2007年01月31日

いきなり!?

電話インタビューの後、エージェントを介して、技術担当からメールがきた。

「もしうちの会社に興味があるようでしたら、この問題に答えて、返信してください」

というものだ。例によってのペーパーテストである。

しかしなあ、日本採用ではなあ。
仕事は面白そうなんだが。

まあ取り敢えず解いてみるかなー、というのりでやっていた。


次の日エージェントから電話があった。

エージェント「先方からオファーを出す、と言ってきましたよ」

私「え?まだ、問題解いてないですが?」

エージェント「ええ。出すそうです。しかも、カナダ採用で。」

私「わわ、What!?」

エージェント「Congratulations!」


うーむ。

確かに、この会社のやっていることは、私のキャリアとかスキルと非常に合っている。異業種ではあるが。

さらに、日本にブランチがあり、日本の顧客も多いため、日本語が出来るというのが優位性になるらしい。

今まで就職活動してきたニュージーランドの会社だと、自分のスキルはそこそこ活かせそうなものがあったが、これまでの自分のキャリアとは関係ないものばかりだった。
なので、JavaとかOracleとか一般的な技術分野で勝負するしかなかった。
しかも、日本語はまったく要らないし。

そうかー。
ぴったり来るとこういう展開になるのか。


妻に話す。

私「オファー出すって!カナダで。」

妻「ええっ?」

私「どうする!?」

妻「その街の今の気温は?」

私「よし、調べてみよう。
えーっと、あった。-18℃だ。マイナス!?」

妻の顔が凍った。


うーむ。

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2007年01月30日

電話インタビュー

日本の転職エージェントに履歴書を出した

そのことを、すっかり忘れていた。
なんとその後、反応があった。

「とある会社があなたの経歴に大変興味を持っている。電話をしたいといっているがいいか。」

どんな会社なのか、自分の経歴がどのように評価されているか、興味があったので、受けてみた。

休日にも関わらず、矢継ぎ早に3人から電話がかかってきた。

人事担当、技術担当、マネージャーである。

色々と質問をされた。
こちらからも色々と質問をしてみたところ、仕事内容もなかなか面白そうだ。
私のこれまでの経験とスキルも、かなり生かせるところが多い仕事だと思えた。

それぞれ、全体として楽しい感じの電話インタビューだった。

だが、残念ながらニュージーランドの会社ではなかった。

本社はカナダであった。

しかも、日本のブランチでのスタッフを探しているようだ。
こちらとしては、海外移住を希望している旨を伝えておいた。

妻に言うと、

「寒いところは却下。」

即答であった。


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2007年01月29日

企画書の行方 その3

さて、軽く打ちのめされたS部長、次の展開をどうしたか。

開発系のY部長を取り込もうと、打ち合わせをセッティングした。
例によって私も呼ばれる。

S部長「...というかたちで、新しいビジネスを展開出来ると思うんです。」

Y部長「これは無理でしょう。うちにはこういうことを推進できる人材がいない。」

いきなり駄目出し。

S部長「では、Y部長のお考えの、今後の戦略は何ですか?」

Y部長「ハードを徹底的に強化したい。」

S部長「いや、とはいえ、今後ハードだけではアジア勢と差別化が難しい。なんとか、ソフトとかソリューションの強化をやっていかなければならないと思うんですが。アメリカでは、そうでないと今以上には売れません。」

Y部長「大丈夫ですよ。絶対にアジア勢には出来ないですよ。」

ほんまか!

私「とはいえ、そのハードすら、すでに国内でも他社にだいぶ遅れていますが。」

Y部長「いや、がんばるんです。そうして、絶対に負けないハードを作り続けるんです。」

がんばるて..

一時のITブームの頃は、猫も杓子もITだネットワークだと騒いで、意味の分からないネットワーク対応の製品を出したり、変なサービスを始めたりしていた。

で、この年代のおっさんたちにしてみれば、

「それみたことか。物造りを蔑ろにしたからこのざまだ。やっぱり物造り(=ハード)なんだ。」

という思いが強い。
ITへのアレルギー反応といってもいい。

どうも両極端なのだ。流行り物に振られやすい。

IBMが次々に売り出すハード部門を買収する日本メーカー。
このあたりに、アメリカの戦略と日本の戦略の違いが如実に現れている。

この戦略の違いがどう出るか。

しかし、トップのデシジョン部長レベルのコンセンサスがまったくとれていないところも面白い。

さらにこの裏には、論理的な話だけでは説明できない、ポリティックスの話がうごめいている。いくら正論を吐こうが、ポジション争いに忙しいおっさんどもに話が届くわけもない。

というわけで、S部長の主張は今のところ、いい方向には進んでいない。

私もここに長居しても、いいことが無いことははっきりした。

ありがとう、S部長!


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2007年01月26日

同じ会社の人からの紹介

とある日本の転職エージェントからメールが届いた。

「同じ会社の方から、あなたの事を紹介されました。
あなたのことに興味を持っている会社があります。
もしよければ履歴書を送っていただけないでしょうか」

というようなものだ。

この際、何でも利用してみるぞ、ということで履歴書を送りつけた。

ただし、

「当方、ニュージーランドへの移住を考えています。
 ニュージーランドの企業を紹介いただけないでしょうか」

と付け加えておいた。

以前、すでにニュージーランドに移住されているエンジニアの方からメールをいただいた。
この方は、日本のエージェントに登録した企業で、ニュージーランドに拠点を作るという話があって、うまく移住できた、という話であった。

なかなかそういい話はないだろうが、とりあえず出来ることはやっておこう。


しかし、誰の紹介だ?


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2007年01月24日

企画書の行方 その2

企画書の行方はどうなったか。

事業部No.2のおっさんからの指示で、その一段下のレイヤーの人々にプレゼンをして、どう実行していくか議論しろ、ということになった。

そろったメンバーは

ビジネスプランニング系の
G部長、I部長、H部長、A課長

で、私に企画書を書かせたS部長。
と私であった。

プレゼンの途中、時折ずれた質問が入った。
不安を覚えつつも、終盤に差し掛かった。

H部長「ああ、なんとなく分かってきた。」

今頃か!

G部長「xxという意味はどういうことですか?」

今頃そんな質問か!

A課長「なんか、ピンとこないんですよ。」

私「すいません。何が分からないのか、分かりません。」

普通はこういう失礼な返答はしてはいけない。

A課長「そうなんだよねー。ITの人にしたらそう思うだろうねー」

H部長「そうそう、私なんか最初の30分何の話か全然分からなくて」

ITの人て。じゃあ、何の人なんだ、お前ら。

I部長「これは進めなきゃいけない話だと思いますよ。」

お!分かってるのか。

I部長「でもうちは、わかる人材がいない。進めるのはかなり難しいでしょうね。」

でた。何年も前から同じ議論だ。
必要だと思っているなら、手を打てよ。

A課長「私もいいとは思います。ただ、これを進めるには、もうちょっとイメージしやすいものでないと。上の人が判断が出来ないですね。」

私「何が分からないのか分かりませんが、こういう話が分からない人がデシジョンするんでしょうか?」

繰り返すが、通常はこういう失礼な返答はしてはいけない。

A課長「そう言うと思ったよ。はっはっはー。でも、そうなんだ。」

H部長「どういうビジネスモデルで儲けていくか、そこを考えてもらいたいな。」

それは、ビジネスプランニングの仕事じゃないのか。そこまでエンジニアに求めて、お前らは何をやってるんだ?

うなだれるS部長。
「分かりました。まだまだ検討不足です。すいません。」

ここで、すかさずカウンタープランが出せないS部長も弱すぎる。

いやー。面白い。
想像以上に、無知で、古臭い人々の集団が物を決めているのが実感できた。

ありがとうS部長!

しかし、もうちょっと勉強したほうがいいと思うぞ、マネジメントの人々よ。


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2007年01月23日

キッズ向け英会話クラス

上の娘は、アメリカではプレスクールに通っていた。
その当時は、片言ながら英語で先生とやり取りをしていた。

残念ながら、そのときの英語はすっかり忘れてしまったようだ。

これからまた移住するとなると、すぐに小学校に行くことになる。
入学して英語が全然出来ないようでは、かわいそうだ。

そう思って、近くの大手英会話学校のキッズ向けクラスとやらで体験学習させてもらうことにした。

実際のクラスを体験するわけではなく、先生と一対一のやり取りであった。

先生は、おとなしい感じの白人男性だ。

しかし、クラスが始まると途端にテンションをあげて、

「Pig!, Oink Oink!」
「Duck!, Quack, Quack!」

という感じで、ジャンプするは歌うはで、娘の気を引こうとがんばってくれている。
が、残念ながら娘は、そのノリにまったくついていけなかった。

クラスが終わって、先生と少し話しをしてみた。

妻「どっから来たんですか」

先生「ニュージーランドです。」

妻「やっぱり!」

私「お、ニュージーランドのどこです?」

先生「クライストチャーチです。」

この先生、アメリカ人的ノリでやれと言われてがんばっているようにしか見えなかった。
そんなに無理にテンションあげなくてもいいと思うんだが、どうなんだろうか。

そういえば、ウェリントンでオファーをくれた会社の面接官の息子は、大阪で英会話の先生をやっていると言っていた。

息子が仕事を探しに日本に行き、日本人が仕事を探しに自分の所に来ているというわけだ。



隣りで、実際のクラスをやっていたので、覗いてみていた。

先生の言っていることは分かっているのか、分かっていないのか、5-6人の子供たちは言われるままに、塗り絵をしたり、絵の動物名をリピートしたりしていた。
先生は、ただ疲れている様子だった。
子供たち同士は日本語でコソコソしゃべっている。

どうも説明しにくいが、ああいう作業をこなすことをネイティブに教わるのは、あまり意味があるようにも見えなかった。

子供のレッスンが終わるのを待っているお母さんに話を聞くと、何年もプライベートレッスンを受けさせているという。
お金はかかるが、子供のためだという。
お母さん自体は英語は出来ないとのことだった。
ものすごい熱心な様子だった。

我々夫婦の印象としては、英語で名前を書いたり、基本的なアルファベットを覚えるのはネイティブじゃなくても教えられるはずではないか、というものだった。
まずはそれをマスターしてからでも遅くはなかろう、という結論になった。

動物の単語ばっかり覚えていても、小学校の授業で本当に役に立つとも思えなかったし。

そんなわけで、我が家では当面親が教えることにしたのだった。


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2007年01月22日

アメリカが見るオタク

VOAニュースに日本のオタクについての記事があった。(やわなん「VOAニュース」コミュニティに収録済み)
これによると、
・オタクは年に25億ドル(3000億円)も"妄想"に金を使っている
・野村総研によると、日本にはオタクが240万人いる
・男性向けのメイドカフェというのがあるが、女性向けのもある
・オタクは深いレベルでは人と関わることができず、コミュニケーション能力が不足している
・オタクは空想を使って現実生活のプレッシャーから逃避している
・メイドカフェ文化が今ではオタク向け以外にも広まっている
・もはや日本だけの話ではなくなってきている

という。

電車男がアニメ映画と紹介されているあたり、詰めの甘さもある記事ではある。


去年、たまたま「僕たちの戦争」というドラマをみた。

戦時中の主人公が、現代にタイムスリップして、渋谷の若者たちを見る。

そして、こんな感じの台詞を叫ぶ。

「俺たちはこんな世界をつくるために、命をかけて戦っているのか!」

この場面、秋葉原でやってくれたらもっと面白かったのに。

敵国だったアメリカの国営放送で「人と関わることができず、コミュニケーション能力が不足している」とか言われるようになるとは、確かに想像も出来なかったであろう。

以前、知覧特攻平和会館に訪れたことがあった。
隊員が遺した家族への手紙をみて驚いた。
重みのある文章が、すごい達筆でしたためられていた。

生き残った老人たちは、どんな風に今の日本を見ているのだろうか。


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2007年01月19日

企画書の行方

その後、アメリカ赴任の話はどうなったか。

このとき書いた企画書について、プレゼンをやれ、という話になった。

プレゼンする相手は、なんと事業部No.2のおっさんだという。
知らない間に、えらい話に発展していたようだ。

この企画を書けといってきた部長と共に、お偉いさんの前に呼ばれた。
ゴルフのトロフィーとか、そのときとった嬉しそうな写真とか飾ってある、絵に描いたようなお偉いさんの応接室に呼ばれた。

しかし、この状況で自分でも驚くほど、緊張しなかった。

企画の内容を説明した。
ところどころで、おっさんからの鋭いツッコミと質問が入る。
残念ながら二年ぐらい時代遅れの反応で、「今更何ずれたことを」とは思ったが、淡々と答えておいた。

すると、驚いたことに結論はこうだ。

「こういう企画を来期の事業計画に是非盛り込んでもらいたい」
と乗ってきたのだ。

「xx部長、この内容をもう少し深堀して、どうビジネスとして成立させるかを考えてくれたまえ」

うーむ。なんだこの展開は。


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2007年01月18日

地震動予測地図

地震調査研究推進本部というところが、「全国を概観した地震動予測地図」報告書というものを出している。
今後30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率分布がこれ。
jishin1.jpg

一番濃い赤が26%以上だという。
この26%というのがどういうものか分からないので、親切にもこんな統計情報まで出してくれている。

jishin2.jpg

要はがんや心臓病で死ぬよりも、交通事故で怪我するよりも、大雨や台風で罹災するよりも、震度6弱以上の地震に合う確率は、はるかに高い。

これを高いととるか、低いととるか。


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2007年01月17日

震災から学んだこと

阪神淡路大震災から12年がたった。


当時、私は大阪の実家にいた。
実家は一部被害があったが、家族は幸い無事だった。


そのころ、中国系アメリカ人の友達がいた。
貯金をするため、日本の英会話学校で講師のバイトをしていた。

彼女が一生懸命貯金をしていたのは、自分のルーツである中国に行って国を回ってみてみたいという思いからだった。

さらに生活費を切り詰めるため、彼女は神戸の古い木造住宅の二階に下宿することにした。

車も免許もない彼女のために、私が運転して引越荷物を運び込む手伝いをした。
とても古い民家だったことを記憶している。

研究室の飲み会なんかにも来てもらって、手作り餃子とかを張り切って作ってくれた。
研究室の皆も英語を教えてもらったりしていた。

明るくてとても元気な子だった。

がんばって貯金した甲斐あって、彼女は念願の中国旅行を果たした。

日本に戻ったその直後に、あの地震にあった。

古い木造住宅は完全に倒壊した。

そして彼女は死んだ。


遺体の状態はよかった。
さすがに、泣いた。


しばらくして、アメリカの彼女の実家に葉書が届いたそうだ。
中国から出した葉書だった。


そんなわけで、いつ死んでも悔いの無いように生きねばと思うようになった。
そして、地震はとても怖い。


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2007年01月16日

殿様商売

とある大口顧客からクレームが来た。

画面上のあるボタンがオン・オフの区別がしにくい、というものだった。

営業は何とか直してくれ、という。
客から見ても明らかに簡単な修正のはずなので、これを対応しないのは誠意がないように取られるという。

そして、担当のPLと、課長の判断は、

「次の製品リリースで対応いたします。」

で、次のリリースは半年以上先だったりする。

うむ。予想通りの対応だ。

パッチで修正するような対応もしない。
かといってバグフィックス版をリリースする気も毛頭ない。

ハードのリリースプロセスを踏襲しているため、バグフィックスだろうが、製品リリースとなると一々手続きが大変でコストがかかるというわけだ。

この商品は長年赤字だ。
小さい会社なら、何が何でも対応する話だ。

大企業だと、これをがんばったからといって給料も変わらない。
客の言うことに一々対応していたらきりがない、という理屈である。

要は殿様商売である。

いつまで続くやら。

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2007年01月15日

ニュージーランドクオリティ?

NZのある会社が技術テストをするといってきた。

指定の時間、指定のメールアドレスにテストを送るから2時間後に送り返せ、という。
時間厳守だという。

時間とアドレスを送り返すと、

「指定の時間にテストが送られるようにシステムに予約しておいた。Good Luck!」

と返事が来た。

で、テストが送られてくるのを待った。

30分経ってもこない。メールを入れてみるが、返事は無い。

次の朝起きてメールをチェックしてみると、早朝4:00に届いていた。
しかも、メールアドレスも普段やり取りしていたフリーメールの方で、こっちの指定と違うし。

どうやって、これで時間厳守でやれっていうのだ。


以前ニュージーランド航空のサイトでフライト情報をチェックしていたら
サーバーがエラーメッセージを吐きまくって落ちていた。

日本では考えられないことだ。

何気に、のんびりやっている感じが伝わってくる。

すごいぜ、ニュージーランドクオリティ。


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2007年01月12日

上司がインド人になる日

雑誌の上司がインド人になる日というタイトルをみて、思い出した。

赴任時の研修の時のことだ。
担当の講師がこんなことを言っていた。

「人種差別についてです。

欧米に赴任される方はあまり問題がありません。
というのも、日本人として、欧米の、特に白人に差別されるということは、ある程度心の準備というか、仕方がないものとして、たいていの場合、処理できるのです。

問題が大きいのは、アジアなどの地域に赴任される方にあります。
心のどこかで、その地域の人々を差別している人に問題は起こります。

差別している人達に、差別される場合が一番厄介です。」

自分たちが心のどこかで見下している人たちに、差別されるのは、消化できにくいものなのだという。


日本では、女性の上司はおろか、結婚後も働き続ける女性に対しても未だに理解がない話を聞く。

老舗の重工関係で勤めている知り合いの女性は、毎日のようにおっさんからセクハラ発言を浴びていると嘆いている。

「子供産まないの?」

「夫婦でそんなに稼いでどうするの?」

という類だ。

女性に対する差別が無意識に(か意識的に)存在しているのだろう。日本では女性の管理職が、他の先進国に比べて非常に少ないのも無関係ではないだろう。

そんな旧態依然の文化でインド人が上司になったら、さぞかし大変になるだろうなあ、と思った次第だ。


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2007年01月11日

フラット化に出遅れた日本に勝機はあるのか?

月刊 ascii (アスキー) 2007年 02月号 [雑誌]
B000LRYAAS


野口悠紀雄氏の記事が興味深い。

世界で3カ国だけ、高等教育の最終段階まで自国語でできる国があります。
それは、ロシア、中国、そして日本です。
(中略)
ロシアや中国、日本、そしてフランスやドイツもこれに近い。
(中略)
したがって、英語が使えない国は没落する。いまの日本がこの典型ですが、同じようにフランスやドイツも、凋落しています。
(中略)
スタンフォードでのアジア人留学生の数を調べてみたところ、'90年代の初期までは、日本、中国、韓国が120人ほどで横並びでした。ですが、いまや中国は400人を超え、韓国も300人になった。
日本は逆に減少して80人です。


そもそもタイトルの「フラット化に出遅れた」という認識すら、多くの日本人はもっていないのではないだろうか。
銀座にあれだけ世界最大規模のブランドショップが出来ている昨今である。
本当の金持ちだけが利用しているとは思えない。

絶対的優位性ではなく、相対的優位性を見出して、伸ばせ
という話は肝に銘じたい。

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2007年01月10日

エンジニアとして生きるということ

就職活動をしていて思った。

NZの企業にエンジニアとして就職することで、日本人であるということの優位性は無い。

NZの企業が日本の企業と取引している場合はあるだろう。
だが、ソフトウェアの開発やソリューションを生業にしている会社では、日本をマーケットにしているところは、今のところ一社も見つかっていない。
主に、オセアニア、東アジア(日本除く)、欧米とのやり取りが多い。

つまり、単純に一エンジニアとして応募する以外ない、ということだ。

これは、英語がネイティブではないエンジニアに対しては不利であり、インド人や中国人と平等に戦うことを意味する。

こういう労働市場に先のインド人のようなハングリー精神に満ち溢れた人々がこれからどんどん押し寄せてくると考えていいだろう。

とはいえ、まだまだ貧しい人が大部分のインドや中国においては、ネットやコンピュータはおろか、ちょっとした本を所有することなど難しい人たちも多い。
先進国に住んでいる優位性というのは、恐らくそういったことだ。

まだまだ私なんぞが面接に呼んで貰えるのも、その優位性があるからであろう。
この優位性で、なんとか逃げ切れる時代に生きているのかもしれない。(が、無理かもしれない。)
移住して技術で勝負すると決めた以上は、今得られる優位性を活かして、必死で逃げ切るしかないだろう。
そのためにはインド人に負けないぐらい勉強しまくるしかなかろう。

日本に住んでいて、日本でサラリーマンをしていれば、こうしたグローバリゼーションの競争からは少し距離を置けることは確かだ。
今の会社にいれば、当分、中国人、インド人エンジニアを使う立場にいられるわけだし。

だが、自分の娘たちの時代には、確実に、この先進国としての優位性は少なくなっているだろう。
そして、日本にいて日本の企業にいるから、使う側でいられるという保障もまったくない。

そんな時代を生き抜くのに、日本の古臭い教育が役に立つとは思えない。
昨今の日本の教育問題や犯罪の数々を見るとそう思わずにいられない。

人の転落人生を心配する前に、自分と家族の人生が転落しないか心配したほうがいい時代なのである。

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2007年01月09日

何も考えないで辞めた人

先月末に辞めていった人と少し話をする機会があった。

私「いつ辞めるって人事に言ったんですか?」

「一ヶ月ぐらい前かな。」

私「次の仕事決めてないって聞きましたが?」

「ああ、決めてない。扶養者いないから気楽なもんだよ。」

私「実家に帰るとか?」

「いや。ただ、今のところは家賃が高いから、もっと安いところに引っ越すつもり。
健康保険とか年金とか、すごい高いのな。びっくりしたよ。今まで気にしたことなかったから。」

私「... 早く仕事見つけたほうがいいんじゃないですか?」

「うん。まあね。でも少しのんびりしたいんだよ。」

私「日本では履歴書に空白があると、再雇用が難しくなるっていいますが、大丈夫ですか?」

「へー。そうなんだ。知らなかった。
でも、次に何の仕事するかも考えてないんだよ。」

私「え?何の仕事って、我々ぐらいの歳で、いきなり未経験の異業種に転職ってのは難しいと思いますけど。」

「あー。まあそうだよね。ははは。」

うーむ。
暢気すぎる。というか、少し壊れとる。

ここまで何も考えていなかったとは。
大企業で、エンジニアとして純粋にやってきたという感じだ。

しかし、かつて一緒に仕事をしてみて思ったのは、この人、お世辞にも技術力が高いとは言えない。
が、プレゼン能力とかも無さそうだし、営業とかまったく向いていない。

転落人生にならなきゃいいが。


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2007年01月05日

ITがインド社会を変える

年末に「ITがインド社会を変える」という番組を見た。
伊藤洋一氏がインドに行って、取材したものだ。

特に印象的だったのは、最低カーストの若者たちの姿であった。彼らはインドで最も貧しい生活を強いられている。
これまでだとその生活を受け入れるしかなかったのだが、ITの力によって会社を興し成功するものが現れている。

紹介されていた予備校の校長は非常に優秀だったため、かつてアメリカで数学を学ぼうとしたが、渡航費を捻出できず夢を諦めなければならかったそうだ。その経験から、出来るだけ安い学費で多くの貧しい学生に学んでほしいのだという。

貧しい親は借金をして予備校に子供を送る。
子供は朝の5:00から夜の12:00まで勉強をしている。学生の目は真剣そのものだ。輝きが違う。
ぎゅうぎゅう詰めの教室で、居眠りしているような人は一人もいない。
雨の吹き込む建物で傘をさしながら、濡れたノートに必死に書き込む。

カースト制度に縛られた生活から脱却できる、という明確な希望があるため、必死に勉強しているのだ。

伊藤洋一氏も

「日本ではもう絶対に見られない光景」

と言っていた。

この予備校では50人ほどがインド工科大学に入学したと伝えていた。

一方で、人口の8割を占める農業従事者は、グローバリゼーションによる競争にさらされ、自殺者も増えているという。
インドにおけるグローバリゼーションは諸刃の剣となっている。

単純に日本の若者に、こういうハングリー精神を見習って、今の状況に感謝して勉強しろ、といっても通じないであろう。
学生だけでなく、社会人にとっても同じことだ。

自分たちの貧困からの脱出手段がITだと信じて疑わず、死に物狂いで勉強するインド。
経済的に豊かになって、理工系離れが進む日本。


非常に対照的だ。


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