2008年03月27日

パフォーマンスレビュー

会社でパフォーマンスレビューなるものがあった。

大企業から来た人事部長のおかげで、形だけは立派なフォーマットも用意された。
前職でも同じようなことやっていた。

だが、一年に一回や二回のレビューだと、立てた目標はあっという間に陳腐化している。
ましてや現職のように人の出入りが激しい状況だと、同じマネージャーが評価してくれるかも怪しいものである。

ともあれ、現職に入社して初めてのレビューだったが、評価の結果、めでたく昇給もあった。
なので結果問題ない。

が、一点気になる評価があった。

Ownership & Responsibilityの項目のところだ。
日本の顧客に対して、契約の範囲外についてはNoとはっきりというべき。

きたー。「NO」と言える日本か!(いや「NO」と言えるカナダか)

うーむ。確かに契約に無い内容にたいして、こちらとしては手弁当で対応する義理はない。だが、日本的にはざっくりとお客様の要求に応え、良好な関係を築く、というプロセスが重要なのだ、とか何度説明しても理解されない。

当然、さっさと「No」というほうが余程Ownershipもくそもなくて気楽でいい。そうすれば、プロジェクトが吹っ飛ぶか、そこまで行かなくても次が無くなるであろう。
このあたり、何とか間で吸収していこうと努力しているつもりなのだが。
これが上司の不満とは..やるせないぜ。

やっぱりここは理解されない壁なのだろうか。

次転職するときは、日本企業と縁の無い会社にしたい...
posted by りもじろう at 10:01| Comment(1) | TrackBack(0) | カナダの生活

2008年03月25日

激務の3連休

この3連休猛烈に忙しかった。
何が忙しいかったかというと家事である。

普段在宅勤務の妻に家事は頼りがちであるのだが、ここのところ急ぎの仕事が入ってその対応で忙しい。
よって週末は家事と子供の相手を100%私がすることとなったのだ。

一日目は久しぶりの料理などで張り切ってこなした。まあ、何とかなるかなーといった感じであった。

妻に「家事も大変でしょう?」と聞かれても

「まあ、何とかなるよ」

とか言う余裕もあった。

しかし立ち仕事が多いので足が疲れる。


二日目は子供二人連れての買出し。さならが店内を走り回る小動物二匹。

娘1「トイレー」。

娘2「のど渇いたー。」

娘1「あれほしいー。」

代わる代わるの攻撃である。いつもなら家族四人だから一人ずつ対応すればいいので、まだましなのだが、二人同時攻撃は厳しい。


三日目。なんだか、ずっとご飯のこと考えてる。合間に子供の相手、そして洗濯。

定期的に発せられる子供の叫び声と、コップを割る音などの異常音。

うーむ。眩暈が..


料理も佳境に入ってきて、最も忙しいときになって、

娘「これ作りたいけど、どうやっていいのかわかんないっ。ねー。」

私「今ご飯作っているのわかるだろう。後にしろ。ご飯いらないのか?」

娘「ご飯もいるけど、これも作りたいのっ!ねーっ!」

私「....」

やっとの思いで食事を用意したところ、

妻「食事の用意してくれてありがとう」

とか笑顔でいいながら、一口しか食べてないぞ、そのチキン。

失礼な、と思って食ってみると、ゴムのように硬い。うーむ。

昼の焼ビーフンも麺が細切れになって悲惨だったし。

毎日こんな調子で、その上仕事もこなしている妻よ、お前はすごい。
もう感謝感謝である。

もうちょっとまめに料理して腕を上げねばと思った3連休なのであった。

しかし、金曜と日曜は中国人経営の店以外、ほとんど閉まっていた。
そんな休暇に働きまくる我々夫婦も、やっぱアジア人ってことですなあ。
posted by りもじろう at 10:29| Comment(0) | TrackBack(1) | カナダの生活

2008年03月19日

いいところを伸ばす教育

上の娘の小学校での順応力には驚くものがある。

日本の幼稚園では、人の後から付いて行くようなタイプで、何か聞かれてももじもじしていて、頼りない感じであった。
しっかりものの同級生の友達に、子分のようにあしらわれていた。

これを見ていて、「うーむ。どこにでもいそうな頼りないオットリした人間に育ちそうだなあ。」
と思っていた。

そんなタイプなので、英語も出来ない環境に放り込まれて、「学校に行くのはいや」、とか言い出すのではないかという心配もあった。

しかし、娘の話を聞いていると、言葉も通じないのにどんどん積極的に手を上げて色々挑戦しているらしい。

朝礼なんかで一人がカナダの国旗をもって、周りで生徒がカナダ国歌を歌うというようなときも、自分からやらせて貰っているらしい。

そんな恥ずかしいこと、俺にはとても出来ないぜ..
彼女はそんなことできるタイプじゃなかったのだが。

そんな彼女が春休みには、近所の子供向けの料理教室に参加したいというので、入れてみた。
毎日違う料理を持って帰ってきてくれて、嬉しそうに話を聞かせてくれる。

全然知らない子供ばかりなのに

「またたくさん友達できたよ!」

と嬉しそうだ。

cooking.jpg
真ん中でえらそうに日本の国旗を持って座っているし。

すっかり物怖じしないタイプである。

こちらで子育てしている日本人のお母さんに聞いた話だと、
学校では徹底的に、その子のいいところを探し出して、それを伸ばそうとする
という教育方針があるらしい。

そのおかげで彼女も自信をつけていったのかもしれない。言葉もろくにしゃべれない人間にたった半年ほどで、自信をつけさて、やる気にさせるというのは何気にすごいことであろう。

勿論どんな教育方法でもうまく行かない場合もあるだろうし、もう少し大きくなると、差別やいじめなんかも出てくるかもしれないので、手放しには喜べないが、なんと言うか、今後の世の中で必要な人材をどうやって育てるのか、という観点で考えると、これは思っていたよりずっと彼女にとっていい経験かもしれない、と思うようになってきた。

今後の展開が楽しみである。
posted by りもじろう at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活

2008年03月11日

技術者軽視の風潮の行く末

ハコフグマンさんのこのエントリーは身につまされる。
産業のコメともいわれる半導体。その物性の研究において日本は世界のトップを走ってきた。しかし、こうした分野はあと10年もしないうちに、中国やインドに追い抜かされるだろうということだ。次第に国内では人気も無くなり、若い人材も集まらなくなってきた。
私も大学では物性物理を研究していた。研究は地味なデータ収集の繰り返しであったし、体に悪そうな怪しい薬品も使うし、男ばっかりだし。

会社に入れば少しは華やかなことが出来るかと期待したのであったが、配属先は半導体のプロセスであり、ほぼ同じであった。

むしろ大学と違って一切の理屈ぬきで、歩留まり重視なのであった。材料メーカーから材料を買って、ひたすらデータをとり、結果を材料メーカーにわたす。
装置メーカーの装置を評価し、歩留まりが少しでもよくなるように装置を動かす。そこは理屈よりも職人の勘みたいな世界であった。

当時は、この自分のやっていることの本質が把握できない、全体像が見渡せないことが不安で仕方なかった。
「賽の河原の石積み」ともいえるようなこの作業に進んで若者(ただでさえ少子化で希少価値の上がっている)が入ろうとするはずがない。
そうそう。まさにそんな感じであった。
で、それよりも自分の作ったものが、目の前ですぐに結果としてわかるソフトウェア開発のほうが面白くなっていったのであった。
だが、これまで日本が積み上げてきた基礎科学のノウハウまでそう簡単に真似することはできない。セレンディピティという言葉も一時流行ったが、ブレークスルーというのは偶然生まれるものではない。最後には第六感のようなものが重要だが、そこに至るプロセスにおいては、これまでの研究の積み上げがもたらす膨大な知の集積が、必ず勝負を分けるという。半導体などの技術開発レベルは世間一般が思っているより、日本はそうとう高いレベルにある。
しかし、今思えば、基礎科学に限らず、プロセス、歩留まり向上のためのノウハウは、実は相当奥が深い。
よくわからんが、こっちからこういう角度で塗布するといい、とか湿度何パーセントが肝とか、そういうノウハウの蓄積なのである。
まあ、装置メーカーはメーカーから得たそのノウハウを次世代に盛り込んでしまうので、海外のメーカーでも金出せば手に入ったりもしてしまうのだが。
膨大な知の集積を理解することが前提の現代の科学においては、その知識の山から逃げてはいけない。これから10年の間に、中国とインドの猛追を振り切るだけの成果を日本の科学が上げられるかどうか。それは今、20代30代の若手のがんばりにかかっているし、それだけの潜在能力は日本人にある。今こそ、若手の研究者を厳しく大事に育てていかなければいけない勝負所なのだそうだ。
潜在能力はあるが、その苦労に対する費用対効果こそが問題であろう。給料だけでなく、たとえば測定装置を使うのに徹夜しないといけないとか、自動化できる測定を入社していきなり一日中、毎日毎日やらせるとか、そういう扱いを受けたエンジニア(私)としては、「今まで大学で研究してきたことはなんだったんだ?」「エンジニアって何?」とかなってはやる気もうせる。
しかも真面目に地道に生きても、こうした技術者が40代半ばになればリストラに遭うという過酷な現実も90年代後半に見てしまった。
ましてや半導体の集積化は私がやっていた10年以上前からもう限界だといわれ続けている。
そんな世界に今から果敢にチャレンジするのは相当勇気の居ることであろう。
理科系においてもコモデティ化していく基礎科学分野から若者は逃げ出している。だが、先生が言うには、最後にはこうした学問的な積み重ねから逃げていては決して大きな仕事はできない。
ただ、コモデティ化していく分野というのは逆に言うと、世界中でリソースとしてニーズがあるということの裏返しでもある。
まだまだ先を行く日本で得られる技術と経験を武器にして、必要とされるところで生きていくというオプションもありかと思う。

逆説的だが、そういう流出を食い止めることで理系の地位向上につながるのではないだろうか。
などと、出て行ったくせに偉そうに言ってみたりする。
posted by りもじろう at 10:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2008年03月05日

教科書がないカナダの小学校 その2

日本で言ういろいろな科目が一緒くたのカナダの小学校の授業であるが、理科と工作も一緒に学ぶようである。

「自宅で使った缶やパッケージを子供に持たせてください。どういうものが浮いて、どういうものが沈むのかを実験させます。」

というレターが学校から来た。
空き缶やら、シリアルの空き箱、ペットボトルなど、を持たせた。

一通り、実験をしてから、子供たちに船を作れという。
勿論船を浮かせたい子供たちは、それぞれの実験で浮いた材料をおのおの工夫して、船を作る、という流れである。

P3050022.JPG

なるほど。単純に実験するだけでなくて、そこで得た知識を元に、ものを作らせるというのは、能動的である。

家に持って帰ってきた娘は嬉しそうに説明してくれた。

娘「このね、楽天号に旗を立てたんだよ!」

(また渋い名前をつけるな、娘よ)

私「この船、楽天号っていうのか?」

娘「違うよ、ラクテンゴーだよ。」

私「楽天号だろ?」

妻「Rectangle。レクタングルでしょ。」

私「...... こ、こら、家では日本語で話しなさい。長方形だろ!(逆切れ気味)」

うーむ。どういう脳内変換してるんだ、俺。

Rectangleの発音は楽天号ってことで覚えておきましょう。(涙)
posted by りもじろう at 11:20| Comment(3) | TrackBack(0) | カナダの生活

2008年03月04日

カナダとNZではどちらが良いですか?

カナダとNZではどちらが良いですか?

という質問を何度かいただいている。
当方もそれが当面の悩みである。(まあ、まだカナダの永住権は取れていないので、悩む必要もないかもしれないのだが。)

仮に数年後にどちらでも選択可能になったとして、どちらかを選ぶ必要がある。

というわけで、オークランドとオタワ、ついでに生活経験のある東京とシリコンバレーも含めて、比較検討してみよう。
オークラランドについては、殆ど経験がないので、人伝の情報+妄想。
あくまでも個人的主観ということで。カッコ内は点数。

1.仕事(日本人である私が仕事を得やすいであろう順)

東京(8) >> シリコンバレー(6) > オタワ(4) > オークランド(2)

エンジニア+日本人という観点でいくとオークランドは最も日本人であることを活かせないと言えよう。

2.給与

シリコンバレー(8) >> オタワ(6) > 東京(4) >> オークランド(2)

エンジニアの待遇からいって、こういう感じがする。オークランドは為替的にも給料的には不利。

3.住宅

オタワ(8) > オークランド(6) >> 東京(3), シリコンバレー(3)

オタワがやはり安い。シリコンバレーは住環境はいいが、コストは異常にかかる。

4.サービス業(サービス業の人々のクオリティということで)

オタワ(6), オークランド(6), 東京(6) > シリコンバレー(2)

シリコンバレーは、良くも悪くもアメリカであった。

5.治安

オタワ(8) > オークランド(5), 東京(5) > シリコンバレー(2)

オタワは良くも悪くも小さい都市である。オークランドと東京でどっちが治安がいいのか不明。
シリコンバレーは地域差があるので、まあ全体として。

6.子供の日本語教育

東京(8) >> シリコンバレー(5), オークランド(5) > オタワ(2)

補習校の充実度から考えるとこうなる。


7.食い物

東京(8) >> シリコンバレー(5), オークランド(5) > オタワ(2)

日本人的には、やはり和食、魚介類は欠かせないであろう。
シリコンバレーは意外とうまい魚介類が手に入る。
オタワでも探せば結構なんとかなるのだが。

8.気候

オークランド(8) > シリコンバレー(6) > オタワ(4) > 東京(2)

すごし易さでいうとオークランドであろう。次はシリコンバレー。
オタワの冬の極寒でも東京よりましという感想は、自分でも意外。

9.通勤

オタワ(8) > オークランド(6) > シリコンバレー(4) > 東京(2)

通勤電車がいやなのと、自動車の渋滞レベルから比べるとこうなるか。

10.旅行

オークランド(8) > 東京 (6) > シリコンバレー(3), オタワ(3)

個人的にはやはりアジアの旅行圏は面白い。北米の旅行圏て基本的にどこも北米仕様で面白くない。ヨーロッパも案外遠いし。

11. ご近所付き合い

オタワ(8) > オークランド(6) > シリコンバレー(4) > 東京(2)

ご近所の付き合いとか助け合いは、オタワがすばらしい。(田舎度の裏返しとの説も)
日本人同士の付き合い、助け合いも日本では殆ど忘れ去られたものが、海外の日本人コミニティにはある。
海外での日本人の交流は、本当に嬉しいし、楽しいものである。


オタワ 59
オークランド 59
東京 54
シリコンバレー 48

というわけで、個人的に悩むオタワ、オークランドはほぼ互角なのであった。
まあ、仕事とか、住宅と旅行を同列で比較しているので、数値自体まったく意味がないが、それぞれのカテゴリーがどれくらい重みがあるかが今後の決断に影響するであろう。

数年かけて悩んでみようと思う。
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