2006年06月06日

ルールを守る

村上ファンドのインサイダー取引による逮捕事件がうれしそうに報道されている。

昔、島田紳助がこういっていた。
「車運転してて、無事故無違反はありえへん。無事故無検挙やろ。」

そりゃ、嫌いなやつの車の後をついていけば、絶対検挙できるでしょう。

奇しくも村上さんは、

「一方通行の道を入ってはいけない。でもはいっちゃった。」

と例えてました。

インサイダー取引して、けしからんと多くの人は思っているのだろう。ルールは守らなければだめだ、と。
ルールを守るのは大事だ。法律を犯すのは勿論避けたいと思う。

だが、日本人は根本的に、ルールに対して思考停止していて、守ることにのみ意味を見出していないか。ルールを守ることが目的になっていくと、合理的でないこともルールのために行うことになる。
合理的に目的を達成するためには、どうすればいいか。じゃあ、ルールをこう変えようとか、意識しなくてもルール違反しない方法を考えよう、とはならない。一度決まったルールは無批判に守り通そうとする。

最近そんな出来事が立て続きに起こった。

燃えるゴミを出す日だった。引越しででた大量のゴミ。ワンブロックごとに、ゴミ捨て場がある。一箇所に捨てると他の人が捨てられなくなる。
仕方なく、他のブロックへ、持って行く。

そのゴミ捨て場の近くに、なぜかおばさんが、じーっと待っている。

「ここには捨てないでください!自分のところに捨ててください!」
「ルールですから!」

わざわざそれを言うために待ってたんですか。はー。


妻が、幼稚園のイベントで娘とたまねぎ掘り。
列は最後尾で、順番に掘るというので、ずいぶん待たされていた。
広い畑で、なぜか列をなして順番に掘れという。
最後だったので、見かねた若い先生が、

「こっちにきて掘っていいですよ」

ありがたいとおもって、親子で楽しく掘っていると、
別のおじさん先生が、

「ちゃんと列に並んで、待ってください!」

「いえ、こっちで掘っていいと言われたもので」

「ルールですから!ルールを守ってください!」

その場にいて、私が一言、言い返してやりたかった。悔やまれる。

一人で、近くの大衆料理的中華料理屋で遅い昼ごはんを食べようと入った。
入ると4人がけが10席ほど、カウンターが6人分あった。

「こちらにお願いいたします」

見るとカウンター席にはすでに4人ほど客がいて、新聞を広げて読んでいる。

「あの、こっちの4人席じゃだめですか」

4人席側には誰もいない。昼もかなり過ぎていたのでこれから客が大勢来るとも思えない。

「いえ、お一人の方はカウンターでお願いします」

ちょっと考えて、それじゃあどこに座るか、と思っていると、

「いやなら、出て行ってもらって結構です。うちはそういうことで、やらしてもらっていますから」

出て行きましたとも。

仕方が無かったので、

「お客に向かって、おふざけにならないでください。体格のいい人よ。」

というようなことを大阪弁でいっておきました。
何やら引きつった面持ちになっておられました。

いや、確かにどの件も、ルールを守るのは大事でしょう。大事ですが、どうなんですか。楽しいんですか。目的はなんですか?

脱力するばかりである。


posted by りもじろう at 10:30 | Comment(2) | TrackBack(2) | なぜ移住・独立しようと思ったのか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このへん分かりますねえ、日本にいた頃に知りあった外国人は、日本人は知識はあるけど、脳みそを使わないし、自分で考えることが苦手だって言ってた。どう考えてもおかしいのにルールだとか、きまりだとかもう思考回路が停止していて国全体が脳死状態だなあと。
Posted by Kyosuke at 2007年03月26日 14:51
そうなんですよねえ。
これも日本人に刷り込まれた文化なのかもしれませんが、やっぱり何とかならないのかと思います。
Posted by りもじろう at 2007年03月27日 12:20
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