まず自分の英語のレベルを簡単な試験をうけてアセスメントしてもらって、レベルにあったクラスを受講できるというものだ。
早速、夫婦で試験を受けてみた。
このときにまず感動したのは、試験の担当官の対応であった。
家はどこにあるか、いつなら授業が受けられるのか、車はあるのか、などを丁寧に聞いてくれて、もっとも合う学校を紹介してくれる。
夫婦それぞれ別の担当官だったのだが、二人とも親身になって、相談にのってくれた。
ここですごいのは学校によっては授業の間、子供をデイケアで預かってくれるのだ。その空き状況などもみて学校を探してくれるのだ。
「あなたの英語力なら普通のESLでは物足りないかもしれない。夜でよければ、このITプロフェッショナルのためのコースがあるから、これをお勧めするわ。」
という具合で、授業の内容も幅広い。
日本人的に気になるのは、どのくらいの期間この授業を受けられるのか、ということであった。こちらとしては、ポイント制か何かで、その回数まで受けられるというようなものを想定していた。
が、そんな話は一切出てこない。
結論としては、受けたいだけ受けていていいというのであった。
毎日朝から晩まで受けられるコースもある。それを一年中受けていてもいいらしい。
街のいたるところに色々な学校が用意されている。
どういう太っ腹なんだ。
NZでは、永住権申請の際に、配偶者のIELTSのスコアを出させる。その点数が低い場合は、英語のクラスを受けなければならず、そのために費用を払う必要があるのだ。罰金みたいである。
それが、カナダでは配偶者のIELTSのスコアすら要求しないのだ。
カナダに来て住む以上はちゃんと英語が出来るようになってください。その機会は徹底的に用意いたします、という感じだ。
日本が移民を本格的に受け入れるときに、こういうことが出来るのだろうか。