2006年04月14日

再び日式

期待されているといっても素直には喜べない。

部署は変わったものの、日本での開発状況は、私の赴任前と何も変わっていなかった。
ヨーロッパの子会社に丸投げで、リリース直前に納期が間に合わない事態が発覚する。で、部長、課長が1ヶ月現場張り付き。

後ろで見てても出来ないものが出来るようにはならない。

そんな進め方をやっている人たちは、つまり「わかってない」人たちだ。
彼らに評価されているといっても、喜べない。

流石にこの事態をその後何度も繰り返した結果、子会社からソースを引き上げ、国内で開発するという流れに進む。理由は、

「外国人はだめだ。残業しない。」
「日本にもってくれば、がんばって徹夜してでも、納期を守ろうとする。」

またか。
管理能力の問題じゃないのか。プロセスの問題じゃないのか。
残業量の問題なのか。

結果的にこの戦略は成功する。
確かに日本人は残業して乗り切る。

それだけではなく、少しずつではあるが、若手は自分の手で作る経験があるものが集まっているため、自分たちなりに工夫してプロセスをカイゼンしていく。苦しいボトムアップである。

マネージャーのパワーポイントにはCMMとかUMLとかキーワードだけが踊る。
本人は内容は何もしらないし、使えもしないが。多くの日本のマネージャークラスの問題は、自分で勉強したり、決断したりしないことだ。

アメリカの元ボスは金曜日は会社に来なかった。勉強する日だといっていた。確かに技術的なことをよく知っていた。的確な判断を下すため、日々技術の習得に相当の労力を費やしていた。

日本では正反対で、そういうことは若手に任せればいいという風潮がある。
若いエンジニアは「わかっていない」上司を尊敬できるわけもなく、残業代が出るから残業している。

結局のところこの問題は、プロジェクトベースで仕事を回すのではなく、おっさんどものポジションを維持するためにスキルに関係なく仕事をアサインするという、終身雇用的で、人材の流動性が恐ろしく低いという状況に起因しているといえる。

オーバーヘッドが大きく、無駄も多いので、利益率はあがらない。
でも雇用さえ守れればそれでいい。

私もこのシステムのおかげで今の仕事がある。感謝感謝である。
ただし、この仕組みの延長線上には、まったく夢が描けないのではあるが。


posted by りもじろう at 10:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | なぜ移住・独立しようと思ったのか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日初めてこのブログを読みました。まだエンジニアになって4年目のペーペーですが、いつかシリコンバレーでエンジニアとして働きたいと考えています。陰ながら応援していますので更新期待しています!
Posted by maeda.na at 2006年04月16日 17:53
読んでいただいてありがとうございます。いつかと言わずすぐにチャレンジしていけばいいのではないでしょうか?絶対視野が広がって成長すること間違いなしです。
ご存知かもしれませんが、
http://www.chikawatanabe.com/
あちらの諸事情がとても参考になります。
Posted by りもじろう at 2006年04月17日 09:25
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