もうすぐリストラやるらしいといううわさで、社内は落ち着かない日々が続いていた。
当てにしていた大口顧客が、投資を控えるという話が出てきている。
手持ちのキャッシュがあるということで調子に乗って人を増やしてきたため、固定費はかさんでいるが、収入は減る一方である。
そんな折、ついに来た。
「明日の朝、ホテルでCEOから話がありますので、全員集まってください。」
朝、皆不安は隠せないが、引きつった愛想笑いで冗談をいいあう。
CEO「皆に残念な発表があります。思ったほど顧客からの投資が進まない中、こういう情勢になってしまいました。
今後、当分の間収入増は見込めません。
したがって、大幅に人員を削減せざるを得ません。」
CEO「社員は1/3の方に辞めてもらいます。」
ざわざわと、どよめきが起こる。
CEO「そして、今回の責任をとって、xx氏に辞めていただくことになりました。」
うーむ。そう来たか。
人事「この後、一人ずつ、上司と個別に面談していただきます。残念ながら退社になった方は、速やかに退職手続きを取っていただきます。」
おー。映画にありそうな展開。
各々席でそわそわとして呼び出しを待つ。
後ろの席の中国人が呼ばれる。
数分後、放心状態で、席に戻ってきた。
ああ、クビか。
「クビだって??」
事実を認められないようだ。なんかブツブツ言っている。
あーこれは切ない。
他にもクビを言い渡されて、私のところに挨拶に来た人もいる。
激怒して、飲みかけのコーヒーなんかも放置でそのまま出て行った人も。
思いっきり泣いている人もいる。
うーむ。いくら慣れているカナダ人でもやはりリストラはつらいんですなあ。
そうして、遂に私の番が来た。会議室に呼ばれる。
上司「君には今までのままがんばってもらうから。」
「はあ。」
日本のスタッフも減らされたと聞かされた。マネージャークラスもいる。
1/3も人が減ると、オフィスも異常に静かで、ガランとしてしまう。
一応無事でほっとしたのはしたが、こういう経験をすると愛社精神とか皆無になりますなあ。
そんなわけで、来週からニュージーランドに3週間の休暇だったりする。
帰ってくるところ無くなってたりして。
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僕も「いまのところ」大丈夫ですが。まだまだ安心できません。
去るも、残るも、辛くなることは、日本の経験で知ってますけど。残れた方が、少しでも考える時間ができて幸せです。
シビアな世界ですね。
私は九州に住む落合と申します。
現在、田舎に住んでおります私は
当地でロクな仕事に巡り合うことが出来ず、
自身のスキルを活かすことができず悩んでおります。
10代の頃には、タツノコプロというアニメ制作スタジオで
ヒット作を手がけ、20代にはコンピューターソフトで
高評価を得た作品に関わったりしましたが、
30代になってから家庭の事情で帰郷を止む無くいたしました。
海外から世界に向けた出版活動をすることを願って
英語学習に取り組み始めたばかりの現状でもあり、
コネクションもなく、ルートも知らずに悩んでおります。
よろしければ、どんなことでも構いませんので
ビジネスについてのアドバイスを頂くことができませんでしょうか?
誠に唐突なお願いではありますが、「住みたいところに住める俺」サイト
を拝見いたしまして、とても学ぶところがございました。
たとえどんな些細な情報でも構いません。
お聞かせ頂ければ、大変有り難く存じます。
ちなみに今回、執筆を考えておりますのは
「古流武術」や「偉人伝」などの
おもに「日本伝統文化」に関する書籍でございます。
ぜひ、お話をお聞かせ頂きたいと思い
失礼を省みず、ご連絡させて頂きました。
何卒、よろしくお願い申しあげます。
落合 拝