2008年01月30日

NZ永住権獲得!

さて、カナダに引っ越して一ヶ月ほどでNZから手紙が来たその後日談である。

妻はかなりショックしたのであったが、その手続きが本日完了した。
NZからAPPROVEDの連絡があった。

ついにNZの永住権獲得である。

この永住権は3年間有効である。つまり3年間猶予があるのだ。

その3年間にカナダの永住権が取れれば、晴れてダブル永住権となる。

この期間に、どちらの国に永住するか、はたまた両方で過ごせるようなスキームを作るのか、やっぱり日本に帰るのか考える猶予が出来たというわけだ。

私のような一介のエンジニアですら、こうやって選択できるような時代というのは嬉しいことである。

現在、国も、企業も、より利益を生み出すであろう人材をどうやったら集められるかというのが、サバイバルしていく重要なファクターとなっている。

それが私のようなしょぼいエンジニアレベルでも体感できる時代になったということは、今後のグローバリゼーションを生き抜く意味で、国も企業も世界に向けて魅力をアピールできないといけない時代になっていると言えよう。

それは返せば、教育、住宅環境、物価、収入、文化すべての面で世界的競争が起こっているということであろう。

流動性が高まることで、大変ではあるが、頑張れば面白い時代であるとも言えるかもしれない。


これは、やるしかあるまいなあ。
posted by りもじろう at 12:18| Comment(6) | TrackBack(0) | 移住準備

2008年01月29日

English Next

British CouncilのEnglish Next 2006という論文に掲載されていたグラフが興味深い。

NumberOfLanguages.jpg

世界で使われている言語の数が、すごい勢いで減っていっている。

2050年の経済規模の予測がこんな感じ。
2050TopTenEconomics.jpg
で、中国の言語試験の人気もうなぎ上りというわけだ。
ChineseProficiencyTest.jpg

The attractiveness of Mandarin to learners across the world is growing, and language schools in many countries are expanding their provision to include it. Unlike the enthusiasm for learning Japanese which was prompted by the
economic rise of Japan, there are reasons why interest in Mandarin may remain a long-term trend.

日本についての説明が過去形なのが寂しさ募る。
まあ、金が絡むと頑張って外国語を勉強する面はあるだろうが、日本語のときと違って、もっと大きなトレンドで変化が起こっていると。

グアムでは、おじいさんの代まで使われていたチャモロ語が、話せる人が激減している。
若いグアムの知り合いにそのあたりどう思うか聞いてみたときの話だ。この彼もチャモロ語は話せない。

私「アメリカに占領されて、自分たちの言語が衰退しているのはどう思う?」

友人「ここがアメリカじゃなかったらこんな生活は出来なかったと思うよ。いいんじゃないかな。英語で。もともとチャモロ語自体、スペイン語の影響も大きいし、結局は食っていくためには言葉も選べないってことじゃないかな。こんな小さな島だと。」

グローバリゼーションの果てに言語は限りなく少なくなっていくということか。
posted by りもじろう at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ランキング・指数

2008年01月23日

境界線はほどほどに

境界線ははっきりするべきだが、し過ぎるとそれはまた問題である。

日本のある企業から見積もり依頼があったときのことである。

上司からこういわれた。
「あの会社は前回見積もりするのにかなり工数がかかった。今回の詳細の見積もりが必要なら費用請求しよう。」

「前回の分から考えて、今回の見積もりにかかる費用は2万ドルだ。ここはコマーシャルの部分だからお前は絡まなくていいぞ。後はセールスに任せろ。」

うーむ。見積もりのために約200万円請求しろと?

担当の営業と話をする。

営業「200万円請求しろだって?」

私「そうです。私もそんなの無理だと説明しましたが営業に任せろと。」

営業「....。そうなんだよな。前の外資で働いてたときも、本社はすぐそういうこと言い出すんだよ。日本でそんなもん通るわけないだろ。前の会社でも散々客ともめてものすごい険悪になったよ。これ言ったら終わるよ。」

営業「だから外資って嫌いなんだよ。」

お前がいうな。


私「ですよねー。外資って馬鹿ですよねー。」

お前もいうな。

そんなわけで、勿論費用請求の話は客にはしない。

この辺からして、もう感覚的な溝は10万光年ぐらい広がっているのであった。

どうやってこの溝を埋めろと?
posted by りもじろう at 11:21| Comment(2) | TrackBack(1) | カナダの生活

2008年01月22日

境界線ははっきりと

日本式の受注・発注の関係というのはやはりこちらの会社のそれとは違うのだなあ、という話を書いた。

この仕組みは阿吽の呼吸というか、同じ背景を共有できている場合にはうまく機能してきた。

たとえば、曖昧な責任・業務範囲なんかも、下請けは、発注元の要求をうまく汲み取っていくことで、範囲外の業務をこなして信頼関係を形成していく。それによって次のプロジェクトでも自動的に受注を得られるような関係を築いてく。

勿論こちらの人々にはそんなストーリーは理解されない。予定に無い仕様変更があったのなら、費用請求するのが普通なのである。なので、同僚のエンジニアも自分だけが無理難題を押し付けられているかのように思って怒っている。

「どうして、彼らの曖昧な仕様と彼らのバグとドキュメント不足ために、こんな手戻りを自分が何回もやらなければならないだっ!」

というわけで、こちらのエンジニアにはまったく理解されない。

考えてみると、日本の曖昧な境界線のなかで下請けが奉公することで仕事を受注する関係というのは、会社間にとってはいいのかもしれないが、エンジニアには大いに危険が伴うのだ。

どういう危険かというと発注元の要求が肥大化したときに抑えられない。そしてその要求はどこに行くかというと、営業とかプロジェクトマネージャーではなくて、末端のエンジニアやその下請けのエンジニアなのである。

そして、不景気や過剰な競争になると、受注することがすべてになっていくので仕事は選べず、発注元の要求もひたすら受けなければならない悪循環に嵌っていく。

かくして、境界線の無い日本の末端エンジニアはデスマーチに突入していく、という筋書きなのであるなあ。

こちらのエンジニアがこの線引きに激しくこだわるのは、当然このネガティブスパイラルを認めたくないからであろう。

同僚に

「今の日本じゃ、ソフトウェアエンジニアは給料も安くて、残業も多いから、人気の無い職業なんだよ。」

というと、非常に驚いていた。

「そうなのか!?じゃあ、どの分野のエンジニアは人気があるんだ?」

うーん。わからん。
posted by りもじろう at 11:17| Comment(2) | TrackBack(1) | カナダの生活

2008年01月17日

日本企業はやっぱり違う

今の仕事では、アメリカ・ヨーロッパのプロジェクトもあれば、日本のプロジェクトも関わる。

やはり日本の顧客は特徴的で面白い。

・要求仕様があいまい
・業務分担があいまい
・契約があいまい
・パートナーといいながら、下請け
・発注主は殿様。下請け間でよきに計らえ

である。

私も、前職で海外の企業との取引に関わったことがあるので、両方の言い分がよくわかる。

こちらのエンジニアと話をすると、フラストレーションたまりまくりである。

「なぜ契約書を無視するんだ?」
「なぜ仕様が勝手にころころ変わるのに、いちいち対応しないといけないんだ?請求しろ」
「なぜ彼らのライブラリのデバッグを我々がしないといけないのだ?」
「発注主がなんでちゃんとプロジェクトマネジメントしないんだ?」

という具合である。

一方で日本企業の立場でいると

「なぜプロジェクトが遅れているのに、のんきに休んでやがるんだ。」
「いちいちドキュメントとかいう。いままでの経験でうまく処理できないのか。技術力が低いのではないのか。あいつらは使えん。」
「なぜいちいち細かい契約の話を持ち出すのか。一蓮托生で成功させようと気が無いのか。」
「こんなこと一々説明しないでも常識でやってこいよ。」

というわけだ。

もう、いくら説明しても全然埋まらない溝だ。
同僚には「お前はどっちの味方なんだ」とかいって怒られるほどだ。
いや、プロジェクトを成功させたいだけなんだが。

やはり日本企業には欧米とは全然違うカルチャーが存在している。
まあ、これは一方的に悪いことばかりではないと思うのだが、その違いがどうして生じているのかは、お互いあまり考えていないようである。
posted by りもじろう at 13:17| Comment(4) | TrackBack(2) | カナダの生活

2008年01月16日

カナダアーム

学生のころ、付き合いのあったカナダ人をからかったことがあった。

私「カナダって何が主な産業なんだ?何か作っているのか?」
(明らかにメーカーの多い日本のほうが進んでいるという学生らしい稚拙な発想があったのは言うまでも無い)

友人「うーん。石油とか木材の輸出とか(笑)
あ、そうそう。スペースシャトルのロボットアームあるだろ。あれカナダアームっていうんだぞ。」

私「知らんがな」(また細かいところを取り上げてきたなー。そんなんしかないんか)

それがこちら。
Canada_arm.jpg
しっかりCanadaって書いてるし。

最近こちらのニュース

「カナダアームがアメリカの企業に売却」

という話でテレビニュースでも取り上げられていた。

インタビューに答えたマネージャー曰く、

「アメリカは、国が予算を出して、宇宙開発を進めて、スピンアウトを民間のプロダクトにして、利益を生み出す構造がある。カナダには予算をとって研究開発まではできるが、コマーシャルベースで採算を取る構造がない。なので残念ながら売却することになった。」

うーむ。
30年近くやってて今頃気付いたんか!

しかし、これがニュースになるってことはやはりカナダ人にとってはちょっとしたステータスシンボルだったんでしょうなあ。

このページとかどうするんだろう。
canadarmからusarmか?
posted by りもじろう at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活

2008年01月10日

交渉決裂

昇給も交渉次第と、カナダ版正規労働者?のようなエントリーで書いたように、従業員と会社の関係というのは、日本のように主従関係ではなく対等な駆け引きなのだなあと考えさせられる。

さて、最近身近な人が会社を辞めることになった。
非常に優秀で、寡黙なタイプの彼。数学科卒で、実は弁護士の資格を持っていて、親が大学の教授。

個人的には好きな人だった。

別の会社の彼の友人が、たまたま空きが出来たポストに彼を誘った。
給料も今よりいい。

そこで彼は、そのネタをもって上司と話をしたのだという。

「もしこの給料と同じにしてくれたら、今のまま、ここで働こうと思っているんですが。」

上司「うん。それは無理だな。新しい職場でがんばりたまえ。」

以上。この上司、他の人に相談するとか無く即決だったらしい。

個人的には、ええ!この人切るの?という感想である。
交渉ごとはそう単純ではないのである。

まあ、確かに、これで誰でも給料が上がるなら、皆同じことをやるに決まっているのでそんな甘いものではない。

まあ、こんなやり取りが普通に行われていれば自立心もつくというものでろう。
posted by りもじろう at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活

2008年01月08日

就職氷河期

JavaBlackさんのロスト・ジェネレーションというエントリーが興味深い。紹介されているJR西日本の年代別従業員比率というのを見ると30代が殆どいない。

私も2011年問題というエントリーとか、若者はなぜ3年で辞めるのか?とか、書いたことがあったが、前職では37-38歳がピークであった。

私は大学院卒なので、二回就職活動をした。
学部のときの就職活動時は、まだバブルの名残で、接待とかあった。

院卒のときには、景気のいい話はまるでなくなっていて、前職の会社では、私の入社年度が前年度の1/8の採用数であったのを覚えている。
(千人オーダーから百人オーダー。)
こういうことを経験しても人事部門が制度を未だに大して変えないで10年以上もやっているのはかなりの驚きであった。

なので、30代半ばで、40歳以上のおっさんが一杯いるのにどうやって夢(というか目標)を描けばいいんだ、という思いが年々強くなったものだ。
去り行く人材の人と同じく。

JavaBlackさんに勝ち組とか言ってもらっているが、そんな大層なものでは決して無い。
いつ潰れるかもクビになるかも分からない、しがないベンチャーなわけだし。

それでも前職で腐っていくよりましかなと思っただけなのである。

まあ、もし前職に残っていたら、絶対に残業はせず、変人を極め、副業に命をかける、ことを淡々としてたであろう。
やわなん」もそれで創ったんだし。

今の会社で目標を定められない上に、辞められない事情の人は、是非副業で行きましょう。
就職口の無い人は、国外脱出を目指すってのはどうでしょう。

2008年01月04日

北米仕様の冷蔵庫

リノベーションの一貫で、冷蔵庫も買い換えた。

こちらでは基本的に冷蔵庫や食洗器、オーブンなどはキッチンの一部であり、引っ越すときに持っていったり、持ち込んだりというのはないようだ。

なので、かなり古くなっていたのでこの機会に買い換えた。

冷蔵庫.JPG

フロントドアに氷と冷水の取り出し口があるのも一般的だ。

製氷機.JPG

氷も死ぬほど作られる。
氷.JPG

この冷蔵庫で約640Lである。
日本のだと、大きくても535Lぐらいまでが一般的なようなので、やはりでかい。

こちらの人は更に巨大な冷凍庫なんかも地下に置いていたりする。

さぞかし、こちらの冷蔵庫は消費電力も多くて無駄にエネルギーをつかっていることだろうと思って調べた。

年間消費電力で、618kWh/Year

松下の525Lのモデルで580KWh/Year
三菱の685Lのモデルで630kWh/Year

うーむ。大差なし。
白物家電は韓国勢は結構売っているが、日本製は殆どない。
省エネモデルで売り出せばいけるんじゃないかと思っていたが、少々拍子抜けであった。

こんな感じでドアの高さとかずれているのは当然だったりする。
展示品も大抵こんな感じだ。

冷蔵庫ドア.JPG

というわけで大雑把なのは間違いない。
posted by りもじろう at 11:15| Comment(0) | TrackBack(1) | カナダの生活

2008年01月03日

リノベーション

年末は忙しかった。

何が忙しかったかというとリノベーションである。
キッチン周りのリフォームをやった。

このキッチンが
キッチン

こんな感じでリフォーム。
イートイン用のテーブルと椅子も置いた。

NewKitchen.JPG

タイルやシンクもである。

NewSink.JPG

そして、ここには「匠の技」など、一切活きていない。

そう。それはDIYの世界である。
(カウンタートップはさすがに業者に加工・設置してもらったが)

シンク設置もシンク下の配管も冷蔵庫の氷用の配管、クックトップとダクトの設置まで。
バランスは妻の手縫いである。
バックスプラッシュの細かいタイルも妻が根性で張り詰めた。

うーむ。ソフトウェアエンジニアがだめなら、夫婦でこれで食っていくか。

興味深いのは、規格である。HomeDepotにいけば、大抵一つしか規格がないので、迷いは無い。
メーカー毎、モデル毎に変わるどこかの国の規格とちがって大昔から同じ規格である。

なので、誰でもパーツと工具を買ってくれば何とかなるのだ。

まあ、言うまでも無くPC-9801とDOS/Vパソコンの文化の違いということであろう。

そうなると後は値段勝負になるので、安くなるのは当然である。
モデルごとに色んな機能をつけて、違う規格で売り出してくるビジネスモデルとは対極にあるのだ。

とりあえず、規格だけは合わせておけ、その上で機能追加で差別化していこう、という文化なのである。

世界の標準規格で日本の規格が最近うまく行っていないのは、このあたりの統一規格を策定する進め方の慣れみたいなものが影響しているのかもしれない。
posted by りもじろう at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダの生活
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