NZでも、補助金による強化か、市場主導かという選択に迫られたことがあったらしい。原文
Dairy farming in New Zealand wasn't always this sophisticated. But ever since a liberal but free-market government swept to power in 1984 and essentially canceled handouts to farmers - something that just about every other government in an advanced industrial nation has considered both politically and economically impossible - agriculture here has never been the same.
1984年に政府による補助金の停止により、市場主導に移っていったとのことだ。
農政農協ニュースの記事。
一方、大臣コミュニケでは各国が「国内農業生産」を強化することの重要性も強調したが、これについては「市場主導と、補助金付きの政策主導の生産強化とでは大きな違いがある」と指摘。この議論の背景には、今回の議長国だったニュージーランドで1990年代に進んだ市場主義的改革の成果が強調されたという。農協発信という、まさかのブラックジョーク。
議長を務めたカーター農相自身が農業者で「構造変化や混乱も起きたが、生産は伸び、補助金なしで農家の生活は安定した。古いやり方に戻りたい農家はいない」という考えが示されたことを披露、貿易も含めて自由化を前提にした国内生産の強化が食料安保につながるという議論だったことを強調した。
義父が富山で兼業農家をやっている。
やはり飛び地の小さな田んぼを、年に数回しか使わない高価な農機具を使って稲作をしているのを見ると、改善の余地がある気がしてならない。
富山は平野が広く、素人目には大規模化しやすそうに見える。
酔った勢いで、義父と効率化について議論しようとしてみたが、これまで何度も激しく否定されてきた。
しかし、米は確かにうまいのだ。NZで食べる米に比べるとそれはもう圧倒的な違いである。
効率化と高付加価値で、市場主導で成長する余地は本当にないのだろうか。
ところで、先日「JA高岡ニュージーランドxxの旅」みたいな観光バスが二台、信号待ちの私の前に止まった。
「お、高岡か。」と思って中を眺めていると中のガイドさんが何故か私に会釈。
私もつい会釈して返すと、近くのおばちゃん、おじちゃんが私に手を振って来た。つい私も振り返すとバス中全員で! いやいやいや。
若者の海外旅行離れという話は聞くが、この年代の方は海外でも元気でいいですね!
よく聞くNZの食料自給率が300%という数値は都市伝説らしいが、引用元
穀物以外の食料(肉類・酪農品や野菜・果物といった農産物)をみてみると、国内消費と比較して肉類・酪農品で何と20倍、農産物でもほぼ同額が輸出に回されているからです。肉類・酪農品は2000%ですと。まあそりゃそうか。
有事の際だろうが、農産物を誰も買ってくれないと困る国もあるということは確かである。