グアムで世話になった社長にこんな話を聞かされた。
社長の会社は小さい会社なので、採用は社長が面接して決める。
一人一人のパフォーマンスが非常に重要なのである。
始めのうちは、優秀で、社長が気に入った人間だけを採るようにしていた。
しかし、ある程度仕事を覚えると、もっと大きい会社に移ってしまったり、独立したりして、定着してくれない。
せっかく色々教えても、すぐ水の泡となってしまう。
どうすればいいのか、散々悩んだ。
後になって気付いたのが、社長が気に入る人間というのは、自分に似ていたのであった。
つまり、上昇志向があって、独立心が強いようなタイプだったのだ。
それ以来、面接するときには、会社で淡々と仕事をこなしてくれるようなタイプも採るようにしたという。
これは大企業にも当てはまるのではないだろうか。
バブル崩壊後の不景気の中で、それでも大企業は、少ないが新卒をとってきた。
そんななかで、人気のある大企業に、競争に勝ち抜いて採用される人間は、やはり向上心が強く、優秀な人間が多い。そして、自分たちもそれをある程度自負している。
去っていった彼は、研修の時に、自分の同年代と会って、同種の人間が多いことに気付いたという。
確かに最近の若手社員はすぐに会社を辞める。
少ない若手が、力をつけて辞めていく、ということか。
そして、おっさんは残る。
人事は難しい。