元の上司との話では、トップがソフトウェア・ソリューションビジネスの強化を考えているという話であった。
私のいた部署は、昨年度だけで9人も異動・退社してしまった。課長は何とか今年度こそは人員の増強したいと考えていた。
今年度に入って元の部長が降格になったため、着任した新しい部長に直訴しにいったのだという。
私は知らない人だ。
トップからソリューションを強化するように言われているわけだから、当然、うまく話が進むと思っていた。
すると、部長の答えはこうだった。
「今年度は黒字必達だ。正社員は増やせない。」
正社員を減らして黒字を目指す。分かりやすい話である。
私が辞めたのも会社にとっては喜ばしいことであったのだ。
これでは何のために部長を変えたのかも意味不明だが。
今年度の数値目標を達成できなければ、ソリューションなどと夢みたいなことを言っている場合ではない、というのが本音である。
課長はぼやく、
「去年から減ったのは9人。増えたのは、派遣社員一人と中国のローカルエンジニア二人だ。これでどうやってソリューション強化しろっていうんだ。いい加減我慢の限界もあるよ。」
そうやって、開発を中国に移し、国内は次々入れ替わる派遣社員を増やせば、会社は生き残るかも知れない。
一言、課員が減ったのはこの課長の責任ではないとだけは言っておきたい。
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