2009年06月25日

馬鹿を馬鹿として育てる仕組

上の娘が小学校から、成績表をもらって帰ってきた。
幸いまあまあの成績で、英語が不自由な割には、かなりがんばったのではないかと思う。

同じバスの男の子が、成績表を見せてくれたらしい。その子は、普段から授業態度の悪い生徒だったという。

そこには、最低ランクの評価(R)がいくつかあって、驚いたそうだ。
R : The student has not demonstrated the required knowledge and skills. Extensive remediation is required.

小学校なんて、みんな[よくできました◎]の世界じゃないのか!?

さらに興味深いのは、成績表の上部に、
Grade in September : 03

とある。次は3年生ですよ、という意味。あたりまえちゃうんか!?
なんとRが多すぎる子供は同じ学年をやり直すこともあるのだという。
それも制度だけでなくて、実際にいるらしい。

小学校低学年からの留年制度。
一方で、できる子は飛び級もある。

北米では、大学でも入学はしやすいが、ついていけなくなると下のレベルの大学に入りなおすのが一般的、という話はよく聞いていた。

会社に入っても、その本人のスキルと会社の要求があってないとクビになるが、そんな適材適所の文化が小さいうちから徹底されているのであった。

日本で小学校から留年なんてことがあったら、もう一家で夜逃げの勢いだろう。
学校では出来ようが出来まいが、年齢だけを尺度にして同じところにいれて勉強させるし、会社でも年齢ごとの昇給を基本としてきた。
そういや、前職の会社でも「成果主義」をうたって、評価も6段階ぐらいにしても、ほとんど全員真ん中に集中して、せいぜい±1みたいな分布だったし。なるべく穏便にという配慮。

そうした日本のやり方とは正反対にあるのが、小学校の成績表でもわかる。

留年する子供にとっては大変つらいことであろうが、彼らは小さいうちから世の中にある「現実の厳しさ」に正面から向き合わされているのであった。



タグ:教育
posted by りもじろう at 00:08 | Comment(5) | TrackBack(1) | カナダの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分としては甘やかされていたつもりではなかったけれど、一応大学まではストレートで上がってきただけに、転職活動を始めた頃は不採用通知を貰う度に、まるでこの世の終わりでも来たように落ち込んでましたね。さすがに通算で何十回という不採用を経験した今なら不採用通知を貰うのにもかなり慣れてはきたものの、それでも未だに一喜一憂しています。面接が上手く行ったと思っていた第一志望の会社だったりすると特に。


カナダの小学校のようなキッチリ評価される文化は一見厳しく見えるかもしれないけれど、今の日本を見る限りはむしろサッパリしていていいですね。実力も無い人間が高い地位についたりすれば、平均〜有能な部下からは一体どのように恨まれていることか。そこにあるドロドロした関係に比べれば、全てを白日の下にさらけ出してしまった方が、私にはナンボか楽ですね。
Posted by とおりすがり at 2009年06月25日 02:00
日本のやり方がカナダで通用しないんだから、
カナダのやり方が日本で通用しなくても何の不思議もない。

カナダでは能力(スキル)が必要、日本では年齢が必要。
ある程度能力がないとカナダでは生きづらいし、ある程度年齢がないと日本では生きづらい。

今はね。
Posted by ちょ at 2009年06月25日 12:56
突然の投稿失礼致します。

当方はアングロカラー[ http://www.anglo-color.net/ ]
というアングロ(カナダ・アメリカ・メキシコ)在住の日本人ブロガーさんによるブロガーさんの為の情報サイトを運営しております。
ご登録は無料になっており、ご登録後、記事が当サイトへ反映され、ブログのランキングサイトの様にアクセスを稼げる仕組みになっております。
(まだプレOPEN中ですので、今ご登録頂ければ、ランキング1位も夢ではありません)

当方の判断で素晴らしい記事を書かれているブロガーさんのみにご招待の投稿をさせて頂いております。
是非この機会にご登録頂ければ幸いと思いご連絡させて頂いた次第でございます。
宜しければ下記より、ご登録頂ければと思います。

登録ページ
http://www.anglo-color.net/entry.html

突然の投稿にも関わらず、最後までお読み頂き有難うございました。

Posted by アングロカラー at 2009年06月29日 11:29
こんにちは。度々コメントさせて頂いています。

私は教育に係わる仕事をしていまして、アメリカ・オーストラリア・日本の教育現場で働く経験を持ちます。

欧州でもカナダと同じように小学生でも留年はありますよね。オーストラリアの大学院でも能力がなければ、留年または退学しなくてはいけない制度でした。日本人留学生で、成績が足りず、強制退学で日本に強制送還される学生も度々みました。

でも、欧米諸国は年齢制限という概念が日本ほどないので、親や社会全体が、その学年で学ぶべき学習を消化できていないのであれば、留年して、しっかり学ぶべきという考えが浸透しています。

私も、小学校であっても、子どもの仕事は勉強なので、しっかり学習を理解するために留年というシステムは良いように思います。

日本では、みんなと同じということを重視するあまり、勉強についていけていない子どもが学習を理解しないまま、次の学年に進級してしまい、中学になっても掛け算ができないで、その後の勉強が行き詰るケースが沢山あります。

学校は、失敗できる実験場所だと思います。子どものころに沢山転ぶ経験がカナダやその他の国にはあるのですよね。

一見厳しいように見えるカナダの教育システムは実は理にかなっていると思います。

日本人の若者に比べ私の知る欧米の若者が打たれ強いのは、こういう教育制度にあるように感じます。

カナダの教育についてのレポートはとても興味深いので、今後も是非、紹介してください。
Posted by こあら at 2009年07月06日 10:03
ハンガリー生まれのピーター・フランクル氏は著書の中で、日本は特定のスポーツのエリート教育はあるのに、学問のエリート教育がない、と指摘していました。
そう、これからシーズンである高校野球を「スポーツのエリート教育」と見たわけです。
スポーツですら学年(高校のみ)で輪切りにする日本人のメンタリティは、おいそれとは変わらないと思います。
Posted by ちょ at 2009年07月10日 20:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

学校のない社会への招待―“教育”という“制度”から自由になるために
Excerpt: 学校のない社会への招待―“教育”という“制度”から自由になるために
Weblog: 忍者大好きいななさむ書房
Tracked: 2009-07-28 06:54
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。