き合いだ。彼と一緒に韓国スーパーにいって食材をシェアし、料理を作りあって過ごした。
今は彼にも娘が一人いて、私の子供二人のちょうど間ぐらいの歳だ。
子育てについても色々と議論ができて面白い。
今回も独島・竹島問題から豊臣秀吉まで、熱く議論を交わした。勿論、まったくかみ合わないが、それがまた面白い。
韓国の経済状況などきくと、非常に興味深い。企業は生き残りのため定年が50歳まで引き下げられて、国の保障も期待できないらしい。みな、どうやって生きていくか、常々考えて色々と手を打っているという。
アメリカ、ニュージーランドに韓国移民が多いのも、その理由があるのではないかという。英語熱が非常に高いのもそんな理由があるようだ。
ガソリンが最近では日本の価格より高いといって驚いていた。
経済的に日本と中国のはざまにいる彼らのほうが、グローバリゼーションの波を、生活の中に感じているようだ。
そして、私が移住の話をすると、真剣に話を聞いてくれる。そして議論する。
同じようなことを自分がしたらどうかなと、考えたりもしている。
新しいビジネスを始めることにも積極的だ。
いつもそうだが、日本に住む日本人の友達に移住の話しをしても、大体が無反応か、会社を辞めるのは勿体無いのでは、という反応しかない。寂しいぐらい面白くない。
日本人以外の友達と話をすると、この韓国人のような反応だ。
「個」を見つめるダイアローグ

この本で、日本人は内向きすぎる、という話が述べられていたのを思い出した。興味が日本国内にしか向かない。
右肩上がりの経済成長神話では効率的であった仕組みを いつまでも信じて疑わず、無思考で追従していく。バブルなどの影響でさらに大企業や公務員になることのみが安定した生活を保障すると考える。
自分も大企業に入った身なので大きなことは言えないが、無思考に社員を続けるのだけは、やはり止めたい。
彼の滞在で、それを確認することができた。
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