2006年05月31日

田中宇

田中宇の国際ニュース解説をいつも愛読している。

5/30の「つぶされるCIA」という記事も大変興味深い。

そこにこのような記述がある。

----
先日、フィナンシャルタイムス(FT)の中国特派員をやっていたイギリス人の講演を聞く機会があったのだが、彼は「中国の勃興は、欧米の大企業や、その経営者である大金持ちにとっては、非常に嬉しいことであるはずだ。10数億人が、貧民から消費者になっていく過程は、世界の大企業を長期にわたって儲けさせるものだからだ。半面、欧米の労働者にとっては、中国の勃興は、労働市場の競争激化につながるため、悪影響が大きい」という趣旨のことを言っていた。同様の分析は、英エコノミスト誌でも見たことがある。
----

グローバリズムのところにも書いたが、資本家にとってのグローバリズムと労働者にとってのそれは明らかに意味が違うということだ。欧米の労働者だけでなく、日本の労働者にもやはり競争の波は押し寄せてきている。

フランスでは新卒の労働者を2年以内に解雇できる法律をめぐってデモがおこり、廃案となったというニュースがあった。
日本でも当然解雇というのは難しいため、大企業での人材の流動化は起こりにくい。よって国内の労働者の老齢化は進む。私の会社でも中国での拠点を増やし、中国での雇用を増やしている。

自分の課をみると、ポジションのない、40前後のおじさんが課の半分ぐらいを占めている。特にバブル入社世代が異常に多い。

知り合いの30代後半マネージャーが、こんなことをいって嘆いていた。

「新規プロジェクト立ち上げで、新しい部署に配属になったんだ。メンバーを見ると全員自分より年上だった。いやになるよー。」

外注丸投げになるのも無理はない。

ちなみに、私がいたアメリカの部署は15人ほどメンバーがいたが、部長を含めて全員30代以下であった。

かつて企業が売り上げを倍増し、人員を倍増できた時代は、会社の中でポジションをあげるということに夢を見ることができた。今のお偉いさんはそういうプロセスで半ば自動的に成功した人たちであるといえる。

中間管理職候補が大勢いて、基本的に年功序列である組織に何の夢と何の刺激を求めればいいのか。
ウェブ進化論のなかで、梅田望夫は「あるとき自分より年上の人と会わないときめた」と書いている。

年老いた組織で、エンジニアとしての国際競争力をどうやってつければいいのか。

そういう不安を抱くことなく、会議でだらだらと談笑しているおっさんたちを見ると不思議でならない。


ところで、グーグルで「田中」で検索すると、田中宇がトップに出てくる。グーグル的に日本一有名な田中さんなのである。

日本が「対米従属」を脱する日--多極化する新世界秩序の中で日本が「対米従属」を脱する日--多極化する新世界秩序の中で

ドル亡き後の世界 ロスチャイルドと共産中国が2012年、世界マネー覇権を共有する 国際情勢 メディアが出さないほんとうの話 世界がドルを棄てた日 アメリカを支配するパワーエリート解体新書


posted by りもじろう at 10:17 | Comment(1) | TrackBack(0) | なぜ移住・独立しようと思ったのか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>中間管理職候補が大勢いて、基本的に年功序列である組織に何の夢と何の刺激を求めればいいのか。


全く仰るとおりかと。
Posted by ゴリラ at 2009年10月31日 13:27
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。