2006年05月24日

グローバリズム

GOETHE (ゲーテ) 6月号に、村上龍の書いた記事がある。

「グローバリズムは思想ではない」

要約すると、グローバリズムという現象は確実に進行しており、世界中を単一マーケットとしていく。それに反対したり、賛同したりすることは意味が無い。
「適応する」ということだけが現実に残された手段であると。

社内でこの大変化を認識して、適応し続けなければならない、という覚悟を持っている人間は案外少ないように見える。
自分のシールドである大企業が存続している以上、自分のポジションも存続するので、これまでと同じやりかたでいい、と思っているかのようだ。

だが現実には、若い中国人エンジニアがものすごい勢いで増えている。エレベーター内でふと気づくと、自分だけ日本人だったなんてこともある。

近くの人材派遣会社には若い中国人女性の10人程度の集団が、寮から毎日通勤している。

こういう形で適応を試みている会社自体は、存続するであろう。相応のポジションにある人なら、黙って指をくわえてこの大変化を見ているわけがないのだ。

だが、だからといって今後何十年も、日本人社員が今までのように、安定を享受できる保証などどこにもない。それとこれとはまったく別の話だ。会社というシールドは今までのようには個人を守ってくれなくなるだろう。

本当の競争社会はこれからやってくるのだと思う。

石油をはじめとする資源関連銘柄の高騰でオーストラリアなども経済が潤っているという。中国、インドなどが資本主義経済に移行し、資源を大量消費すれば、資源の希少価値はますます高まり、資源を持つ国は優位に立つだろう。

一方、日本は知的労働でこれまで経済価値を生み出してきたわけだが、中国、インドその他の発展途上国が参戦してきたときに、昔のような日本の一人勝ちに戻るようなことはありえない。
サムソンの例を見れば、すでに明らかだ。半導体投資は日本のメーカー全社足してもかなわない。ブランド力もすでに一部の日本のメーカーを上回っている。

無論、ニュージーランドに行けば、この競争から逃れられるとか、適応できると思っているわけではない。
だが、大企業の中で働いていると非常に不自由なのだ。私が勤務する会社は、もう高度経済成長は終わったので、ポジションも保障できません、とアナウンスしていない。あくまでも今後も成長するという前提で、出世するプロセスだけを提示しており、その古臭い仕組みで働くように強要する。適応するための働き方を否定される。これに付き合っていると、後で痛い目を見るのは自分だ。

適応には時間がかかる。色々と模索して試行する日々が続くのだろう。


posted by りもじろう at 10:15 | Comment(1) | TrackBack(1) | なぜ移住・独立しようと思ったのか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『りもじろう 』様

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Posted by でじたる書房 at 2006年05月27日 01:15
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